MENU

早稲田中学校〖2026年入試〗偏差値・入試日程・合格基準点・学費・進学実績まとめ

首都圏男子難関校の中でも、「早稲田大学への内部進学」と「東大・医学部など外部受験」を高いレベルで両立しているのが早稲田中学校です。2026年入試に向けて、最新の募集要項・偏差値・昨年度入試結果・進学実績をまとめ、埼玉・首都圏在住のご家庭向けに併願戦略と対策のポイントを整理します。

目次

目次

1.結論(要点)

  • 早稲田中学校は、早稲田大学系属の男子校で、1学年約300名規模。約半数が早稲田大学へ推薦進学、残り半数が東大・京大・医学部・国公立+早慶上智など難関大への外部受験という、極めてバランスの良い進学構造です。
  • 2026年入試は、第1回:2月1日(日)、第2回:2月3日(火)いずれも4科型(国60・算60・社40・理40の計200点)。男子の2月1日午前入試としては、御三家に次ぐトップゾーンに位置づけられます。
  • 主要模試の80%偏差値は概ね、SAPIX 59/62・日能研R4 66/67・四谷大塚Aライン 66/68・首都圏模試80% 75前後と、「開成・筑駒より一段下、麻布・海城・武蔵・駒場東邦・渋渋上位層と同水準」の難度イメージです。
  • 2025年度入試では、第1回は実質倍率約3倍、第2回は約4倍。合格最低点は第1回128点、第2回123点(いずれも200点満点中)で、得点率6割前後がボーダーの目安となります。
  • 大学合格実績(2025年度)は、東大・京大39名、国公立112名、早慶上智325名、医学部合計61名と、中高一貫校の中でもトップクラスの数字です。
  • 埼玉勢にとっては、「栄東(東大・難関大)」や「開智」の1月入試で足場を固めつつ、2月1日早稲田1回・2月3日早稲田2回を軸に、海城・渋渋・武蔵などを組み合わせる併願設計が王道パターンになります。

※偏差値・入試データはすべて2025年12月時点の公開情報に基づくものであり、今後の改訂・最新資料で数値が変動する可能性があります。

2.基本データ

学校名早稲田中学校(わせだちゅうがっこう)
所在地〒162-8654 東京都新宿区馬場下町62
設置形態私立・男子校 中高一貫(高校からの募集あり)
設立1895年(明治28年)
系列・系属早稲田大学系属校(早稲田中学・高等学校)
生徒数1学年約300名(中1~高3の6学年構成)
教育目標「誠」「個性」「有為の人材」(大隈重信の理念を継承)
進学の特徴早稲田大学への推薦進学が約半数、残り半数が難関国公立・私大へ外部受験(現役大学進学率は約8割)
公式サイト早稲田中学校・高等学校 公式サイト

3.2026年入試:名称・日程・配点

3-1.入試区分と日程

入試名募集人員試験日試験時間帯合格発表
中学第1学年 男子第1回200名2026年2月1日(日)8:50~12:30(4科)2月2日(月)10:00(インターネット発表)
中学第1学年 男子第2回100名2026年2月3日(火)8:50~12:30(4科)2月4日(水)10:00(インターネット発表)

※いずれも試験会場は早稲田中学校・高等学校校舎。集合は8:30までが原則(国語は8:50開始)。

3-2.出願期間・検定料

出願方法インターネット出願のみ
出願期間2025年12月20日(土)10:00 ~ 2026年1月23日(金)23:59
検定料1回出願:27,000円/第1回・第2回両方出願:54,000円(第1回合格・入学手続済の場合、第2回分検定料は返金)

3-3.試験科目・配点・時間割

科目配点試験時間
国語60点8:50~9:40(50分)
算数60点10:00~10:50(50分)
社会40点11:10~11:40(30分)
理科40点12:00~12:30(30分)
合計200点4科一括判定(面接なし)

※国語・算数は試験開始後25分以上、社会・理科は15分以上の遅刻でその科目は受験不可。

4.偏差値比較(SAPIX/日能研R4/四谷Aライン/首都模試)

2026年入試(男子・合格可能性80%ライン)を想定した主要模試の偏差値目安です。すべて2025年秋までに公表された最新データを整理しています。

入試回試験日SAPIX日能研R4四谷大塚 Aライン首都圏模試センター
第1回2月1日(日)午前59666674~76
第2回2月3日(火)午前62676874~76(同程度)
  • SAPIX:男子難関校帯で、開成68・麻布60・駒場東邦59といったゾーンに並び、第2回はやや高めの設定。
  • 日能研R4:第1回66・第2回67で、海城・麻布・武蔵などと同一〜やや上のライン。
  • 四谷大塚Aライン:2月1日午前で駒場東邦・早稲田が66、2月3日早稲田2回は68とされており、「第2回の方が若干難化」傾向。
  • 首都圏模試センター:早稲田(男子)は概ね偏差値75前後とされ、男子最難関帯の一角。

※模試会社・時期により数値は変動します。あくまで2025年11〜12月時点の公開値をベースにした目安です。

5.昨年度の入試結果と合格基準点(2025年度)

5-1.募集・受験状況

年度・回募集人員出願者受験者合格者実質倍率
2025年度 第1回200名831名747名246名約3.0倍
2025年度 第2回100名1,437名994名236名約4.2倍

※合格者数はいずれも追加合格を含む学校公表値ベース。

5-2.平均点と合格最低点(2025年度)

年度・回受験者平均(4科計)合格者平均(4科計)合格最低点(4科計/200点満点)
2025年度 第1回約117点約139点128点
2025年度 第2回約107点約134点123点
  • 第1回は得点率6割強(130点前後)が安全圏、第2回は6割弱(120点台前半)がボーダーのイメージ。
  • 科目別では、算数・国語の差がつきやすく、理社は「落とせないが満点勝負ではない」ゾーンとして位置づけられます。

6.進学実績(東大・医学部・国公立・早慶上智・GMARCH)

6-1.2025年度 合格実績サマリー

区分合格者数コメント
東大・京大39名うち多くが東京大学合格者(単独30名程度)
一橋・東京科学・旧5帝大29名東工大・医歯大統合後の東京科学大学や一橋大などを含む
国公立大学(計)112名地方旧帝大・その他国公立・大学校を含む
早稲田・慶應・上智325名早稲田大学だけで251名合格(推薦+一般)
GMARCH44名中堅〜上位私大への進学は限定的(多くが早慶・国公立に集中)
医学部(医学科)61名国公立25名・私立医大36名

※上記は「中学受験スタディ」による2025年度合格実績サマリー。早稲田高校の卒業生数は同年度302名。

6-2.主要大学別 合格者数(抜粋・2025年度)

大学名合格者数備考
東京大学30名2021~2024年も30〜40名台で推移
京都大学9名旧帝大合計39名の一部
東京科学大学(理工・医)20名+医2名旧・東工大+医科歯科大の統合先
一橋大学3名文系難関国立
その他国公立(含・大学校)約50名千葉・筑波・北大・防衛医大など
早稲田大学251名推薦進学と一般入試合格を合算
慶應義塾大学58名医・法・経済など幅広い学部に合格
上智大学16名文系・国際系に強み
東京理科大学54名理系進学の受け皿としても重要

「内部進学で早稲田に行きつつ、外部受験で東大・京大・国公立医も狙える」という選択肢の幅が、早稲田中学・高等学校の最大の魅力です。

7.学費(2026年度)

7-1.入学金・年間学費

項目金額(2026年度)支払時期
入学金300,000円第一次入学手続時(2月5日まで)
授業料年額 466,800円年3期分割(194,500円/155,600円/116,700円)
設備費年額 151,200円同上
維持費年額 108,000円同上
教材費等年額 75,000円同上
PTA会費年額 10,800円主に第1期
生徒会費年額 7,200円主に第1期
年間学費合計819,000円(入学金を除く)

7-2.その他の費用

  • 林間学校などの行事費:年間約25,000円程度
  • 1人1台端末導入費用:初年度目安150,000円程度
  • 制服・通学用品・クラブ活動費などは別途必要

※学費・諸経費は今後改定される可能性があります。最新の募集要項・「学費など」ページを必ず確認してください。

8.校風・学びの特色

  • 「誠・個性・有為の人材」を掲げる伝統男子校。早稲田大学創設者・大隈重信の理念「学問の独立」をベースに、「独立した精神」を重視する教育。
  • 朝7時開門。自習・朝練など、「朝型」の学習・生活リズムが定着しやすい環境。
  • 中高一貫の6年間カリキュラムで、高2までに高校内容の大部分を習得し、高3で受験対策を集中的に実施するスタイル。
  • 早稲田大学への推薦枠を背景に、「内部進学+外部受験」の両立が可能。東大・国立医を目指しつつ、早稲田進学をセーフティーネットにできる点は大きな安心材料です。
  • 行事も非常に活発で、文化祭(興風祭)・体育大会・林間学校・スキー学校・鎌倉研修などを通じて生徒同士の結束が強まります。

9.部活動

早稲田中学・高校のクラブ活動は中高一体で行われ、縦のつながりが非常に強いのが特徴です。

主な運動部

  • 野球部・サッカー部・ラグビー部・バスケットボール部・バレーボール部
  • 陸上競技部・テニス部・卓球部・水泳部
  • 剣道部・柔道部・山岳部 など

主な文化部・同好会

  • 吹奏楽部・オーケストラ部・合唱部
  • 物理部・化学部・生物部・地学部など理科系部活動
  • 歴史研究部・地理研究部・文芸部・英語部
  • 将棋部・囲碁部・写真部・美術部・鉄道研究会 など

難関進学実績を出しつつも、「勉強だけに偏らない」部活動の厚みは、男子校らしい魅力の一つです。

10.アクセス

住所東京都新宿区馬場下町62
最寄り駅・東京メトロ東西線「早稲田」駅(3b・2出口)徒歩約1分
・東京メトロ副都心線「西早稲田」駅(1・2出口)徒歩約15分
通学圏東京都全域・埼玉南部(さいたま市・川口・戸田・和光など)からの通学が現実的な圏内。

東西線「早稲田」駅から徒歩1分という立地の良さは、埼玉(南浦和・武蔵浦和・川口・和光市など)からも通いやすく、「都心男子難関校の中で通学負荷が比較的軽い」点もポイントです。

11.併願の考え方

11-1.偏差値帯から見た位置づけ

  • 男子難関校帯では、開成・筑駒の御三家最上位ゾーンより一段下、麻布・海城・武蔵・駒場東邦・聖光・渋渋上位と同クラスの難度。
  • 特に2月1日午前の第1回は、「御三家には一歩届かないが、トップ校を狙いたい」層の第一志望校として非常に人気が高いです。

11-2.埼玉勢を想定した典型的な併願パターン(例)

あくまで代表的な一例であり、実際の併願設計は通学圏・得意不得意・模試偏差値レンジに応じて調整が必要です。

① 早稲田第一志望・最難関チャレンジ型

  • 1月10〜15日:栄東(東大Ⅰ/難関大コース)、開智(Tコース・先端クラス)など
  • 1月下旬:市川・渋谷教育学園幕張(適性に応じて)
  • 2月1日午前:早稲田(第1回)<本命>
  • 2月1日午後:広尾学園ISG/渋渋2回などで「チャレンジ上乗せ」
  • 2月3日午前:早稲田(第2回) or 海城2回・武蔵 など

② 早稲田+海城・渋渋で幅を持たせる型

  • 1月:栄東・開智・淑徳与野などで合格のストックを確保
  • 2月1日午前:海城1回or渋渋1回
  • 2月1日午後:広尾学園・本郷・巣鴨算数選抜など
  • 2月2日:聖光学院・栄光学園(神奈川方面も視野に)
  • 2月3日:早稲田2回+安全校(本郷2回など)

③ 早稲田を「チャレンジ上位校」として位置づける型

  • 1月:栄東・大宮開成・開智日本橋など、埼玉〜東京の上位〜準難関を厚めに確保
  • 2月1日午前:海城・渋渋
  • 2月1日午後:広尾学園など
  • 2月3日午前:早稲田2回(チャレンジ)+午後に安全校

※サンデーショック(2月1日が日曜)の影響で、午後入試の難度や併願動向が平年と異なる可能性があります。模試会社の併願例や最新動向もあわせて確認してください。

12.対策の要点

12-1.全体方針

  • 4科バランス型の入試であり、算・国でリードしつつ、理社で大きく崩れないことが合格の必須条件です。
  • 合格最低点が6割前後で推移しているため、「7割目標・6割死守」を一つの戦略ラインに置くとよいでしょう。

12-2.科目別のポイント

  • 算数:図形・速さ・数の性質など、標準〜やや難レベルの問題がバランスよく出題されます。典型問題の「確実な処理」と、思考力系1〜2問への対応力が差に直結。
    ⇒過去問演習では、「解説を自分の言葉で再構成する」レベルまで徹底することが重要です。
  • 国語:長文読解2題+知識問題が基本。論説文では論理構造の把握、小説文では心情の変化を丁寧に追う力が問われます。
    ⇒記述は配点も大きく、「部分点を確実に拾う書き方」の練習が必須です。
  • 社会:地理・歴史・公民のバランス型。図表・グラフ・資料の読み取りが多く、暗記一辺倒では得点が伸びにくい傾向。
    ⇒地図帳・統計資料を使った「理由説明」をセットで練習しておきましょう。
  • 理科:物理・化学・生物・地学の全分野からバランスよく出題。計算問題と実験考察問題の比重が高い年度も多いです。
    ⇒一問一答だけでなく、「実験の目的・手順・考察」を筋道立てて説明できるかが鍵になります。

12-3.過去問の取り組み方

  • 少なくとも過去5〜7年分×各回は、本番と同じ時間で演習するのが望ましいです。
  • 判定は「第1回:130点以上/第2回:125点以上」が安定して取れるかどうかを一つの目安に。
  • 類題が多い単元(特に算数・理科)は、解きっぱなしではなく、「出題者の意図」と「解法パターン」をセットで整理しておくと伸びやすくなります。

13.口コミの読み方

インターネット上には、早稲田中学校に関する口コミ・体験談が多数ありますが、以下の点に注意して情報収集することをおすすめします。

  • ポジティブ/ネガティブどちらも「個別事例」と割り切る:特定の先生・クラス・部活に依存した話も多く、一つの書き込みだけで学校全体を判断しないことが重要です。
  • 進学実績・学費・入試情報は必ず一次情報で確認:口コミサイトの数字は古いこともあるため、必ず公式サイトや日能研・四谷大塚・首都圏模試などの最新データでクロスチェックしてください。
  • 「通学時間」「校風の肌感」は口コミが有用:通学負荷や、男子校ならではの雰囲気(自由さ・熱量など)は、在校生・保護者の声から見えてくる部分も多いです。
  • 塾の合格体験記は「合格者の視点」に偏る:成功例としては参考になる一方で、「不合格だった多数のケース」が見えない点には注意が必要です。

14.出典・根拠リンク

15.関連記事(同偏差値帯)

同偏差値帯の男子難関校

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次