11月5日のスーパームーンを中心に、流星群、惑星の見どころ、月と星の接近、細かな現象までを一つにまとめました。観望と撮影のコツもあわせて解説します。
この記事の要点
- 11月5日(水)は今年もっとも大きく見える満月。満月は22:19、月は翌6日 07:27に近地点通過で見かけサイズが最大級になります。
- 17〜18日はしし座流星群が見ごろ。月明かりが弱く条件良好です。
- 11月21日(金)は天王星が「一晩中見える日」。日没から明け方まで観望できます。
目次
- 1. 今月のハイライト3選
- 2. 週ごとカレンダー(JST)
- 3. 惑星の見どころ
- 4. 11月の流星群ガイド
- 5. 注目の彗星:C/2025 A6 レモン
- 6. 観測・撮影のコツ
- 7. まとめ
- 8. 関連リンク(宇宙シリーズ/11月5日のスーパームーン)
1. 今月のハイライト3選
① 11月5日(水)スーパームーン(今年最大の満月)
満月は22:19です。翌6日朝に近地点を通過するため、2025年で最も大きく明るい満月になります。月の出直後は地上景観と重ねるとサイズ感が強調され、写真映えします。
観望のコツ:東〜南東の視界が開けた場所を選び、月の出直後と翌日の月の出を見比べると違いが実感できます。
② 11月17〜18日(月夜〜火明け)しし座流星群
日本では17日深夜から18日未明が見ごろです。放射点が夜半以降に高くなります。暗い空なら毎時10〜15個程度が目安です。寝転んで空全体を広く見るのが基本です。
③ 11月21日(金)天王星が「一晩中見える日」
この日は太陽−地球−天王星が一直線に近い配置になります。かんたんに言うと、日没から明け方までずっと見えるベストナイトです。暗い場所で双眼鏡があれば、小さな青緑の点として確認できます。小望遠鏡では小さな円盤状に見えます。
見える方角と時間帯:日没後は東、真夜中ごろ南で高く、明け方は西へ沈みます。真夜中前後がいちばん楽に見つかります。
用語メモ:天文学ではこの配置を「衝」と呼びます。本記事ではわかりやすさのため「一晩中見える日」と表現しています。
2. 週ごとカレンダー(JST)
第1週(11/1〜7)
- 11/2(日) 月と土星が接近。宵の南東で見やすい並びです。
- 11/5(水) 満月(22:19)。同夜は南おうし座流星群の活動が続きますが、満月で条件は厳しめです。
- 11/6(木) 月が近地点(07:27)。夜は月と天王星が接近します。
- 11/6夜〜7未明 月とプレアデス(すばる)が大接近。7日には星食が連続で起こり、小口径望遠鏡で楽しい現象です。
第2週(11/8〜14)
- 11/9〜10 月と木星が並びます。深夜〜明け方が見やすい時間帯です。
- 11/12(水) 下弦。北おうし座流星群が極大付近です。
- 11/13(木)昼 レグルスの食(観測は難易度高め)。
第3週(11/15〜21)
- 11/17〜18 しし座流星群が見ごろ。月齢細く条件良好。放射点が高くなる午前1時以降が狙い目です。
- 11/19(水)明け方 細い月と金星が接近。低空につき双眼鏡推奨です。
- 11/20(木) 新月。水星は内合で観望不向きです。
- 11/21(金) 天王星が一晩中見えるベストナイト。宵から明け方まで観望できます。
第4週(11/22〜30)
- 11/24(月) 土星の環がほぼ横向きに見える時期(傾き最小級)。細い環の見え方に注目です。
- 11/27(木) 月面X(19:54)。条件が合えば双眼鏡でも判別できます。
- 11/28(金) 上弦。
- 11/29〜30 月と土星が再接近。月齢8〜9の並びで写真向きです。
3. 惑星の見どころ
- 木星:真夜中ごろに東天から高くなり視認容易です。9〜10日の月との接近は探しやすい目印になります。小望遠鏡でガリレオ衛星の並び替わりが楽しめます。
- 土星:宵の南東〜南で観望安定。11/2の月との接近と、11/24前後の環の“細さ”に注目です。
- 金星:月中〜下旬は太陽に近く低空で見つけにくいです。19日明け方の細い月との並びは写真向きです。
- 水星:20日に内合で不可視期。月末にかけての回復待ちです。
- 天王星:11/21ごろが見やすさのピーク。日没後に東から昇り、夜通し見えます。暗い空で双眼鏡を使うと青緑の点として確認できます。
4. 11月の流星群ガイド
- 南おうし座流星群:極大は11/4〜5ごろ。数は多くないものの火球が出やすい群です。満月期のため、明るい火球狙いで広角に構えるのがおすすめです。
- 北おうし座流星群:極大は11/11〜12。活動は緩やかで、のんびり長時間の観望に向きます。
- しし座流星群:極大は11/17〜18。月明かりの影響が小さく、条件良好です。保温対策をして、視野を広くとって待つのがコツです。
共通のコツ:街明かりを避け、暗闇に目を慣らすため30分はスマホ画面を見ないようにします。カメラは広角レンズで長時間連写、三脚固定が基本です。
5. 注目の彗星:C/2025 A6(レモン)
10月末〜11月上旬は3.5〜4.8等級の予想が出ています(予報には不確実性があります)。双眼鏡で小さな尾やコマが確認できる可能性があります。観望可否は当夜の空の透明度に左右されます。最新の位置情報は観測前に確認しましょう。
6. 観測・撮影のコツ
- 機材なし:スーパームーンは月の出直後が狙い目です。流星群は椅子と防寒を最優先にします。
- 双眼鏡:8〜10倍が汎用。月×プレアデス、月×木星、天王星の確認に最適です。
- 小望遠鏡:土星環の傾きが最小級になる時期は倍率100倍前後で環の“薄さ”を観察できます。月面Xは11/27 19:54前後に注目です。
- 撮影:天王星は35〜85mmの固定撮影で点像になります。露出が長すぎると星が流れるので注意します。
7. まとめ
2025年11月は、スーパームーンで始まり、しし座流星群と天王星が一晩中見える日で盛り上がる一か月です。月と惑星の接近、プレアデスの星食、土星環の“細い環”など、見どころが連続します。天候の良い夜を選び、無理のない範囲で楽しみましょう。
8. 関連リンク(シリーズ内)
- 宇宙シリーズ 一覧(カテゴリーページ):https://spacemaxum.com/category/%E5%AE%87%E5%AE%99/
- 【再掲】2025年11月5日は今年最大のスーパームーン!観測条件と科学解説:記事を読む
- 【予習】宇宙シリーズ:天王星 ― 横倒しに回る青い巨人:記事を読む
- 宇宙シリーズ:土星 ― 輝く環と神秘の衛星たち:記事を読む
※本記事はJST(日本標準時)基準です。地域や機材により見え方は変わります。

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