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千葉日本大学第一中学校【2026年度中学入試】総合情報

目次

1.結論(要点)


千葉日本大学第一中学校(千葉日大一中)は、日本大学の特別付属校として確実な内部進学の道と多彩な教育プログラムを持つ共学校です。2026年度入試では12月と1月に計3回の入試(自己推薦・第1期・第2期)を実施し、4科型と2科型の方式があります。入試難易度は中堅上位レベルで、主要模試偏差値は概ねSAPIX45前後、日能研R4で55前後、四谷大塚80%偏差値で約44、首都圏模試80%偏差値で57程度と推測されます。

昨年度の第1期入試合格最低点は360点満点中196点(約54%得点)で、基礎力重視の問題が中心です。

東大など最難関大学の合格者こそ多くありませんが、日大内部進学を含めGMARCHへの大量合格実績が特徴で、6年間で着実に学力を伸ばせる環境と言えます。

2.基本データ


所在地:千葉県船橋市習志野台8-34-1(最寄り駅:東葉高速鉄道「船橋日大前」駅より徒歩12分)
JR総武線「津田沼」駅・新京成線「北習志野」駅などからも路線バス便があり、校名のバス停で下車可能です。

学校種別:私立・共学校(中高一貫併設型)。1968年創立(1998年中学共学化)
日本大学第一学園が設置し、日本大学の特別付属校として高校まで内部進学すれば日本大学各学部への優先進学権があります。

生徒数:中学校約700名(各学年6クラス程度、男子約6割・女子4割)
高校からは外部募集(約120名)もあり、中高合わせ約1,800名が在籍します。

教育体制:3学期制・6日授業。中学では1コマ50分×週34コマで主要5教科を厚く指導
高1で内部・外部クラス分けし、高2以降は文系理系×進学/特進クラスに編成、日大系・難関私大と国公立・難関私大の双方に対応するカリキュラムです。

アクセス:閑静な郊外キャンパスで敷地が広く、校内に400mトラック付グラウンドや野球場など設備が充実しています。
校舎は2018年に新築され、明るく近代的な学習環境です。

3.2026年入試:名称・日程・配点


2026年度は全3回の中学入試が予定されています(募集定員計240名)。それぞれ出願期間・試験日・科目が異なるためご注意ください。

3-1 自己推薦入試

自己推薦入試(12月1日(月)午前):定員約70名。出願期間11月11日~11月28日。
4科目(国語・算数・社会・理科)の学力試験と調査書等による選考。
合格発表12月2日、手続締切12月5日。
附属小学校からの内部推薦者を含みます。

3-2 第1期入試

第1期入試(1月21日(水)午前):定員約140名(うち附属小推薦含む)。
出願期間12月4日~1月19日。
4科目(国・算・社・理、各国算100点・50分、理社各80点・40分)で実施。
合格発表1月22日、入学手続締切1月25日。
延納(手続金の延長制度)あり。

3-3 第2期入試

第2期入試(1月26日(月)午前):定員約30名。
出願期間12月20日~1月23日。
2科目(国・算 各100点・各50分)で実施(理科・社会は課されません)。
合格発表1月27日、手続締切2月5日。

各回とも受験料20,000円で、WEB出願に対応しています。
なお、自己推薦入試は名称こそ「推薦」ですが、4教科試験による選抜であり(面接は課されません)、基準となる内申条件等は学校発表の募集要項をご確認ください。

4.偏差値比較(SAPIX/日能研R4/四谷大塚Aライン/首都模試)


2026年度入試における主要模試の偏差値目安は以下の通りです(※男子受験者基準)。複数回入試がありますが、ここでは最も募集規模が大きい「第1期入試(4科)」を基準に記載します。

模試名(合格可能性80%偏差値)偏差値
サピックス(SAPIX)45前後(推定)
日能研 R4(予想)55前後(推定)
四谷大塚 80%偏差値44
首都圏模試 80%偏差値57

出典:四谷大塚80%偏差値は2024年入試データ、首都圏模試偏差値は2025年予想。

SAPIX及び日能研R4は公開資料が見当たらないため、他模試との比較からの推定値です。第2期(2科入試)は第1期よりやや難易度が高く、四谷大塚80%偏差値で49程度(女子50)、首都模試80%偏差値で61程度に相当します。

解説:千葉日大一中の偏差値帯は、首都圏模試(母集団に地方公立中高一貫校志望者も含む)の数値が他より10ほど高く出る傾向です。日能研やSAPIXなど首都圏大手塾の模試では概ね偏差値50台前半~中盤で推移する中堅上位校です。例えば四谷大塚の合不合判定では、第1期(4科)の合格可能性80%ラインが偏差値44、第2期(2科)が偏差値49という水準でした。

受験者層によって男女差も若干あり、特に第1期では女子の競争率がやや高いため女子の偏差値が数ポイント上振れしています。

総じて、「難関校挑戦者の併願校」「日大系列志望の第一志望校」として位置づけられる中堅~準難関レベルと言えるでしょう。

5.昨年度の入試結果と合格基準点


【令和7年度(2025年入試)結果概要】千葉日大一中では昨年度、自己推薦・第1期・第2期の合計で応募者1,166名・合格者526名(実質倍率約2.2倍)となりました。

5-1 区分別の結果

区分応募者受験者合格者実質倍率合格最低点
自己推薦入試189名187名86名2.17倍182点/360点(50.6%)
第1期入試693名659名344名1.92倍196点/360点(54.4%)
第2期入試284名264名96名2.75倍105点/200点(52.5%)

第1期入試の募集定員には日大一小からの内部進学者を含むため、出願者数・合格者数が多めになっています。

一方、第2期入試は募集定員20~30名程度と小規模枠のため倍率が高く出ます。合格最低点はいずれも満点の約5割強で、合格者平均点も第1期は192.4点/360点(約53%)、第2期は96.4点/200点(約48%)でした。

難問奇問より基礎基本の定着度を見る出題が中心であることが伺えます。

昨年度は男女別の合格者数公表がありませんが、受験者男女比は第1期で男子約360人・女子約300人、第2期で男子約130人・女子約130人と推定されます(学校非公表データからの算出)。女子の方がやや狭き門だった年度もあり、安全圏ラインとしては男子で偏差値50台前半、女子で50台中盤を目安にしておくと良いでしょう。

6.進学実績(東大・医学部・国公立・早慶上智・GMARCH)


「日大系列の付属校」としての強みを背景に、千葉日大一高の大学合格実績は日本大学への大量進学が中心です。その一方で他大学受験にも一定の成果を上げており、特に難関私大合格者数は県内中堅校として目立つ実績を残しています。

日本大学:毎年300~500名規模が内部推薦等で進学。2025年春は409名が日大各学部に合格・進学しています。

GMARCH:2025年は合計106名の合格者を輩出。内訳は明治17名、中央11名、法政28名、立教21名、学習院17名、青学12名でバランスよく合格者を出しています。

早慶上智:例年数~十数名程度。2025年は早稲田2名・慶應2名・上智6名の計10名が合格。

国公立大学:2025年は国公立合格者26名(うち千葉大4名等)。筑波大や北海道大など旧帝大級の合格例もわずかながらありますが、主力は千葉大や埼玉大など地元の国立大、及び防衛大学校等です。

医学部医学科:医学部合格者はほとんど出ていません(2024年私立医学部1名、2025年ゼロ)。

【進学実績のポイント】卒業生は毎年約400名規模ですが、その4割以上が日大進学、残りが他大学受験という構図です。

難関国公立・早慶クラスへの進学者は少数ながら存在し、2025年春は東京藝術大や千葉大など計26名の国公立合格者を輩出しています。

早慶上理も延べ35名が現役合格(重複含む)とのデータもあり、付属校の中では健闘している方です。

特筆すべきはGMARCH合格者100名超という数字で、これは県内トップクラスの進学校にも匹敵する規模です。

内部進学の安心感と外部進学への挑戦、この両面を併せ持つ進路実績といえます。もっとも、基本的には日大へのパイプを目的に入学する層が多いため、「東大・医学部を目指す超上位層が多数在籍する進学校」というタイプではありません。その点は受験校選びの際に認識しておきましょう。

7.学費


初年度納入金は入学金20万円など合わせて約93万8,200円です。

内訳は入学金200,000円、その他(入会金等)4,000円、授業料402,000円(年額)、施設維持費196,000円、教育充実費87,000円、生徒会費等49,200円となっています。

初年度以降の年学費は約73万4,000円で、6年間の総額は概算で450万円前後になる見込みです。

なお、上記以外に副教材費やタブレット端末関連費用、研修積立金、制服代等が別途必要です。

特にiPad導入による通信費やアプリ使用料などICT関連費用が追加でかかる点には留意してください。私立校として平均的な学費水準ですが、寄付金は任意です。口コミでは「学費が高い」との声もあり、みんなの学校情報での学費評価は2.60/5点(県内266位)とやや辛口です。

家庭の予算計画上、入学時にまとまった支出が発生する点を踏まえ、奨学金制度(※現在、特待生や授業料減免等は公式には案内なし)も含め検討するとよいでしょう。

8.校風・学びの特色


【校風】千葉日大一中は「真・健・和」(真実・健康・調和)の校訓を掲げ、規律と自主性のバランスを重んじる校風です。在校生の口コミによれば、「校則は厳しめだが普通に生活する分には困らない」という声が多く、規定を守りながらのびのび過ごせる環境です。

実際、頭髪服装など基本的な校則はありますが、問題行動を起こさない限り委細干渉しないスタンスで、「真面目だけど押さえつけすぎない」穏やかな校風といえます。生徒の男女比は男子多めながら女子も一定数おり、行事や普段の学校生活では和気あいあいとした雰囲気です。

【施設面】では平成30年に中高新校舎が完成し、広大で緑豊かなキャンパスと最新設備が自慢です。特に全天候型トラック付きグラウンドや専用野球場など運動施設が充実し、明るく清潔な校舎内には自習ブース付き図書館や大型ホールも備わっています。生徒からも「校舎が新しくきれい」「施設が充実している」と評判で、施設に関する評価は4.17/5と非常に高いです。

【学びの特色】中高一貫教育の利点を活かし、中学段階から大学受験を見据えた先取り学習を行っています。主要教科では中学内容を中3までに概ね終了し、高1から高校課程の学習に入るカリキュラムです。

授業は50分×週6日制で部活との両立もしやすいリズムを整えています。特に英語教育に力を入れており、ネイティブ講師による少人数英会話やオンライン英会話レッスンを全学年で導入しています。

語学研修として中3希望者のシンガポール研修や、高校段階でのケンブリッジ大学短期研修・オーストラリアホームステイなど国際プログラムも豊富です。

また、日本大学の付属校メリットを活かした学部連携授業もユニークな取り組みです。医学部・理工学部・薬学部など日大各学部の協力を得て、大学施設での体験学習(例:天体観測やエネルギー実験)を実施し、早い段階から専門的な学びに触れられます。

こうした多彩なカリキュラムにより、「自ら考え判断できる自主自立の精神」と「確かな基礎学力」の双方を養うことを目指しています。

2018年に完成した新校舎(中学棟・高校棟)。「光の道」で結ばれた開放的な校舎で、生徒たちは伸び伸びと学校生活を送っています。

校名にもある通り日本大学の付属校で、大学施設との連携授業など独自の学びも展開。

9.部活動


クラブ活動は中高合わせて40以上の部・同好会があり、活動が盛んなのも千葉日大一の魅力です。

中学・高校で名称が分かれているものもありますが、中高一貫校らしく中学生が高校生と合同で参加する部も多く存在します。

運動部では、サッカー部・野球部・陸上競技部・ラグビー部・バスケットボール部・バドミントン部・テニス部・バレーボール部・柔道部・剣道部・水泳部・ゴルフ部・アメリカンフットボール部など、多彩な競技が揃っています。

特に高校サッカー部は全国大会出場経験もあり伝統強豪、また陸上部も充実した設備を活かして実績を上げています。中学サッカー部や中学野球部も専用グラウンドで日々練習に励み、技術向上に余念がありません。ユニークなのはアメリカンフットボール部が中高で存在する点で、広いグラウンドやゴールポストも完備され公式戦会場になることもあります。

文化部もバラエティ豊かです。吹奏楽部・演劇部・ダンス部・書道部・美術部・写真部・文芸部・地理歴史部・将棋部・華道部・茶道部・鉄道研究部・生物部・化学部・物理部・英語部・PC同好会などが活動しています。

理科系の部が細かく分かれているのは理工系大学付属校らしい特徴でしょう。またダンス部は中高とも大会入賞の実績があり、書道部・吹奏楽部なども文化祭で成果を披露しています。

中学生は原則としていずれかの部に所属し、高校生と混じって活動するケースも多いです。先輩後輩の交流も活発で、「部活を通じて縦横の絆が深まる」との声もあります。

部活加入率も高く、勉強との両立を学校側も奨励しています。

なお、一部の強豪部では独自のルールや練習ノルマが課されることもあるようです。在校生の口コミでは「サッカー部は炭酸飲料禁止・定期テスト40点以上必須など厳しい決まりがある」といった指摘もありました。

もっとも、これらは部活単位のローカルルールであり、全校的に見れば部活動は自由参加で雰囲気も良好です。中学入学後はぜひ興味ある活動に取り組み、勉強以外の人間的成長の場としてほしいと思います。

10.アクセス


千葉日本大学第一中学校のキャンパスは船橋市北部の習志野台エリアに位置します。最寄駅は東葉高速鉄道「船橋日大前」駅で、駅から徒歩約12分(約1km強)の距離です。

東葉高速線は東京メトロ東西線直通で都内からの通学もしやすく、また沿線の八千代市・習志野市方面からも通学者がいます。JR総武線「津田沼」駅や新京成線「北習志野」駅からは京成バスが多数あり、「千葉日大一高前」停留所で下車すれば正門目前です。

他にも新京成線「習志野」駅から徒歩18分程度と、複数路線からアクセス可能です。

キャンパス周辺は日本大学の理工学部船橋キャンパスや日大習志野高校など学校が多く、落ち着いた住宅街となっています。最寄の船橋日大前駅周辺にはスーパーや飲食店もあり便利です。通学時間帯には駅から学校まで生徒の列ができ、地域に根ざした存在です。

なお、スクールバスの運行はありませんが、公共交通機関が発達しているため大きな不便は感じないでしょう。ただし夜間はバス本数が減るため、塾通い等で下校が遅くなる場合は保護者の送り迎え等の工夫も必要です。

11.併願の考え方


千葉日大一中の受験にあたっては、併願校の組み立てを早めに検討しておきましょう。千葉日大一中自体が他校との併願先として人気が高く、「第一志望ではないが押さえとして受ける」という受験生も多い学校です。そのため、受験するご家庭の立場によって併願戦略は異なります。

11-1 本校を第一志望とする場合

同程度かやや易しめの学校を併願し、リスクヘッジを図りましょう。千葉県であれば専修大学松戸中学校や昭和学院秀英中学校など、偏差値帯が近い共学校が候補になります。また1月後半入試の本校に備え、1月前半(10日~20日)の埼玉・千葉入試で試験慣れするのも有効です。

栄東中(埼玉)や市川中・東邦大東邦中(千葉)など難関校にチャレンジしつつ、本命の本校へ調整するプランも考えられます。さらに、第2期入試(1/26)にも出願することで同一校内でのセーフティーネットを確保する手もあります(実質倍率は高めですが、第1期不合格でも第2期で合格する例はあります)。

11-2 本校を併願校とする場合

たとえば難関校志望(渋幕や県千葉中等、都内御三家など)の「滑り止め」として本校を受験するケースです。この場合、12月の自己推薦入試や1月21日の第1期入試を利用することになります。自己推薦入試は結果発表が12/2と早く、合格すれば精神的な安心材料になります。
study1.jp

特に渋谷教育学園幕張など難関共学校を本命とする場合は、本校を前受校にするメリットが大きいでしょう。一方で本命校合格時には辞退者となる前提ですので、延納制度(手続金の納入延期)を活用しつつ、併願校として受験させていただく姿勢で臨みます。近年は本校も高い人気がありますので、「押さえだから大丈夫」と油断せず、しっかり対策して合格を確保することが大切です。

11-3 日大系列校同士の併願

日本大学の付属中学は関東に複数あります。本校以外にも日大二中(日吉)、日大三中(町田)、日大豊山中(東京男子校)などがありますが、千葉日大一中は千葉県内唯一の日大付属中です。千葉県で他の日大系列を…という場合、高校受験で日大習志野高校等を狙う選択肢もあります。

中学受験段階では、他大学付属の中堅校(例:明大中野八千代中、芝浦工大柏中など)との併願も一考の価値があります。ご家庭の進路観に応じて、将来の大学付属志向 vs. 高校受験で再チャレンジのどちらを優先するか検討しましょう。

12.対策の要点


出題傾向:千葉日大一中の入試問題は、難易度は標準的ながら分量がやや多めでスピードと正確さが要求されます。4科入試では国語・算数各100点、理科・社会各80点の配点で、合計360点満点です。

合格者平均は各科目50%前後(例えば第1期の平均:国語46.5点、算数52.6点、理科44.7点、社会48.6点)と突出した高得点は求められていません。

目標として各科6割(計約216点)を目指すと安全圏に入るでしょう。

算数:大問は文章題・平面図形・立体図形・割合・速さ・場合の数など満遍なく出題されます。難問奇問は少なく、教科書範囲の応用が中心です。計算ミスを防ぎ、一題に時間をかけすぎない練習が必要です。過去問演習では時間配分を意識し、標準的問題を確実に解く力を養いましょう。

国語:物語文と論説文の読解が中心で、設問は記号選択と抜き出し・記述がバランスよく出ます。文章量は比較的多いので、素早く内容把握する読解力を鍛えましょう。記述も難解ではありませんが字数制限付きのものがあるため、要点をまとめる練習を。漢字や語句知識も頻出なので、6年生範囲の漢字は確実に書けるようにしておきます。

理科:物理・化学・生物・地学の基礎分野から幅広く出題。計算問題(てこ、浮力、密度、化学変化など)も基本的なものが中心です。暗記だけでなく原理理解が重要なので、問題集で良問を演習し思考力を養いましょう。作図問題や実験考察問題も出ますので、教科書の実験写真やグラフの読み取りにも慣れておいてください。

社会:地理・歴史・公民からバランスよく出題されます。資料読み取りやグラフ問題が多く、記号選択の他に簡単な記述や用語記入もあります。時事的なテーマ(例えばSDGs関連や世界遺産、憲法改正議論など)に絡めた問題が出ることもあるため、日頃からニュースにも触れておきましょう。千葉県の地理・歴史に関する知識(県内の農業・工業、偉人など)が問われた年もありますので、地元の特色も押さえておくと安心です。

時間配分と見直し:4科試験はいずれも50分または40分という限られた時間で解く必要があります。過去問演習段階で時間内に最後まで解ききる練習をしてください。取捨選択も時には必要です。易しめの問題を落とさず拾い、やや難しい問題は後回しにするなど戦略的に解答しましょう。見直しの時間が取れれば理想ですが、厳しい場合は解答欄のマークミスや記入漏れだけでも確認する癖をつけてください。

過去問活用:学校説明会等で過去問傾向の説明がある場合もありますが、自宅でも市販の過去問題集を2~3年分解いてみると良いでしょう。本校の場合、合格最低点が毎年ほぼ半分強と安定しています。

つまり「半分取れれば合格可能性大」と言えます。過去問で合格者平均点と自身の得点を比べ、弱点科目を補強していきましょう。特に算数が苦手な場合は重点的に対策を(算数は平均点50点程度ですが、合否を分ける科目になりやすいためです)。

最後に、メンタル面の備えも大切です。千葉日大一中は1月後半入試ゆえ、どうしても受験生の緊張や疲れがピークに達する時期です。併願状況によっては「ここだけは絶対受かりたい」「失敗できない」とプレッシャーを感じるお子さんもいるでしょう。保護者の方はぜひ「附属校だから全員がんばっているよ」「うちにはうちの良さがあるよ」と励まし、プレッシャーを和らげてあげてください。十分に実力を出し切れば結果はついてきます。基礎学力を固めつつ、体調管理にも気を配って入試本番に臨みましょう。

13.口コミの読み方


インターネット上には在校生や保護者による口コミ情報が多数ありますが、その読み解き方には注意が必要です。千葉日大一中に関しても、「楽しい学校です!」「先生が優しく相談しやすい」といったポジティブな声から、「校則が厳しい」「内部進学できず中卒になるリスクがある」などネガティブな意見まで、様々な口コミが見られます。

ポイント①:複数の口コミを比較する

個人の感じ方は千差万別です。一つの極端な意見に振り回されず、多数のレビューに共通する点に注目しましょう。例えば「校舎が新しく施設が良い」という点は多くの口コミで一致しており信憑性が高いです。

逆に「いじめが多い」という指摘
は、一部の生徒の主観的体験に基づく可能性があります。他の口コミや学校側の取り組み状況も踏まえて判断しましょう。

ポイント②:情報のアップデート

学校は年々変化します。口コミの投稿日を確認し、新しい情報を優先的に参考にしてください。特に進学実績や指導方針は年度によって刷新されることもあります。例えば「内部進学できない場合がある」という衝撃的な投稿
も、現在では指導強化で救済策が取られている可能性もあります(学校説明会等で最新情報を確認しましょう)。

ポイント③:客観データとの照合

口コミだけでなく、偏差値や進学実績といった客観的データも合わせて検証しましょう。本記事で示したような数字は学校選びの確かな指標になります。口コミで「勉強についていけない人がいる」とあっても、偏差値帯や合格実績を見ると概ね想定内というケースも多いです。データと口コミの両面から学校像を捉えることが大切です。

総合評価:千葉日大一中の口コミ総合評価は★3.68/5(2023年時点)とおおむね良好で、施設4.17・校則3.70・学習環境3.72など高い項目が目立ちます。

一方で「先生3.27」「学費2.60」など改善の余地を指摘する声もあります。

口コミを読む際は、こうした数値も参考にしつつ、「なぜその評価なのか」を具体的コメントから読み取ってください。最終的にはお子様自身が学校に足を運び感じた印象を何より大事にし、口コミは補足情報と位置付けると良いでしょう。

14.出典・根拠リンク


学校公式サイト:入試結果データ(令和7年度)
chibanichi.ed.jp / chibanichi.ed.jp

募集要項(2026年度)
study1.jp / study1.jp

進学実績
study1.jp / study1.jp

施設紹介
chibanichi.ed.jp / chibanichi.ed.jp

大手受験サイト:中学受験スタディ(基本情報・入試日程・学費)
study1.jp / study1.jp

四谷大塚データ
diamond.jp

首都圏模試センター紹介記事
diamond.jp / study1.jp

雑誌・メディア:インターエデュ(偏差値・合格者数データ)
diamond.jp / study1.jp

ダイヤモンドオンライン
diamond.jp / diamond.jp

口コミ情報:みんなの学校情報(中学校口コミ)
minkou.jp / minkou.jp

Yahoo知恵袋等

その他参考:学校案内パンフレット、説明会資料(2025年・2026年)等

(※出典として公式発表や信頼性の高い情報を中心に使用しました。一部推計を含む数値についてはその旨断りを入れています。)

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