【2026年中学受験】城北中学校の偏差値・入試日程・合格ライン・進学実績を徹底解説｜男子進学校の実力を総まとめ

2025年11月21日

都内北部を代表する男子進学校。2026年入試は 2/1・2/2・2/4 の3回実施で、すべて4科340点満点のシンプルな構成です。偏差値帯は「四谷Aライン55〜59／首都圏模試80％67〜69」ゾーンで、大学実績は東大・京大・一橋・東京科学・旧帝大・医学部・早慶上智・GMARCHまで幅広いラインナップがあります。

結論（要点）
基本データ
2026年入試：名称・日程・配点
偏差値比較（SAPIX／日能研R4／四谷Aライン／首都模試）
昨年度の入試結果と合格基準点
進学実績（東大・医学部・国公立・早慶上智・GMARCH）
学費
校風・学びの特色
部活動
アクセス
併願の考え方
対策の要点
口コミの読み方
出典・根拠リンク
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結論（要点）

偏差値レンジ：四谷大塚Aライン80は「第1回55／第2回58／第3回59」、首都圏模試80％は「67／68／69」帯。SAPIX80％は第3回男子52が目安。
3回すべて4科340点（国・算：各100点／社・理：各70点）で構成。合格最低点はおおむね「6割強〜7割弱」で推移。
2025年度の大学合格実績サマリーは「東大・京大計12／一橋・東京科学・旧帝大などを含む国公立115／早慶上智196／GMARCH343／医学部51」と、出口指標は男子進学校として十分に強い。
学費は、入学金・維持費・PTA会費等を含む初年度納入金が約110万円前後、以降は「授業料＋教材費等」で年額約62〜63万円＋維持費23.8万円が目安。
位置づけとしては「御三家・海城・本郷・攻玉社など難関男子校との併願先・すべり止め本命」の両方を狙えるゾーン。算数と国語でしっかり得点し、理社で大きな失点をしない4科型が基本戦略になります。

基本データ

学校名：城北中学校（私立・男子校・中高一貫）
所在地：〒174-8711 東京都板橋区東新町2-28-1
最寄り：
東武東上線「上板橋」駅南口徒歩約10分
東京メトロ有楽町線・副都心線／西武有楽町線「小竹向原」駅徒歩約20分
高円寺駅・新宿駅からのバス便あり（「小茂根」バス停付近）
設置形態：私立・中高一貫・高校募集あり（高2から混合クラス）
公式サイト：https://www.johoku.ac.jp/

2026年入試：名称・日程・配点

入試日程と募集人数

回	試験日	募集人数（男子）	備考
第1回	2/1（日）	約115名	4科型のみ
第2回	2/2（月）	約125名	4科型のみ
第3回	2/4（水）	約30名	4科型のみ（難度高め）

試験科目・時間・配点（全回共通）

科目	時間	配点
国語	50分	100点
算数	50分	100点
社会	40分	70点
理科	40分	70点
合計	—	340点満点

すべて午前入試・本校会場。8:20集合（7:30から入室可）。
帰国生は所定の「海外在住証明書」提出により加点（合計点＋10点）の優遇あり。
複数回受験生に対する「総合判断での優遇」あり（詳細は募集要項に明記）。

偏差値比較（SAPIX／日能研R4／四谷Aライン／首都模試）

※母集団や算出方法が異なるため、「同一模試内での相対比較」が基本です。以下は最新の公開値・まとめ記事ベースの目安です。

四谷大塚Aライン80／首都圏模試80％／SAPIX80％

模試	回・方式	偏差値（男子）	コメント
四谷大塚 Aライン80	第1回（2/1・4科）	55	80％合格可能性ライン
〃	第2回（2/2・4科）	58	第2回はやや難度アップ
〃	第3回（2/4・4科）	59	最終回が最も高い
首都圏模試 80％	第1回	67	合格率80％偏差値
〃	第2回	68
〃	第3回	69
SAPIX 80％	第3回	52	SAPIXは第3回のみ公表が多い

日能研R4（予想）

日能研R4の最新PDF（予想・結果）を散布図ベースで読むと、概ね以下のレンジです。

回	日能研R4（男子・目安）
第1回	52±1
第2回	53±1
第3回	54±1

実際の数値は年度・改訂タイミングで微妙に変動します。
志望校判定テストの個票では「R4（合格可能性80％ライン）」を優先的に確認し、各回ごとの到達ラインを把握しておくと設計しやすくなります。

昨年度の入試結果と合格基準点（2025年）

学校公式の「出願状況／入試結果」より、直近（2025年度）の実績です。

受験者数・合格者数・実質倍率・合格最低点

回	応募者	受験者	合格者	実質倍率（目安）	合格最低点	最高点
第1回	401	361	133	約2.7倍	205点	270点
第2回	782	612	297	約2.1倍	209点	291点
第3回	459	296	52	約5.7倍	221点	269点

合格最低点は340点満点に対して、第1回・第2回が約6割強、第3回は65％超。
第3回は募集定員が少ないため倍率・基準点ともに高めに出やすい傾向です。
「6.5〜7割を安定して取り切れるか」が一つの合格ラインのイメージになります。

進学実績（東大・医学部・国公立・早慶上智・GMARCH）

中学受験スタディ等の集計によると、2025年度大学合格実績サマリーは以下の通りです。

東大・京大：計12名
一橋・東京科学・旧5帝大：36名
国公立大学合計（大学校含む）：115名
早稲田・慶應・上智：計196名
GMARCH：343名
医学部医学科：51名

個別校で見ると、東京大学10名、一橋大学10名、東京科学大学5名、北海道大学8名、東北大学9名など、最難関国立への合格者を毎年コンスタントに輩出しています。また私立では早稲田111名、慶應64名、明治109名、中央56名、東京理科143名など、理工系を含めた私大進学実績も厚い布陣です。

「東京一工＋早慶上理＋GMARCH＋国公立医学部」のボリュームゾーンを重視するご家庭にとって、出口指標はかなり明快な学校と言えます。

学費（2026年度予定）

募集要項の記載ベースで整理すると、2026年度の目安は以下の通りです。

入学手続き時

入学金：270,000円

入学手続き後（初年度）

維持費：238,000円
PTA・生徒会入会金：3,500円

→ 手続き後納入金小計：241,500円

年間学費（2026年度予定）

授業料：498,000円（年額）
教材費ほか：129,760円（年額）

→ 年学費合計：627,760円

初年度納入金合計（目安）

入学金＋維持費＋PTA・生徒会＋年学費
= 270,000 + 241,500 + 627,760 ≒ 1,139,260円

※別途、制服・指定品、通学定期、タブレット端末（BYOD）などの費用が発生します。
※維持費238,000円は中2・中3進級時にも毎年納入が必要です。

校風・学びの特色

校訓は「着実・勤勉・自主」。伝統的な男子進学校らしい「真面目で落ち着いた雰囲気＋面倒見の良さ」が基本トーン。
中高6年間を2年ごとに「基礎期（中1・中2）／錬成期（中3・高1）／習熟期（高2・高3）」の3ステージに分けた一貫カリキュラム。
基礎期：主要5教科の基礎固めと学習習慣の徹底。
錬成期：中3から高校内容に入り、演習量を増やしつつ選抜クラスも設置。
習熟期：難関大向けの志望別指導・演習中心。
授業は45分×7時限、土曜は4時限授業の週6日制で、時間数をしっかり確保。
ICT活用はBYOD形式（個人端末持ち込み）。情報教育やプレゼン、クリエイティブ系の課題も組み込み、探究・発表力の強化を図っています。
高1〜高2のタイミングで海外研修・語学研修などのグローバル系プログラムも用意されており、「理系×国際」の両面を意識した進路設計がしやすい環境です。

部活動

運動系：サッカー、野球、テニス、バスケットボール、卓球、陸上競技、柔道、剣道、水泳など。
文化系：吹奏楽、鉄道研究、将棋、科学、ESS、数学、歴史、美術、写真、囲碁など、バリエーションが豊富。
週6日制＋進学校でありながら、部活参加率は高め。
「勉強も部活も本気でやる」タイプの男子には噛み合いやすい校風です。一方で、放課後〜夜の学習時間を確保するため、活動日は週4日程度までに抑える方針が取られています。

※具体的な部の一覧・実績は、公式サイト「クラブ・委員会活動」で最新情報を確認してください。

アクセス

東武東上線「上板橋」駅南口徒歩約10分
東京メトロ有楽町線・副都心線／西武有楽町線「小竹向原」駅 1番出口徒歩約20分
「高円寺」「新宿」方面からはバス利用で「小茂根」バス停下車徒歩圏

都内在住の受験生だけでなく、埼玉南部（和光・朝霞・志木～大宮方面）から東武東上線で通うケースも多く、通学圏は比較的広い男子校です。

併願の考え方

1. 御三家〜難関男子校との併願

典型例：
2/1 午前：開成／麻布／駒場東邦など本命
2/2 午前：海城／本郷／芝など
2/3 午前：海城2回／本郷2回等
2/1〜2/4のいずれかに城北（第1回〜第3回）を配置して「押さえ兼チャレンジ枠」にするパターン
偏差値帯としては「海城・本郷・芝」と同列〜やや下寄りのゾーンに位置するため、「御三家＋城北」「海城＋城北」「本郷＋城北」のような組み合わせが現実的です。

2. 埼玉先行×東京本命パターン

1/10〜1/18：栄東／開智／大宮開成／城北埼玉／城西川越などで1〜2勝を確保
2/1〜2/4：本命〜準本命として城北を1〜2回受験
「埼玉での合格＋城北1勝」が取れれば、2/5以降のチャレンジ校選択に余裕が出ます。

3. 安全校・チャレンジ校とのバランス

首都圏模試80％偏差値で「67〜69」帯であることを踏まえ、
自身の模試偏差値が70前後なら「チャレンジ寄りではなく、やや安全寄りのポジション」
65前後なら「しっかり対策すれば手が届くチャレンジ〜実力相応」のポジション
御三家レベルと併願する場合は「城北を第2〜第3志望にして確実に1勝取りに行く」、栄東・開智クラスと併願する場合は「城北をチャレンジ枠にして、やや安全寄りの男子校をもう1つ押さえる」イメージが現実的です。

対策の要点

算数

構成：計算・一行問題＋大問3題前後という標準的な形式で、比・割合・速さ・平面／立体図形・数の性質が頻出。
難問奇問よりも「標準〜やや難」の処理スピードと正確性が問われます。
目標：合格ラインを狙うなら「大問1〜2は完答、後半大問で半分以上」を取り切り、全体で7割前後を安定させるイメージ。

国語

長めの物語文1題＋漢字・語句で構成される年が多く、記述も40〜60字前後が中心。
人物の心情・場面の変化・理由説明の設問が多いため、「本文根拠を線引き→要約→記述」のルーチン化が重要。
漢字・語句・文法での取りこぼしを抑え、読解部分は6割〜7割を狙いたいところです。

理科・社会

理科：生物・地学・物理・化学がバランス良く出題され、計算問題・作図・説明記述など形式は多様。
→ 教科書レベルの知識＋標準的な計算・グラフ読解の徹底練習が必須。
社会：地理・歴史・公民が万遍なく出題され、資料読み取り・知識問題ともに基礎を取りこぼさないことが重要。
→ 記述は字数少なめ～中程度で出ることが多いので、「語句＋ワンフレーズでまとめる」練習を。

全体戦略

合格最低点（6割強〜7割弱）から逆算し、「算国で7〜7.5割＋理社で6割」程度を安定させる配点設計が王道。
複数回受験を前提に、過去問演習では「第1回〜第3回すべて」を2周以上回し、得点のブレと分野ごとの弱点をはっきりさせておくと、偏差値のギャップを埋めやすくなります。

口コミの読み方

年度差に注意
→ カリキュラム・ICT環境・進学実績はここ数年でかなりアップデートされています。古い年度の書き込みは、最新の説明会資料・学校案内と必ず照合してください。
母集団差に注意
→ 「○○模試だと偏差値が低い／高い」という口コミは、塾別・模試別の母集団の違いが原因であることが多いです。同じ模試内での相対位置を見るのが基本です。
通学時間・生活リズム
→ 土曜授業＋7限構成のため、通学時間が長い場合は平日の帰宅〜就寝までの勉強時間をどう設計するかがポイントになります。口コミでは「通学時間がきつかった／意外と慣れる」などの声も分かれやすいので、自宅からの所要時間とセットで判断してください。
情報源のバランス
→ インターエデュ等の掲示板・みんなの中学校情報などは「主観的な声」として位置付け、最終判断は必ず公式情報・説明会・学校見学を通じて行うことをおすすめします。