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2026年 埼玉県私立中学校「1月11日入試」総まとめ

2026年度(令和8年度)の埼玉県私立中学入試は、1月10日に続き、1月11日も多くの学校で入試が実施されます。特に「栄東Ⅱ入試(難関大)」「開智 創発クラス(特待A)」「開智所沢 特待A入試」など難関校の主要回が並び、前日1月10日とはまた違った顔ぶれ・難度帯で受験スケジュールが組まれます。

本記事では、2026年1月11日に入試を実施する埼玉県内私立中学校について、

  • どの学校でどの入試が行われるか
  • 主な試験形式(科目・方式)
  • 難化・易化の方向性(昨年度との比較イメージ)
  • 主要回の偏差値(SAPIX/日能研R4/四谷大塚80%/首都圏模試80%)

を整理します。埼玉や首都圏で中学受験を検討しているご家庭が、「1月11日をどう位置付けるか」を検討するためのベース情報としてご活用ください。

目次

目次

  1. 結論(1月11日の位置づけ)
  2. 1月11日午前に入試がある学校一覧
  3. 代表校の入試概要と難化/易化予想
  4. 偏差値比較(SAPIX/日能研R4/四谷大塚/首都圏模試)
  5. 1月11日入試の活用法と併願のポイント
  6. 出典・参考リンク
  7. 関連記事(中学受験シリーズ)

1. 結論(1月11日の位置づけ)

  • 難関〜上位校の「本命級」回が集中しており、1月10日に続く第二の山場です。栄東Ⅱ(難関大)、開智 創発クラス、開智所沢 特待A、星野学園 理数選抜第2回、埼玉栄 医学系コースなど、偏差値帯60前後〜それ以上の回が並びます。
  • 同時に、中堅〜準上位帯の「安全校〜押さえ校」(春日部共栄第2回、昌平第2回、細田学園一般第2回、西武台新座第2回、東京成徳大深谷第2回、東京農大三第3回、獨協埼玉第1回、城北埼玉第2回など)も実施され、1日でチャレンジ・実力相応・安全を組み合わせやすい日程です。
  • 全体の出願規模は、2025年度の受験者大幅増から「高止まり〜やや落ち着き」程度と見込まれており、多くの学校で偏差値は昨年並み〜高位安定のレンジです。
  • 1月10日で既に合格を確保した受験生は、1月11日をチャレンジ寄りの日として設定しやすく、逆にまだ合格がない場合には、星野進学・細田・昌平・西武台新座など中堅校で「確実に取りに行く」構成が有力となります。

2. 1月11日午前に入試がある学校一覧

2-1 共学校

学校名試験名・区分主な試験形式(科目)合格発表日(予定)
浦和学院中学校第3回2科(国・算)または4科(国・算・理・社)※首都圏模試偏差値は40台前半1月11日
開智中学校創発クラス(特待A)4科(国・算・社・理)・難関向け特待選抜1月11日夜(22:30頃)
開智所沢中等教育学校特待A入試4科(国・算・社・理)中心・特待ランク判定あり1月11日夜
開智未来中学校探究2(午前)4科型(国・算・理・社)中心の選抜1月12日
春日部共栄中学校第2回午前2科(国・算)または4科(国・算・理・社)選択制1月12日頃
埼玉栄中学校第3回(医学・難関大・進学 計)4科(国・算・理・社)※コース共通試験1月11日夜
埼玉平成中学校1科入試 第1回1科選択(国・算・英・プログラミングから1科)、専願向け1月11日午後
栄東中学校Ⅱ入試(難関大)4科(国・算・社・理)または算数1科(算①・②)選択1月12日午前
栄東中学校帰国生Ⅱ入試国・算・英などを組み合わせた帰国生向け選抜1月12日
昌平中学校第2回 一般入試/グローバル入試一般:2科(国・算)または4科(国・算・社・理)選択/グローバル:国・算・英など1月11日
西武台新座中学校第2回入試(午前)2科(国・算)または4科(国・算・理・社)選択1月11日
聖望学園中学校第2回 適性検査型適性検査Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ(公立中高一貫校型)1月18日
東京成徳大学深谷中学校第2回2科または4科(国・算中心、理社加点)1月11日
東京農業大学第三高等学校附属中学校第3回入試2科(国・算)または4科(国・算・理・社)選択1月11日
獨協埼玉中学校第1回4科または2科(国・算)選択1月11日
星野学園中学校理数選抜入試 第2回(午前)3科(国・算・理)1月11日(当日Web発表)
細田学園中学校一般入試 第2回(午前)2科(国・算)または4科(国・算・理・社)選択1月11日

2-2 女子校

学校名試験名・区分主な試験形式合格発表日(予定)
大妻嵐山中学校大妻特待入試2科(国・算)または4科(国・算・理・社)選択、特待判定あり1月12日午前

2-3 男子校

学校名試験名・区分主な試験形式合格発表日(予定)
城西川越中学校特別選抜入試 第2回4科(国・算・社・理)または2科(国・算)選択、特待生判定あり1月11日(当日Web発表)
城北埼玉中学校第2回2科(国・算)または4科(国・算・社・理)選択1月11日

3. 代表校の入試概要と難化/易化予想

3-1 栄東中学校 Ⅱ入試(難関大)・帰国生Ⅱ入試

栄東Ⅱ入試(難関大クラス)は、1月11日午前に実施される4科(国・算・社・理)または算数1科選択の入試です。Ⅰ入試(1月10日)に続く「2日目の難関大クラス選抜」で、Ⅰ入試との併願受験生も多数います。

  • 試験科目:4科(国50分/算50分/社40分/理40分)または算数1科(算①・算②)
  • 募集人員:難関大クラス中心に60名規模
  • 合格発表:1月12日午前(Web)

偏差値は、日能研R4で61前後、四谷大塚80%偏差値でも59前後と、依然として埼玉トップクラスのレベルです。1月10日のⅠ入試と同様に「高位安定」=昨年並み〜やや難化寄りと考えておくと安全です。

3-2 開智中学校「創発クラス(特待A)」・算数特待

開智中の創発クラス(特待A)は、1月11日午前の4科選抜(国・算・社・理)です。同日午後には算数特待(算数1科)が設定されており、午前・午後セットで上位特待を狙う受験生も多くなります。

  • 試験科目:4科(創発)、算数1科(算数特待)
  • 定員:創発クラス 約30名、算数特待 約10名
  • 難度:日能研R4で63前後、四谷大塚80%偏差値で59前後と、開智グループの中でも最難関ゾーン

2025年度は開智グループ全体の人気上昇で出願者が急増し、その勢いは2026年度も続いています。栄東との「二大難関」構図は継続しており、昨年比で「難化〜高止まり」と見るのが妥当です。

3-3 開智所沢中等教育学校「特待A・算数特待」

開智所沢は、2025年度に出願数全国トップクラスとなった新勢力で、1月11日午前に特待A入試、午後に算数特待入試が行われます。

  • 特待A:4科(国・算・社・理)、特待ランク(S・A・準特待)判定あり
  • 算数特待:算数1科(120点満点)で特待選抜
  • 偏差値:特待Aで日能研R4=64、四谷大塚80%=56、首都圏模試80%=73前後

2025年度に大きく偏差値を上げた反動で、2026年度は「昨年並み〜若干落ち着く」程度にとどまる見込みですが、依然として埼玉最難関クラスの一角です。開智(創発)とセットで出願する受験生も多く、1月11日は「開智×開智所沢を同時に取りに行く日」となります。

3-4 開智未来中学校「探究2・算数入試」

加須市の開智未来は、1月11日午前に「探究2」、午後に算数入試(算数1科)を実施します。難関〜上位校というよりは、開智グループ内の「中堅〜上位ゾーン」として位置付けられます。

  • 探究2:4科型中心。日能研R4は40台半ば。
  • 算数[午後]:算数1科入試(首都圏模試で50台半ばのレベル)。

開智所沢・開智中より偏差値帯は一段下がるため、「開智グループ内の安全寄りポジション」として併願に組み込むケースが多く、難度は昨年並みと見てよいでしょう。

3-5 春日部共栄中学校「第2回午前」

春日部共栄は、1月10日第1回に続き、1月11日午前に第2回入試(2科・4科選択)を実施します。

  • 試験科目:2科(国・算)または4科(国・算・理・社)
  • 偏差値帯:日能研R4で45前後、首都圏模試80%偏差値で55前後

淑徳与野や浦和ルーテルなど女子・共学校難関校との併願も多いですが、ここ数年は大きな偏差値変動はなく、「昨年並みの中堅〜準上位校」として安定しています。1月11日を安全校寄りにしたいご家庭には、有力な選択肢になります。

3-6 埼玉栄中学校「第3回(医難進・医学クラス)」

埼玉栄は、医学・難関大・進学の複数学力帯コースを同一日に選抜するスタイルです。第3回(1月11日午前)は、1回・2回に続く中盤戦で、医難進・医学クラスへの合格を狙う層が集中します。

  • 試験科目:4科(国・算・理・社)
  • 偏差値:医難進(第3回)で日能研R4=45前後、医難(第4回分も含む)で48前後

医学系コースを新設してから数年が経ち、難度は「中堅上位〜準難関」ゾーンで高位安定しています。1月10日のⅠ回で取り切れなかった受験生が第3回に流れてくるため、全体としては昨年並み〜やや難化寄りと見ておくと安心です。

3-7 星野学園中学校「理数選抜入試 第2回」

星野学園の理数選抜入試第2回は、1月11日午前に実施される3科(国・算・理)の選抜です。午後には進学クラス入試第2回もあり、「午前理数・午後進学」という組み合わせを取る受験生も多くなっています。

  • 試験科目:3科(国・算・理)
  • 偏差値:日能研R4=51前後、四谷大塚80%=46、首都圏模試80%=59前後

理数選抜はここ数年で人気・偏差値ともに上昇してきましたが、2025→2026で爆発的な変化はなく、「昨年比ほぼ横ばい〜高止まり」と見てよいでしょう。理科を含む3科入試のため、算数1本勝負が苦手な層には向きます。

3-8 細田学園中学校「一般第2回・特待第2回」

細田学園は、1月11日午前に一般第2回、午後に特待第2回を実施します。

  • 一般第2回(午前):2科(国・算)または4科選択、日能研R4=45前後
  • 特待第2回(午後):2〜4科選択。首都圏模試80%偏差値で65前後と、特待ボーダーは一般より一段上

共学化以降、偏差値はじわじわと上昇し、中堅〜中堅上位ゾーンで安定しています。2026年度も、一般入試は昨年並み、特待入試はやや難化寄りと見るのが無難です。

3-9 昌平中学校「第2回 一般/グローバル」

昌平第2回一般は、午前に2科または4科選択で実施されます。同時にグローバル入試(国・算・英中心)も行われ、英語に強みがある受験生には有利な設計です。

  • 偏差値帯:一般第2回で日能研R4=40前後、四谷大塚80%=39、首都圏模試80%=51前後

全体の難度は中堅校ゾーンで昨年並みと見てよく、「埼玉の押さえ+将来の大学進学実績も重視したい」ご家庭にフィットします。

3-10 獨協埼玉・西武台新座・東京農大三 ほか

  • 獨協埼玉 第1回:4科/2科選択。日能研R4=40、四谷Aライン=41、首都圏模試80%=54と、中堅上位ゾーン。
  • 西武台新座 第2回:4科/2科選択。日能研R4で40台前半、首都圏模試80%で50台前半。
  • 東京農大三 第3回:4科/2科選択。日能研R4で40弱、首都圏模試80%で50弱のレンジ。
  • 東京成徳大深谷 第2回:4科/2科選択。北部エリアの中堅校として安定した人気。

このグループはいずれも偏差値40前後〜50前後の中堅帯で、2025年度と大きなレベル変動は見られません。1月11 日に「確実に1本取りにいく」安全校として位置づけるケースが多くなります。

3-11 浦和学院・埼玉平成・聖望学園の1月11日入試

  • 浦和学院 第3回:2科/4科。首都圏模試データでは80%偏差値43前後のレンジで、中堅下位〜中堅クラス。
  • 埼玉平成 1科入試第1回:国・算・英・プログラミングから1科選択。日能研・四谷の偏差値表には載らないことも多く、首都圏模試で40台前半程度。
  • 聖望学園 第2回 適性型:適性Ⅰ〜Ⅲで、公立中高一貫校対策と親和性が高い形式。募集人員は5名程度と小規模。

いずれも偏差値帯はやさしめで、「合格を1つ確保してから2月を迎えたい」層の安全校として活用しやすい学校です。

3-12 大妻嵐山・城西川越・城北埼玉(女子・男子の主要校)

  • 大妻嵐山 大妻特待入試:女子の中堅〜中堅上位校。2科/4科で特待判定あり。日能研R4は40台半ば、首都圏模試80%偏差値は55前後。
  • 城西川越 特別選抜入試 第2回:男子中堅上位〜準難関帯。日能研R4=41、四谷Aライン=43、首都圏模試80%=52。
  • 城北埼玉 第2回:男子中堅校。日能研R4=40、四谷Aライン=39、首都圏模試80%=53。

男子校志向・女子校志向のご家庭にとって、1月11日は「本命校の一つ下のレンジで、手堅く男子校・女子校を押さえる日」として設計することが多い印象です。

4. 偏差値比較(SAPIX/日能研R4/四谷大塚80%/首都圏模試80%)

以下は、1月11日に入試を行う主な私立中学校・入試回について、大手4模試の80%ライン偏差値を一覧にしたものです(2025年春時点の最新公開データ)。

学校・試験(1月11日実施)SAPIX 80%日能研R4四谷大塚80%(Aライン)首都圏模試80%
栄東 A難関(Ⅱ入試 難関大)50615972
開智中 創発クラス(特待A)53635972
開智中 算数特待(午後)49635772
開智所沢 特待A53645673
開智所沢 算数特待(午後)49665773
星野学園 理数選抜入試 第2回514659
細田学園 特待生入試 第2回(午後)5065
埼玉栄 第4回(医難コース)※同日午後回484561
埼玉栄 第3回(医難進コース)304557
開智未来 算数入試(午後)4555
春日部共栄 第2回(午後)454555
城西川越 特別選抜入試 第2回414352
昌平 第2回403951
城北埼玉 第2回30403953
獨協埼玉 第1回30404154
浦和学院 第3回(2科/4科)※首都圏模試43前後
大妻嵐山 大妻特待入試44前後42前後55前後

模試によって偏差値の基準・母集団が異なるため、「メインで受けている模試の数字」を基準にしつつ、他社模試は参考値としてレンジ感を見るのがおすすめです。

5. 1月11日入試の活用法と併願のポイント

5-1 パターンA:難関チャレンジの日として使う

  • 1月10日で栄東Ⅰ・開智①・開智所沢①などに合格が取れている場合、1月11日は「開智創発」「開智所沢特待A」「栄東Ⅱ」など最難関チャレンジ中心に据えやすくなります。
  • 午前に難関(栄東Ⅱ・開智創発・開智所沢特待A)、午後に算数特待・星野進学・細田特待などを組み合わせ、「特待+一般合格」を狙う構成が典型です。

5-2 パターンB:安全校を確保する日として使う

  • まだ合格が1つもない場合には、昌平第2回・細田一般第2回・西武台新座第2回・東京農大三第3回・浦和学院第3回など、中堅〜中堅下位帯の学校を中心に日程を組み、「必ず1校は取りに行く」設計が重要です。
  • 午前に星野理数②や春日部共栄第2回、午後に細田特待・星野進学②を組み合わせるなど、午前安全寄り+午後ややチャレンジという組み方も取りやすい日です。

5-3 公立中高一貫校志望との両立

  • 聖望学園の適性検査型入試は、公立中高一貫校対策との相性がよく、「適性型の腕試し」として活用しやすい入試です。
  • 1月11日は、市立浦和・川口市立高附属など公立中高一貫の第一次選抜と近い日程になるため、前後の日を含めた全体スケジュール(移動時間・体力負担)をカレンダー上で必ず確認しておきましょう。

6. 出典・参考リンク

  • 埼玉県 私立中学校入試要項・募集状況(令和8年度)
  • 首都圏中学受験 私的研究データベース「2026年1月11日午前 中学入試実施の学校(埼玉)」
  • 中学受験2026|埼玉の中学校偏差値ランキング(サピ・日能研・四谷・首都圏模試)
  • 各校公式サイト・募集要項・study1.jp(栄東・開智・開智所沢・星野学園・細田学園・昌平・西武台新座・東京農大三・大妻嵐山・城西川越・城北埼玉ほか)
  • 首都圏模試センター「学校情報データベース」(浦和学院・その他中堅校の偏差値確認に利用)

カテゴリ:中学受験シリーズ

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