
目次
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1. 宇宙天気の基礎と主要指標
K指数(Kp)
Kpは地磁気の乱れを0〜9で示す全球指標。値が高いほど磁気嵐規模が大きく、オーロラ帯が低緯度へ広がりやすい。短時間の「いま強いか」を把握する入口に向く。
Gスケール(G1〜G5)
NOAAの影響度指標。G1(小規模)〜G5(極端)で社会インフラへの影響度を表す。おおむねKp5≒G1、Kp7≒G3、Kp9≒G5が目安。
IMFのBz(南北成分)とBt(全強度)
Bzが負(南向き)で長時間続くと地球磁場と結合しやすく、オーロラ活発化の引き金になる。Btが強いほど効きやすい。
太陽風(速度・密度)
L1点観測(衛星実測)から到達までの遅延を考慮すると、30〜90分先の短期予測に直結する。速度上昇と密度増加はエネルギー流入の目安。
日本でのざっくり感覚
北海道では強い磁気嵐時に肉眼・カメラでの観測例がある。本州は極端事例に限るが、近年の大規模嵐では撮影例が多数報告された。固定の閾値ではなく、磁気緯度・時刻・Bzの持続により変わる。
2. 予報サイトの使い方
最短ルーチン(現地判断の3ステップ)
- 30分予報のオーロラ分布(OVATION)で自地域の“縁”の接近を確認。
- 実測のBzが負で持続しているか、太陽風の速度・密度が上がっているかを確認。
- 国内情報(地磁気・電離圏擾乱、雲量、月齢)を合わせて可否を決定。
主なサイト
- NOAA SWPC「Aurora 30‑Minute Forecast」:30〜90分先の短期マップ。自地点に確率の濃い部分が寄ってくるかを追う。
- NOAA SWPC「Aurora Dashboard / Viewline」:今夜・明晩の可視域推定と直近24hの活動を集約。現地判断向け。
- NICT 宇宙天気予報センター:日本語で概況、柿岡K、電離圏(TEC)情報など。
- UAF Geophysical Institute:地域別の見やすい時間帯と確率指標。遠征にも有用。
3. 判断を誤りやすいポイント
- KpとローカルKの違い:Kpは全球。地点の見え方は磁気緯度・地形・光害・雲で大きく変わる。
- Bzは「値」より「負の持続」:一瞬の負転では弱い。負が続くかが重要。
- アプリ通知の過信:モデル予測は外れる。実測(Bz/速度)と30分予報で上書きする。
- 誤情報への注意:HAARP等の人工起源説は根拠がない。世界的オーロラの多くは自然の磁気嵐による。
- 日本の“閾値”は固定でない:同じKpでも時刻・Bz持続・季節で結果が大きく変わる。
4. 観測・撮影のTips
観測地と時間帯
北方向が開けた暗所。月明かりと街灯を避ける。中〜高緯度は21時〜3時が中心。低緯度ほど短時間勝負が多い。
見つけ方
肉眼では白っぽい靄に見え、長秒露光で色が立つことがある。北の低空に伸びる帯の動きに着目。
服装・安全
- 低温・風対策。路面凍結、野生動物、海辺の高波に注意。
- 単独より複数行動。スマホの予備電源を携行。
カメラ設定(目安)
- レンズ:14–24mm相当の広角/F2.8前後。
- シャッター:1–8秒。明るい活動は1–2秒。
- ISO:1600–6400。ノイズとSSのバランスで調整。
- フォーカス:明るい恒星でMF無限遠合わせ。
- WB:3500–4500K。RAW推奨、手ぶれ防止を切る。
スマホ撮影
- ナイトモード+三脚固定。
- 広角側で水平を保つ。短秒長露光のほうが歩留まりが高い。
5. まとめ
- Kpは規模、Gは影響度。まず全体像を掴む。
- Bz負の持続が鍵。太陽風の強化と併せて判断。
- 実測+30分予報+国内情報の三点合わせで現地判断。
- 日本では極端事例で広域観測が起きる。平時は高緯度ほど有利。
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参考リンク
- NOAA SWPC|Planetary K‑index(Kp)
- NOAA Space Weather Scales(Gスケール)
- Aurora 30‑Minute Forecast(短期マップ)
- Aurora Dashboard / Viewline
- NICT 宇宙天気予報センター
- UAF Geophysical Institute|Aurora Forecast
- SpaceWeatherLive|IMF/Bz解説
- NASA Earth Observatory|2024年G5磁気嵐
- UAF GI|「オーロラはHAARPではない」声明
宇宙シリーズ(カテゴリ)はこちら:https://spacemaxum.com/category/宇宙/

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