さいたま新都心エリアで高い人気を誇る女子校「淑徳与野中学校」。穏やかな校風と進学実績の両立で、県内屈指の実力を持ちます。本記事では2026年度入試要項、主要模試4社の偏差値、昨年度の合格データ、進学実績、学費、校風、口コミまで、受験を検討する家庭が知りたい情報を体系的に整理しました。
結論(要点)
- 医進特別入試・第1回・第2回の3方式。医進は算数・理科2科、他は4科。
- 2025年度の実質倍率は医進2.9倍、第1回1.8倍、第2回6.4倍。
- 偏差値帯は四谷Aラインで医進64・第1回57・第2回54。
- 進学実績では医学部24名、国公立41名、早慶上智103名と実績堅調。
- 明るく穏やかな女子校文化の中に、理系志向・探究型教育が融合。
基本データ
| 校名 | 淑徳与野中学校(しゅくとくよの) |
|---|---|
| 所在地 | 〒338-0001 埼玉県さいたま市中央区上落合5-19-18 |
| アクセス | JRさいたま新都心駅・北与野駅 各徒歩7分/大宮駅 徒歩約15分 |
| 設立 | 1965年(淑徳学園系列・仏教系女子校) |
| 併設 | 高等学校あり(完全中高一貫・高入あり) |
| 公式サイト | https://www.shukutoku.ed.jp/jy/ |
2026年入試:名称・日程・配点
最新の公式要綱(2026年度入試実施要項)をもとに整理。
| 入試区分 | 実施日 | 科目 | 配点 | 会場 |
|---|---|---|---|---|
| 医進コース特別入試 | 1月10日(金) | 算数・理科(各50分) | 各100点(計200) | 本校 |
| 第1回入試 | 1月13日(月祝) | 国・算・社・理 | 各100点×2+50点×2=計300 | 本校・さいたまスーパーアリーナ |
| 第2回入試 | 2月4日(火) | 国・算・社・理 | 計300 | 本校 |
出願料25,000円(2回目以降は10,000円)、すべてインターネット出願。
4. 偏差値比較(SAPIX/日能研R4/四谷Aライン/首都模試)
※女子校。年度・回で変動。日能研R4はピンポイント。最新は各リンクで確認。
| 入試区分 | SAPIX 80% | 日能研 R4(女子) | 四谷大塚 Aライン80 | 首都圏模試 80% |
|---|---|---|---|---|
| 医進コース特別(1/10) | 55 | 60 | 64 | 69〜73 |
| 第1回(1/13) | — | 60 | 57 | 69〜73 |
| 第2回(2/4) | — | 58 | 54 | 69〜73 |
根拠:四谷大塚 学校データ(入試回別Aライン)、 SAPIX女子(2025年4月/9月)、 首都圏模試センター 学校DB(80%帯)、 日能研 結果R4一覧。
昨年度の入試結果と合格基準点(2025年度)
- 医進特別:受験者682/合格234(2.9倍)/合格最低点137/平均153.5
- 第1回:受験1,868/合格1,020(1.8倍)/合格最低点160(医進190)
- 第2回:受験191/合格30(6.4倍)/合格最低点214(医進224)
例年、第2回の難度上昇傾向が顕著。初回合格を目標に据え、医進受験との併願戦略を練るのが現実的です。
進学実績(東大・医学部・国公立・早慶上智・GMARCH)
| 区分 | 人数(2024年度卒) |
|---|---|
| 東京大学 | 1 |
| 国公立大学合計 | 41 |
| 医学部医学科 | 24 |
| 早慶上智 | 103(早31/慶12/上60) |
| GMARCH合計 | 293(明54/青26/立80/中33/法63/学37) |
理系進学志向が強く、医薬系の現役合格率が顕著。指定校推薦も豊富で、学力層に応じた進路選択が可能です。
学費
| 入学時納入金 | 302,000円(入学金25万円+施設費5万円+PTA入会金2千円) |
|---|---|
| 年間授業料 | 420,000円 |
| 維持費・諸会費 | 239,800円 |
| 合計年間費用 | 約66万円+教材費・積立費別 |
県内私立女子校としては標準的水準。タブレットや探究教材費が別途必要です。
校風・学びの特色
校訓「清純・礼節・敬虔」のもと、仏教主義に基づく心の教育を重視。落ち着いた雰囲気ながら、生徒主体の探究活動や海外研修も盛んです。
2024年度に「医進コース」を新設。理数系女子の育成を掲げ、大学・研究機関との連携講座を展開。ICT活用授業やSTEAM型探究も進化しています。
部活動
文化部・運動部ともに活発。特にバドミントン・吹奏楽・茶道・科学部は大会実績多数。週4日程度の練習で学習との両立を重視。
アクセス
JRさいたま新都心・北与野駅から徒歩7分の好立地。さいたまスーパーアリーナに隣接し、安全な通学動線が確保されています。大宮駅からも徒歩圏内。
併願の考え方
- 1月10日:栄東Ⅰ(午前)+淑徳与野医進(午後)
- 1月11日:星野理数選抜や浦和ルーテルも候補
- 1月13日:淑徳与野第1回(本命)
- 2月4日:第2回で押さえ確定
同校は早期に結果が出るため、首都圏女子最難関(明の星・豊島岡)受験前の実力確認校としても利用価値が高いです。
対策の要点
- 医進特別は算・理の難問比率が高く、応用力とスピード勝負。過去問10年分の解き込みが必須。
- 4科入試は国算重視。国語は説明文・物語文とも標準レベルだが記述力で差が出る。
- 算数は大問4〜5題構成。規則性・場合の数・立体図形が頻出。
- 社会は時事・資料読解、理科は生物・地学分野で差がつく。
過去の合格最低点を基準に、医進150点、4科200〜210点を安全ラインに設定しましょう。
口コミ・評判
保護者の声では「面倒見のよさ」「落ち着いた生徒層」「進路指導の的確さ」に定評。
一方で「課題量が多い」「校則がやや厳しい」との声も。総じて真面目な生徒が多く、家庭学習習慣が定着しやすい環境です。
出典・根拠リンク
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カテゴリ:中学受験シリーズ

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