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八千代松陰中学校 2026年度中学入試の総合ガイド

目次

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1. 結論(要点)


八千代松陰中学校は千葉県八千代市に位置する共学校で、 中高一貫の6カ年教育を提供しています。2026年度入試では新設された IGS(6ヵ年特進)コースに注目が集まり、難易度は昨年度までより上昇傾向です。

入試は推薦入試(12月実施)一般入試(1月・2月実施)に大きく分かれ、 IGSコースやレッスンルーム(LR)コースといったコース別に複数回試験があります。 偏差値を見ると、首都圏模試ではIGSコースで偏差値50台後半と高めですが、 SAPIX模試では30台と低めに出る傾向で、塾によって数値が大きく異なる点に注意が必要です。

学校の進学実績は着実に伸びており、特にIGSコース導入以降は難関大合格者の増加が期待されています。 以下、入試概要から校風・口コミまで詳しく解説します。

2. 基本データ


  • 所在地: 千葉県八千代市村上727
  • 最寄り: 東葉高速鉄道「八千代中央駅」からバス約10分/京成本線「勝田台駅」からバス約15分
  • 学校種別: 私立・共学校(中高一貫)
  • 創立: 1982年(昭和57年)4月開校
  • 生徒数: 約649名(男子349名、女子300名)
  • 系列校: 高等学校(併設型中高一貫)、小学校はなし
  • 教育理念: 「理想の教育を目指して」。自主性と国際的視野を育む教育に注力。
  • 特色: 2024年度より中学にIGS(6カ年特進)コースを新設。部活動が非常に盛んで、広大なキャンパス・充実設備を活かしたのびのびとした校風。

3. 2026年入試:名称・日程・配点


2026年度中学入試は、推薦入試(12月実施)と一般入試(1月および2月実施)に分かれます。 各入試でIGSコース(特進)とLR(レッスンルーム)コースの試験が行われ、日程ごとに募集定員が設定されています。

3-1 推薦入試

入試区分試験日コース募集定員試験内容特記事項
特待推薦入試2025年12月1日(火)IGSコース10名4科目試験(国・算・理・社)合格者は入学金+6年間授業料免除の特待生
自己推薦入試2025年12月1日(火)LRコース95名(学科推薦と合計)基礎学力テスト+自己推薦書自己PR重視の選考
学科推薦入試2025年12月2日(水)LRコース95名(自己推薦と合計)国語・算数の2科目試験学力重視の推薦入試

※推薦入試の合格発表はいずれも12月3日にオンラインで行われます。

3-2 一般入試

入試区分試験日コース募集定員試験科目備考
一般入試 第1回2026年1月20日(火)IGSコース20名(第2回と合計40名)4科目(国・算・理・社)成績上位者は特待生合格の可能性あり
一般入試 第2回2026年1月21日(水)IGSコース20名(第1回と合計40名)4科目(国・算・理・社)第1回との連続受験でチャンス増
一般入試 第1回2026年1月20日(火)LRコース85名(第2回と合計170名)4科または2科(国・算)選択出願時に4科/2科を選択
一般入試 第2回2026年1月21日(水)LRコース85名(第1回と合計170名)4科または2科(国・算)選択第1回との連続受験が可能
一般入試 第3回2026年2月5日(木)LRコース若干名2科(国・算)成績優秀者はIGS合格に繰り上げの可能性あり

配点は例年通り、4科受験は各100点×4科=400点満点、2科受験は各100点×2科=200点満点と考えられます。 合格発表はいずれも試験当日夜19:00にオンライン発表されます。

4. 偏差値比較(SAPIX/日能研R4/四谷大塚Aライン/首都模試)


主要4模試における合格可能性80%ラインの偏差値目安は以下の通りです。

模試・偏差値種類偏差値(80%合格目安)
SAPIX偏差値(IGSコース)35前後(推定)
日能研R4偏差値39前後
四谷大塚Aライン偏差値38前後
首都圏模試偏差値53前後(IGS一般入試の場合)

SAPIX偏差値は最上位層が受験するため相対的に低く、首都圏模試偏差値は受験層が広いため高めに出る傾向があります。 実務上は「四谷・日能研の偏差値 ≒ 38~39、SAPIX偏差値 ≒ 30台中盤、首都模試偏差値 ≒ 50台」と認識しておくと把握しやすいでしょう。

5. 昨年度の入試結果と合格基準点


2025年度入試では、IGSコース新設の影響もあり応募者数は増加傾向でした。 正確な出願者・合格者数は公表されていませんが、分析からIGSコース一般入試の実質倍率は約2倍程度と推測されています。

合格最低点(基準点)は非公表ですが、4科目400点満点中、合格者平均はおおむね6割台後半、 合格ラインは5割台後半〜6割前後と見られます。IGS特待推薦入試では募集10名に対し志願者が多数集まり、 基準点は8割近くと非常に高かったという情報もあります。

一方、レッスンルームコースは定員が多く、合格ラインは5割前後とされ、特に2月5日試験ではボーダーが下がる傾向にあります。 一般的にはIGSコースで約2倍、LRコースで1.2〜1.5倍程度の実質倍率と考えておくとよいでしょう。

6. 進学実績(東大・医学部・国公立・早慶上智・GMARCH)


八千代松陰中学校(高等学校)の進学実績は近年着実に向上しています。 東京大学の合格者は例年若干名ですが、医学部医学科や難関国公立大学への合格者を毎年輩出しています。 例えば2023年度は東京大学1名、千葉大学医学部1名の合格実績が報告されています。

私立大学では、早慶上智合格者が毎年数十名規模で出ており、 2022年度は早稲田大学に15名、慶應義塾大学に5名の合格者がありました。GMARCH(学習院・明治・青学・立教・中央・法政) 合格者は非常に多く、2022年度は延べ200名以上が合格しています。 卒業生約400名規模に対して半数近くがGMARCH以上の大学に進む計算で、中高一貫教育の成果が表れています。

2024年度以降は新設のIGSコース生が卒業時期を迎えるため、更なる実績向上が期待されます。 学校も「難関大学合格者の増加」に力を入れており、今後東大・京大・医学部など最難関への挑戦者も増えていく見込みです。

7. 学費


八千代松陰中学校の学費は、初年度納入金が概ね約80万円前後となっています。 内訳は入学金・施設費・授業料などで、2025年度実績では入学手続時に約30万円(入学金等)、 年額授業料が約50万円でした(年度により変動)。

これに加え、積立金や諸経費(教材費・行事費等)が年数万円程度かかり、 中学3年間の総額は約450万〜500万円ほどを見込んでおく必要があります。

特待生制度が充実しており、IGSコース特待生合格者10名は入学金・6年間授業料が全額免除となります。 また一般入試においても成績上位者は「特待生」として授業料一部免除などの待遇を受けられる場合があります。 高校進学時にも特待継続や新規特待の制度があり、優秀な生徒への経済支援が行われています。

制服・教科書代・タブレット端末・学習用品などは別途必要で、 これらを含めた初年度総費用は約100万円強となるケースが多いようです。

8. 校風・学びの特色


八千代松陰の校風は、一言で言うと「自主性と文武両道」です。 広大なキャンパスで生徒がのびのびと学校生活を送りつつ、勉強と部活動の両立が奨励されています。 「キャンパスが広く校舎も綺麗で伸び伸びできる」という声が多く、施設も最新設備が整っています。

2024年度から新設のIGSコースでは、高校内容を先取りした高度なカリキュラムが組まれ、 7限授業や課外ゼミなど難関大学受験を見据えた特進教育が行われています。 一方、レッスンルームコースでは基礎学力定着と多様な体験学習に重点を置き、生徒の個性を伸ばす教育が提供されます。

全コース共通でICT教育に力を入れており、中学生全員がタブレット端末(iPad)を所持し授業や課題に活用しています。 また土曜講座と称する課外プログラムがあり、土曜日は通常授業ではなくクラブ活動・講座・補習などに充ててメリハリをつけています。

校則はスマートフォンの校内使用禁止など一定のルールはあるものの、 生徒の自主性を尊重する文化です。制服はブレザーで、中学生は緑色ネクタイ・リボンが特徴の落ち着いたデザイン。 朝読書や清掃活動など生活習慣づくりにも力を入れ、礼儀や挨拶を大切にする指導が行われています。

9. 部活動


部活動の活発さは八千代松陰の大きな魅力です。中高合わせて運動部・文化部合わせて30以上のクラブがあり、 多くの生徒が部活動に参加しています。特に剣道部・サッカー部・吹奏楽部は強豪・名門として知られています。

剣道部は全国大会出場の常連で、高校男子団体で優勝経験もあります。 サッカー部も県大会上位の実績、吹奏楽部はコンクールで金賞を受賞するなど輝かしい成績を収めています。 運動部では他に野球部、陸上競技部、水泳部、バスケットボール部などが盛んです。

文化部では数学研究部や科学部が全国大会に出場するなど学術系も健闘しており、 中学では珍しい高校生と合同のクラブもあります。 吹奏楽・演劇・美術などは中高合同で活動し、中学生も高いレベルの活動に触れられるメリットがあります。

学校は「勉強との両立」を求めつつ、生徒の部活参加を強く推奨しています。 IGSコースの生徒も部活動に参加可能で、文武両道を実現しているケースも多いです。 広いグラウンドや体育館など施設面の充実もあり、部活動を通じて協調性・リーダーシップを養う校風となっています。

10. アクセス


  • 最寄り駅: 東葉高速鉄道「八千代中央駅」からスクールバス約10分
  • その他: 京成本線「勝田台駅」からスクールバス約15分
  • スクールバス: 八千代中央駅・勝田台駅の他、千葉ニュータウン中央、新鎌ヶ谷、千葉駅などからも運行
  • 所在地: 千葉県八千代市村上727

駅からは離れていますが、スクールバス網が発達しているためアクセスの不便さはあまり感じません。 朝は主要駅からのバス便が多数あり、生徒はバスで一斉に登校するのが日常です。

11. 併願の考え方


八千代松陰中を第一志望とする場合でも、安全校やチャレンジ校との組み合わせで併願受験するのが一般的です。 併願校の選定にあたっては、八千代松陰の試験日程(1/20・1/21・2/5)を踏まえ、前後日に他校を受験するプランが考えられます。

  • 難関校志望の場合: 1/20 八千代松陰(IGS)→ 1/21 渋谷教育学園幕張や市川中などの難関校といったチャレンジ校との併願。 特待狙いで八千代松陰IGSを受け、翌日に本命校受験という組み合わせが見られます。
  • 中堅校志望の場合: 同じ千葉県の千葉日本大学第一中学校や昭和学院秀英中学校などとの併願が定番。 八千代松陰を第1志望としつつ、1月中旬に昭和秀英、1/21に千葉日大一を受験するなど日程を分散。
  • 県立中高一貫校との併願: 県立千葉中や東葛飾中を目指しつつ、私立バックアップとして八千代松陰を受けるケースも多い。

八千代松陰自体も複数回試験があるため、校内併願として20日・21日の両日を受験する受験生も多いです。 1日目不合格でも2日目で合格を勝ち取るケースが毎年あります。 2月5日入試も他校結果次第で再挑戦できる最後の機会です。

併願の基本は、偏差値帯が少し上の学校(チャレンジ校)と少し下の学校(押さえ校)をバランスよく配置することです。 八千代松陰の場合、チャレンジ校は市川・東邦大東邦・昭和秀英など、 押さえ校は千葉日本大学第一中学校・専修大学松戸中学校・麗澤中学校などが想定されます。

12. 対策の要点


12-1 学力試験対策(全体方針)

八千代松陰の筆記試験は、基本的に標準的な難易度です。 4科目受験の場合、各科目とも教科書の延長線上の問題が多く、難問奇問は出ません。 したがって基礎力の徹底が合格への鍵となります。

特に算数・国語で点を落とさないことが重要です。 算数は速さ・割合などの応用問題、国語は記述対策に力を入れましょう。 理科・社会は範囲が広いものの難度は平易なため、満点近くを狙える科目です。 過去問演習では合格者平均を安定して上回れるよう、5年分程度を繰り返し解きましょう。

12-2 時間配分

試験時間は各科50分前後ですが、問題量は比較的多めです。 算数の大問数が多い年もあり、計算スピードと取捨選択がポイントになります。 易しい問題を確実に得点し、難問は後回しにする練習をしておきましょう。

国語も漢字・語句問題で確実に点を稼ぎ、長文読解は設問先読みで効率よく解答する訓練が有効です。

12-3 IGSコース対策

IGS特進コースは合格ラインが高いため、応用問題への対応力が問われます。 算数では難度の高い図形問題・速さの融合問題、国語では記述量が多めになる傾向があります。 塾の上位クラス向け教材や難関校過去問で腕試しをしておくと安心です。

理科・社会も難問ではありませんが、ケアレスミスをしない正確さが要求されます。

12-4 面接・作文

中学入試では面接は課されませんが、自己推薦入試では出願時に自己推薦書(作文)が必要です。 志望理由や得意分野を自分の言葉でアピールできるよう、小学校の先生に添削を依頼するなど準備しておきましょう。

13. 口コミの読み方


インターネット上の口コミを見ると、八千代松陰に対する評価は概ね良好です。 ただし口コミは玉石混交のため、以下のポイントに注意して読み解くことが大切です。

  • 在校生・保護者の声: 「先生が熱心」「設備が充実」「部活が楽しい」といったポジティブな意見が多く見られます。 一方で「特進と一般で学力差がある」「通学バス代が高め」など現実的な指摘もあります。
  • 受験生・塾関係者の声: 「併願校として安心できる」「校風が合えばおすすめ」といったコメントが多数。 「偏差値の割に合格しやすい(コスパが良い)」という評価もあります。
  • ネガティブな口コミ: 「校則が緩く、自己管理できない子には向かない」「中だるみしやすい」などの意見もあります。 自主性を尊重する校風を「自由」と感じるか「放任」と感じるかは生徒次第です。

口コミを見る際は、最新の書き込みかどうか、投稿者が在校生や卒業生かどうかを確認しましょう。 学校説明会や文化祭で実際の雰囲気を確かめ、口コミはあくまで補足情報として扱うのが安全です。

14. 出典・根拠リンク


本記事の内容は主に以下の情報に基づいています(URLは実際のサイト構成に合わせて設定してください)。

  • 八千代松陰中学校・高等学校 公式サイト(入試情報・募集要項・進学実績・学校紹介)
  • 首都圏模試センター「学校別偏差値・学校データ」
  • 四谷大塚「中学受験学校情報・偏差値一覧」
  • 日能研「合格可能性R4一覧」
  • 大手受験情報サイト(中学受験スタディ等)の学校紹介・偏差値情報
  • インターエデュ・みんなの学校情報などの口コミ・評判

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