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2026年 埼玉県私立中学校(1月15日~2月)入試総まとめ —— 後半戦の押さえ校・併願戦略を徹底解説

目次

入試後半戦の全体像

埼玉県の私立中学入試は例年1月10日頃に解禁日を迎え、一斉に始まります。1月前半(~1/14)の初期日程は他県からのお試し受験(前受け)に利用されることも多く、首都圏では1月10日午前に栄東・開智など難関校の初回入試が集中します。1月15日以降は「入試後半戦」とも位置づけられ、初期日程で合格を確保できなかった受験生にとっては押さえ校(滑り止め校)として合格を狙う重要な機会です。また、東京・神奈川入試(2月1日解禁)に向けて、実戦経験を積んだり併願パターンを調整したりする「つなぎの期間」にもなります。

2026年度(令和8年度)埼玉県私立中学校入試では、募集校31校に対し志願者数約7万6600人と前年から大幅増加となりました。特に1月前半は開智および新設校の開智所沢中等教育学校が大きく志願者を伸ばし、従来最多だった栄東を上回る“志願者数日本一”となる劇的な変化が起きています。一方、1月後半戦に当たる学校では志願者動向に比較的落ち着きも見られ、中堅校では前年比で微減・横ばい程度に留まる学校も多かったと推測されます。こうした状況を踏まえ、本記事では2026年1月15日から2月末までに入試を実施する埼玉県内の私立中学校を対象に、日程・入試方式・科目、最新偏差値、難化・易化の予想、そして併願パターン例までを総合的に解説します。


日程別:1月後半~2月の入試スケジュール一覧

1月15日~1月31日:
後半戦の幕開けとなる1月15日には、まず春日部共栄中学校(第4回<特待>)や開智中学校(特待B入試)、開智所沢中等教育学校(特待入試)、開智未来中学校(併願型入試)などが試験を実施します。翌1月16日には浦和実業学園中学校(第2回)や栄東中学校(III入試)が行われ、同日は狭山ヶ丘高等学校付属中学校や聖望学園中学校の入試も予定されています。

続く1月17日は後半戦でも最大規模の集中日で、浦和学院中学校(新設)の初回入試(午前・午後)をはじめ、埼玉平成中学校(1科入試第2回)、城西川越中学校(特選入試)、西武学園文理中学校(第3回)、東京成徳大学深谷中学校(第3回)等が一斉に実施されます。1月18日には秀明中学校(第3回)や西武学園文理中の適性検査型入試などが予定され、1月19日には浦和実業学園中の第3回が続きます。1月23日になると大妻嵐山中学校(特待入試)や西武学園文理中学校(第4回)など一部の学校が追加の入試日程を設定しています。さらに秀明中学校は1月24日に第4回入試を、東京成徳大学深谷中学校は1月26日に第4回入試を実施し、これらが1月中最後の私立中学入試となります。

2月1日~2月末:
東京・神奈川の私立入試が解禁される2月1日以降も、埼玉県では補欠合格狙いや追加合格募集の最終チャンスとなる入試が点在します。2月3日には男子校の立教新座中学校(第2回)と共学校の聖望学園中学校(第2回)の試験日が設定されています。続く2月4日には浦和明の星女子中学校(第2回)や淑徳与野中学校(第2回)のような女子最難関校の追加入試に加え、開智中学校(第4回)・開智所沢中等(第2回)・開智未来中学校(第4回)のグループ校合同入試が朝に行われます。

また同日2月4日には、共学校では細田学園中学校(一般第3回)・昌平中学校(第2回)・浦和学院中学校(第2回)などが入試を実施し、午後には城北埼玉中学校(第2回)の入試も控えています。2月5日には城西川越中学校(第3回)と昌平中学校(第3回)が、それぞれ午前中に試験を行います。最後の私立入試日となる2月6日朝には埼玉平成中学校(1科入試第3回)と狭山ヶ丘高等学校付属中学校(第5回)が、そして2月7日には自由の森学園中学校や秀明中学校(第5回)などがそれぞれ試験を実施します。さらに2月下旬(2/23)には自由の森学園中学校が適性検査型入試をもう1回設けており、公立中高一貫校の受検結果次第で出願できる最後の枠となっています。


各校の詳細:入試方式と最新偏差値データ

後半戦の日程で入試を行う主な私立中学校について、入試方式(試験区分・科目・出願期間)の特徴と偏差値指標を整理します。偏差値はSAPIX・日能研R4・四谷大塚Aライン・首都圏模試の合格可能性80%ラインを中心に、2025年度入試結果を基にした最新データを表にまとめています。また各校の難化・易化の予想について、志願者数動向や入試制度の変更点から分析します。

西武学園文理中学校

入試方式・科目

  • 一般入試は例年4回程度実施され、2科・4科選択型(国算または国算理社の選択)が基本。
  • 午後入試では適性検査型入試も導入。
  • 第1回(1/10午前)・第2回(1/12午前)は2科または4科型。
  • 第3回(1/17)は午後に適性検査型(Ⅰ・Ⅱ)を含む。
  • 第4回(1/23)では再度2科・4科型の一般入試を実施。
  • 特待生志望者向けには初日の特待入試(1/10午後)が別枠であり、成績上位合格者には学費免除などの特典あり。
  • 出願:12月上旬開始~各試験前日までWeb受付。
  • 合格発表:試験翌日。
  • 入学手続締切:2月上旬(2/6または2/10)と余裕を持ったスケジュール。

偏差値比較(80%合格ラインの目安)

入試回SAPIX偏差値日能研R4四谷大塚Aライン首都圏模試
特待①(1/10午後)33504961
一般①(1/10午前)403948
一般③(適性・1/18)4650

難化・易化予想

西武学園文理中はここ数年、安定した人気を維持しており志願者数も大きな増減はありません。2026年度も出願動向はほぼ横ばいで、難易度も昨年並みと予想されます。特待入試は依然高倍率ですが、これは上位層の挑戦が集まるためで、一般入試(4科型)の合格ラインは偏差値40前後と中堅レベルです。適性検査型や午後入試は、公立中高一貫校志望者の一部が流れ込むことで志願者がやや増える可能性があり、適性型入試は若干難化する余地があります。総合的には全体難易度は昨年並み~やや易化と見込まれ、合格の目安は日能研R4で40前後、首都圏模試偏差値50弱となっています。


秀明中学校

入試方式・科目

  • 2026年度は1月10日(午前・午後)、1月11日(午前)、1月17日(午前)、1月24日(午前)の計5回入試。
  • 1回目と2回目(1/10~11)は午前と午後で連日受験が可能で、同日併願もしやすいスケジュール。
  • 試験科目は4教科(国・算・理・社)が基本だが、午前入試では2教科(国・算)型も選択可能。
  • 各回ともWeb出願期間は試験前日まで。
  • 合格発表は専願(第一志望受験者)に対して当日夜、併願受験者には約1週間後と発表時期を分ける方式。
  • この方式により「合格を確保しつつ他校受験を続ける」ことが可能。
  • 入学手続締切日は最終的に2月上旬(2/5)。

偏差値比較(80%ラインの目安)

試験SAPIX偏差値日能研R4四谷大塚Aライン首都圏模試
第1回(1/10午前)433948
第2回(1/11午前)403951
第5回(2/7)※35~37(推定)3857(推定)

※第5回は募集若干名のため偏差値データ非公開。表中「推定」は公開資料を補完した目安です。

難化・易化予想

秀明中学校は伝統的に併願校として一定の地位を保ちつつ、特色ある英国研修など国際教育への評価もあり、近年は志願者数が緩やかに増加しています。2026年度入試でも各回とも大きな定員変動はなく、難易度はほぼ前年並みとみられます。日能研R4偏差値で初回は40台前半ですが、回を追うごとに受験者の学力層が下がり第4~5回では実質R4=35前後まで合格ラインが下がる傾向です。複数回受験による加点制度(優遇措置)もあるため、安全策として「合格確保+特待狙い」で連続受験する受験生も少なくありません。専願受験でしっかり対策すれば、合格難度は中堅下位レベル(四谷80%偏差値で38~40程度)と予想されます。


東京成徳大学深谷中学校(深谷)

入試方式・科目

  • 埼玉北部に位置する大学附属中学。
  • 2026年度は全4回入試(1/10午前〈特待〉・1/10午後〈特待〉・1/11午後〈一般〉・1/26〈一般〉)。
  • 特待生選抜入試(1/10午前・午後)は1科目選択型:
    • 「ことば力」「理科」「世界と日本」「算数」から1科目を選択。
  • 一般入試でも1教科入試を採用しており、英・国・算の中から得意な1科目だけで受験可能。
  • 1月11日午後の第3回入試は募集15名で1科選択、1月26日の第4回入試(募集若干名)も同様。
  • 出願:12月初旬開始、各試験前日までWeb受付。
  • 合格発表:即日夜~翌日。
  • 入学手続締切:2月中旬(2/6)まで比較的長め。

偏差値比較(80%ラインの目安)

試験SAPIX日能研R4四谷Aライン首都圏模試
特待(1/10AM)4557
一般①(1/11PM)424255前後(推定)
一般②(1/26)~38(推定)50前後(推定)

難化・易化予想

東京成徳大学深谷中は県北エリア唯一の大学附属校として地域需要がありますが、全体の受験者数は多くなく例年難易度は偏差値40弱~30台後半と易しめ安定です。2026年度は新設校ブームの影響も限定的で、志願者もほぼ前年並みと見られます。1科入試ゆえ科目選択で得点しやすく、合格基準点は比較的届きやすいでしょう。難関校チャレンジ組が流れてくる可能性も低いため、昨年比で難化はしない見込みです。特待入試は思考力型出題で難度が高めですが、一般入試は基礎重視で平均点が高く、首都圏模試偏差値換算で約55前後が合格ラインと予想されます(四谷基準では42程度)。総じて易化傾向寄りで推移する見通しです。


春日部共栄中学校

入試方式・科目

  • 東部エリア屈指の進学校。
  • 複数回入試+特待選抜を組み合わせた方式。
  • 2026年度は4回の一般入試(1/10午前・1/10午後・1/13・1/17)と1回の特待生入試(1/15)を実施。
  • 一般入試:
    • 第1回(1/10午前):4科または2科選択(国算+理社)。
    • 第1回午後:1科(算数)型も選択できる。
    • 第2回以降(1/13・1/17):基本4科または2科型。
  • 特待生入試(第4回特待〔1/15〕):
    • 4科目で難度の高い問題が課される。
    • 成績上位者には高校進学時の特待待遇。
  • 第1回では専願受験者に対し当日夜に合格を発表、手続締切も数日後(1/13)と早め。
  • 併願受験者については合格通知を2月8日まで保留するという特徴的な制度。
  • 出願:12/1開始、各試験前日まで。
  • 入学手続締切日は2月上旬(2/7前後)。

偏差値比較(80%ラインの目安)

入試区分SAPIX日能研R4四谷大塚Aライン首都圏模試
第1回午前(1/10)31403948
第1回午後(1/10)31414049
第3回(1/13)413948
特待(1/15)45~47(目安)4555

難化・易化予想

春日部共栄中は例年、最初の1月10日入試に広く志願者を集め、後半の回ほど受験者層の偏差値帯が下がる傾向があります。今年もその傾向は維持され、初回入試の難度は中堅上位レベル(四谷偏差値39~40)ですが、第3回以降は偏差値帯がやや下がり合格しやすくなるでしょう。志願者数は昨年度比で小幅な増減にとどまる見込みで、全体として難易度は横ばいと予想されます。

特待入試は募集定員が少なく難問揃いのため実質競争率は高いですが、一般入試合格だけを狙うなら無理に特待を受けずとも第2~3回で十分チャンスがあります。開智所沢の台頭で埼玉東部のトップ層が一部流出した影響で、共栄の上位合格者層は若干手薄になる可能性もあり、合格ラインはわずかに低下(易化)する余地があります。総じて、偏差値42~44程度を安定して取れる受験生であれば複数回受験で合格圏に入ると考えられます。


細田学園中学校

入試方式・科目

  • 志木市に位置し、多彩な入試区分を持つ共学校。
  • 2026年度は一般入試(第1~3回)、特待生入試(第1~2回)、DOTS入試(適性検査型)の計6区分。
  • 1月10日午前:
    • 一般第1回(4科または2科選択)。
    • DOTS入試(適性検査Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ)。
  • 1月10日午後:
    • 特待生第1回(国算または4科)。
  • 1月11日:
    • 一般第2回(午前)。
    • 特待生第2回(午後)。
  • 2月4日午前:
    • 一般第3回(4科型)を追加実施(補欠募集的な位置付け)。
  • DOTS入試は公立中高一貫校の適性検査型に準じた独自問題で、思考力・表現力を重視。
  • 出願:12月1日から、各試験前日または当日朝までWeb受付可。
  • 合格発表:インターネットで即日夜(午後入試は当日22:00、午前は当日20:00)。
  • 入学手続締切日:2月7日または2月9日。

偏差値比較(80%ラインの目安)

入試区分SAPIX日能研R4四谷大塚Aライン首都圏模試
一般1回(1/10AM)404254
DOTS適性(1/10AM)4565
特待1回(1/10PM)33495065
一般3回(2/4)35~37(推定)約55(推定)

難化・易化予想

細田学園中は難関校志望者から中堅下位層まで幅広い受験生を集めており、入試区分ごとに難易度レンジが大きく異なります。特待生入試やDOTS入試では受験層が絞られるため合格ライン偏差値が高く(日能研R4で45~50)、一方で一般第3回(2月)は定員僅少ながら合格難度はかなり低め(偏差値35程度)と推測されます。

2026年度の志願動向は前年並みで、学校全体として大きな難化・易化は無い見通しです。ただし適性検査型のDOTS入試は、公立一貫校受検者の増減に左右されるため年度によって倍率変動があり得ます。今年度は公立中高一貫校の倍率上昇が報じられており、その滑り止めとしてDOTS入試を受ける層が増える可能性があります。その場合、DOTS入試はやや難化し合格最低点が上がるかもしれません。一方、一般入試と特待入試については安定しており、昨年と同程度の難易度(一般入試:四谷偏差値約40前後、特待入試:同50前後)を維持すると予想されます。


昌平中学校

入試方式・科目

  • 北葛飾郡に位置する共学校。
  • コース制導入など改革を進めている学校。
  • 2026年度入試はT特選コース向けと一般コース向けを含め3回の入試。
  • 1月10日午後:第1回(T特選)入試。
  • 1月11日午前:第2回(一般)入試。
  • 2月5日午前:第3回(一般)入試。
  • 科目:
    • T特選:3教科型(国・算・英)または4教科型(国・算・社・理)。
    • 一般入試:国・算の2科または4科から選択受験。
  • 出願:12月1日開始~各試験前日まで。
  • 合格発表:試験翌日(2月入試は当日夕方)にネット発表。
  • 手続締切日:2月7日。

偏差値比較(80%ラインの目安)

入試SAPIX日能研R4四谷Aライン首都圏模試
T特選(1/10PM)433948
一般1回(1/11AM)403951
一般3回(2/5AM)3853

難化・易化予想

昌平中は高校サッカーの強豪として名を知られていますが、中学募集でも新設の特進「T」コースに注力しており年々学力層の底上げが図られています。今年度も志願者数は微増傾向で、特に初日のT特選入試には難関高校受験組も含め優秀層が集まりやすい状況です。そのためT特選入試の合格ラインはやや難化し、日能研R4で43程度(偏差値50弱)に達すると予想されます。

一方、一般入試は昨年度並みの難易度で推移し、偏差値帯は40前後、2月実施の第3回はさらに易しく偏差値38程度で合格可能と思われます。全体として、上位コース狙いの場合は難化に備えた対策が必要ですが、一般入試レベルは中堅並みを維持しており、昨年合格圏だった受験生は引き続き十分合格が狙えるでしょう。


浦和学院中学校(新設校)

入試方式・科目

  • 2026年4月開校予定の新設校(浦和学院高等学校附属)。
  • 初めての中学入試となる年度。
  • 試験日程:
    • 1月17日:午前・午後の2回実施。
    • 2月4日午後:東京日本橋会場で「併願入試」(特別回)。
  • 午前入試:
    • 4教科型(国・算・理・社)。
    • 募集:男女各50名。
  • 午後入試:
    • 2教科または4教科選択型(国算+理社)。
    • 募集:男女各20名。
    • 英語基礎+英語(長文・作文・スピーチ)による「英語型」も選択可能。
  • 2月4日午後の併願入試:
    • 浦和学院高校の東京会場で実施。
    • 募集20名、国・算中心の2科型が基本。
  • 出願:12/1~各試験前日まで。
  • 合格発表:当日夜(Web)。
  • 入学手続締切:2月5日。

偏差値比較(80%ラインの目安)

新設校のため大手模試各社の偏差値はまだ「参考値」扱いですが、想定合格ラインは偏差値40前後と見られます。

  • 四谷大塚80%偏差値:男女とも39~40程度(想定)。
  • 首都圏模試偏差値:50台前半(想定)。
  • 日能研R4:男子約40・女子約42(想定)。

難化・易化予想

浦和学院中は新設校ゆえ知名度はこれからですが、高校のブランド力(スポーツ強豪・進学実績)で一定の集客が見込まれています。初年度は募集定員も多く、合格ハードルは比較的低め(易しめ)に設定される可能性が高いでしょう。応募者層としては浦和実業や武南など近隣中堅校と重なる偏差値帯が中心と予想され、初年度は日程重複校との併願状況が鍵となります。

1月17日は他に大きな難関校試験がない日程のため、受験者数は概ね想定通り集まったとみられますが、新設人気で高倍率になるほどではなかった模様です。したがって難易度は中堅下位レベルで安定し、他校で実績のある偏差値40前後の受験生であれば十分合格可能と思われます。今後、学校の魅力次第で志願者増加・難化もあり得ますが、少なくとも2026年度は穏やかなスタートとなるでしょう。


志望順位・偏差値帯別の併願パターン例

最後に、埼玉後半戦の学校を組み合わせた受験プラン例をいくつか紹介します。志望順位(本命・併願・押さえ)や偏差値帯に応じて、無理のない併願戦略を立てることが重要です。

ケース①:難関都内校が本命の場合

2月に東京や神奈川の難関校受験を控えている受験生は、1月後半の埼玉校を「合格の蓄え」に活用します。本命校偏差値帯が60以上の場合、併願先として春日部共栄中(偏差値40台後半)や西武学園文理中(40前後)がおすすめです。さらに安全校として秀明中(偏差値30~40台)を受けておけば、仮に本命校が不合格でも進学先を確保できます。

例:

  • 本命:渋谷教育学園幕張・開成など。
  • 併願:春日部共栄(1月10日・13日)/西武学園文理(1月10日・12日・17日)。
  • 押さえ:秀明(1月10日午後・1月12日)。

ケース②:中堅校が本命の場合

偏差値50前後の中堅私立(例:大宮開成・栄東〈B日程〉など)を第一志望とする受験生は、1月後半戦の同程度またはやや易しめの学校を複数併願しましょう。本命校が女子御三家ほどの難関でなければ、春日部共栄・昌平・細田学園といった40前後の学校は十分合格圏に入ります。

例:

  • 本命:大宮開成第2回(1月14日)。
  • 併願:昌平T特選(1月10日午後)/春日部共栄第1回(1月10日午前)。
  • 押さえ:細田学園DOTS(1月10日午前)。

偏差値帯が近い複数校を受けて合格枠を増やし、本命校結果に備える作戦です。

ケース③:中堅下位~実力伸ばし途中の場合

偏差値40前後から30台のお子さんでは、後半戦の学校を本命~押さえに設定する形になります。この帯では秀明中、埼玉平成中、東京成徳大学深谷中、浦和学院中などが候補です。それぞれ校風や所在地が異なるので、志望順位付けはご家庭の希望次第ですが、一例として本命:秀明(国際色豊か)/併願:浦和学院(新設・部活充実)/押さえ:埼玉平成(地元密着)というプランが考えられます。

本命校合格を最優先するならば、1月中に複数回受験できる秀明は心強い存在ですし、2月以降にも試験がある浦和学院や埼玉平成を残しておくと最後までチャンスを得られます。

以上、2026年度埼玉入試後半戦の総まとめとして各校の最新情報をお伝えしました。受験生それぞれの状況に合わせて併願先を選び、ぜひベストな結果を勝ち取ってください。


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