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渋谷教育学園渋谷中学校【2026年中学入試】偏差値・入試日程・合格最低点・併願戦略まで徹底解説

首都圏トップクラスの共学校「渋谷教育学園渋谷中学校(いわゆる渋渋)」について、2026年入試の概要・偏差値・昨年度(2025年度)入試結果・合格最低点・大学進学実績・併願パターン・対策の要点をまとめます。
数値は特に断りがなければ、2025年時点の公開情報・模試データをもとにしています。


目次

目次


1.結論(要点)

  • 渋谷教育学園渋谷中学校(渋渋)は、開成・桜蔭・渋谷教育学園幕張(渋幕)などと並ぶ首都圏最難関クラスの共学校です。日能研R4は第1〜3回とも69〜70前後、首都圏模試も75〜76と最上位帯に位置します。
  • 2025年度入試の合格最低点は、第1回:191〜206点/300点、第2回:195〜210点/300点、第3回:179〜183点/300点と、男女とも非常に高水準です。
  • 大学進学では、国公立大に100名超(うち東大・京大で50名前後)、早慶上智に約300名、GMARCHにも100名超と、東京の共学校トップクラスの実績を出し続けています。
  • 校風は「自調自考」を掲げた自主性重視・自由度高めの進学校。帰国生を含めて多様な生徒が集まり、国際色も強い学校です。
  • 埼玉・首都圏のご家庭では、1月校(栄東・浦和明の星・開智など)+渋渋+2/3以降の男子校・共学校という併願構成が定番です。

2.基本データ

学校名渋谷教育学園渋谷中学高等学校(しぶやきょういくがくえん しぶや)
通称渋渋(しぶしぶ)
所在地〒150-0002 東京都渋谷区渋谷1-21-18
最寄り駅渋谷駅(JR山手線・埼京線・湘南新宿ライン/東京メトロ銀座線・半蔵門線・副都心線/東急東横線・田園都市線/京王井の頭線)から徒歩約7分ほか
区分私立・共学校・完全中高一貫(高校からの募集なし)
設立1924年(前身は中央女学校)
教育理念自調自考」を根幹とし、国際社会で活躍できる人材・高い倫理観を持つ人間の育成
ユネスコスクールユネスコスクール加盟校
帰国生入試1月に帰国生入試あり(2026年度は1月27日実施)

東京都心部の共学校でありながら、最難関レベルの学力層と高い自由度を併せ持つ点が大きな特徴です。


3.2026年入試:名称・日程・配点

2026年度入試は、一般入試4科型が第1回〜第3回の3回+帰国生入試という構成です。日程・方式は以下のとおりです(募集要項ベース)。

試験日試験区分方式教科・配点募集人員(目安)
第1回2026年2月1日(日)午前一般4科(国・算・理・社)国語100点・算数100点・理科50点・社会50点(計300点)男女合わせて約70名(2025年度実績)
第2回2026年2月2日(月)午前一般4科(国・算・理・社)国語100点・算数100点・理科50点・社会50点(計300点)男女合わせて約70名(2025年度実績)
第3回2026年2月5日(木)午前一般4科(国・算・理・社)国語100点・算数100点・理科50点・社会50点(計300点)男女合わせて約23名(2025年度実績)
帰国生2026年1月27日(火)帰国生入試2科(英語または国語+算数)など詳細は募集要項参照男女計12名程度(2025年度実績)

集合時間や試験時間の細かいタイムテーブルは、毎年若干の変更があり得るため、必ず最新の募集要項・ミライコンパスの案内を確認してください。


4.偏差値比較(SAPIX/日能研R4/四谷大塚Aライン/首都模試)

渋渋は模試ごとに偏差値が大きく異なります。ここでは、2025年入試結果偏差値・2026年度用予想偏差値をもとに、第1〜3回の4科型について各模試の指標を比較します。

出典は以下のとおりです。

  • SAPIX:2025年 入試結果 80%判定偏差値
  • 日能研:2025年 結果R4(合格可能性80%)
  • 四谷大塚:2026年度用 合不合判定テスト(第1回)80%偏差値
  • 首都圏模試:2025年 中学入試結果偏差値+2026年度予想偏差値
試験日SAPIX 80%日能研 R4四谷大塚 Aライン(80%)首都圏模試(80%)
第1回2/1午前59696775
第2回2/2午前63706875
第3回2/5午前64706876

目安としては、

  • SAPIX偏差値:60台前半〜中盤
  • 日能研R4:70弱〜70
  • 四谷大塚:67〜68
  • 首都圏模試:75〜76

という水準で、「首都圏共学校の最上位ゾーン」に位置することがわかります。


5.昨年度の入試結果と合格基準点(合格最低点)

(1)2025年度 出願者数・受験者数・合格者数

まず、学校公式の2025年度入試結果です。

出願者数受験者数合格者数実質倍率(合計)
第1回(2/1)385名(男子145/女子240)357名(男子130/女子227)105名(男子52/女子53)約3.4倍
第2回(2/2)854名(男子485/女子369)748名(男子428/女子320)217名(男子145/女子72)約3.4倍
第3回(2/5)846名(男子453/女子393)659名(男子346/女子313)72名(男子46/女子26)約9.2倍

第3回は募集人員が23名と少ない上に、2/5以降の「最後のチャンス」として受験生が集中するため、実質倍率が10倍近くまで上がる点に注意が必要です。

(2)2025年度 合格最低点(300点満点)

合格最低点は、四谷大塚の入試情報センターに詳細が掲載されています。

試験日性別合格最低点受験者数合格者数実質倍率
第1回2/1男子191点/300点130名52名2.5倍
女子206点/300点227名53名4.3倍
第2回2/2男子195点/300点428名145名3.0倍
女子210点/300点320名72名4.4倍
第3回2/5男子179点/300点346名46名7.5倍
女子183点/300点313名26名12.0倍

目安としては、

  • 第1回:200点前後(男子は190点台前半、女子は200点超)
  • 第2回:200〜210点(女子のほうがやや高め)
  • 第3回:180点前後(倍率が非常に高い)

を目標ラインと想定するとよいでしょう。


6.進学実績(東大・医学部・国公立・早慶上智・GMARCH)

大学合格実績は、学校公式サイトおよび受験情報サイト等で詳細が公表されています。ここでは、2025年の実績(概数)を中心に、主要なカテゴリーに整理します。

区分人数(目安)コメント
東京大学40名前後年によって35〜45名程度で推移。共学校としては首都圏トップクラス。
京都大学数名毎年数名が合格。
東大・京大合計約50名国公立最難関への進学力は非常に高い。
国公立大学合計約100名超旧帝大・一橋・東工大・国立医学部などを含む。
医学部医学科(国公立+私立)40〜50名程度医学部志向も強く、国公立・私立ともに実績が多い。
早稲田大学100名超政経・法・理工・商など幅広く合格実績あり。
慶應義塾大学80名前後医学部・理工・経済など。
上智大学100名前後国際教養・外国語学部など人気。
早慶上智合計約300名共学校としては都内でもトップレベル。
GMARCH合計100名超明治・青学・立教・中央・法政など。

数値は年度により変動がありますが、「東大・京大で約50名、国公立大合計で100名超、早慶上智で300名前後」というスケール感を押さえておくと、他校との比較がしやすくなります。


7.学費の目安

渋渋の学費は、東京都の私立中学としてはやや高め〜標準的な水準です。最新かつ正式な数字は募集要項・学校案内パンフレットで必ず確認してください。

項目金額(目安)備考
入学金約28〜30万円入学手続時に一括納入。
施設拡充費など約7〜10万円入学後に別途納入。
授業料月額 約4万円年額で約48万円。
施設費・維持費等月額 約2万〜3万円施設費・諸会費などを含む。
その他年額 数万円〜教材費・積立金・行事費・制服・ICT関連費など。

中学3年間+高校3年間の6年間総額は、塾・模試・交通費を含めるとおおよそ600〜700万円台を見込んでおくイメージです(あくまで目安)。


8.校風・学びの特色(「自調自考」)

  • 自調自考:「自ら調べ、自ら考える」力を育てることを教育の根幹に据えています。高校1〜2年での自調自考論文(約1万字)は有名です。
  • 自由度の高い校風:スマートフォンやタブレットの持ち込みも一般的で、授業中に調べ物に活用することもあります。一方で、授業中とのメリハリは厳しく求められます。
  • 国際色の豊かさ:帰国生入試で多くの帰国生を受け入れており、英語教育・海外研修・留学プログラムも充実。英語4技能の育成に力を入れています。
  • 探究活動・ディベート:ディベートコンテストやプレゼンテーション、探究活動が盛んで、「自分の意見を論理的に伝える」訓練の機会が多く用意されています。

いわゆる「管理型の進学校」とは異なり、生徒の自主性に大きく委ねるスタイルです。その分、自己管理ができるお子さまほど伸びやすい学校といえます。


9.部活動・学校生活

公式サイトや卒業生の体験談から見える部活動・学校生活の特徴です。

  • 運動部:サッカー部、バスケットボール部、テニス部、バドミントン部、バレーボール部、陸上競技部など。
  • 文化部:吹奏楽部・弦楽部・合唱部・演劇部・軽音楽部・写真部・美術部・茶道部・書道部など。
  • 探究・競技系:数学研究会、科学部、コンピュータ系の同好会、ディベート・スピーチ関連の活動など。
  • イベント:文化祭・体育祭のほか、国際交流行事や研修旅行も多く、学校全体での「発表の場」が多いのが特徴。

最難関進学校でありながら、勉強一辺倒ではなく、行事や部活にも本気で取り組む生徒が多い点が、渋渋ならではの魅力です。


10.アクセス(通学エリアのイメージ)

所在地は渋谷駅徒歩圏で、以下のようなエリアからの通学が比較的現実的です。

  • 東京都内:23区全域(特に渋谷区・世田谷区・目黒区・港区・新宿区など)
  • 神奈川県:東横線沿線(横浜・武蔵小杉・菊名など)、田園都市線沿線(溝の口・あざみ野など)
  • 埼玉県:湘南新宿ライン・埼京線沿線(大宮・浦和・赤羽など)からの通学も一定数
  • 千葉県:副都心線〜東武東上線、JR総武線経由などで通学している生徒もいます。

埼玉から通学する場合、大宮・浦和・さいたま新都心などJR沿線からのアクセスが現実的です。夜遅くなることも想定されるため、帰宅時間と安全面は必ずシミュレーションしておきましょう。


11.併願の考え方(埼玉・首都圏のご家庭向け)

渋渋を第1志望〜上位志望とする場合の、典型的な併願イメージです。

(1)埼玉在住で渋渋が第一志望の場合

  • 1月(埼玉校)
    栄東(東大特待・A日程)/開智(先端・Tコース)/浦和明の星女子(女子)などで合格を確保。
  • 2/1午前
    渋谷教育学園渋谷 第1回(4科)
  • 2/1午後・2/2午後
    難関共学校や準難関校の午後入試(広尾学園・三田国際など)でプラスαの合格を狙うパターンも。
  • 2/2午前
    渋谷教育学園渋谷 第2回(4科)
  • 2/3以降
    海城・駒場東邦・早稲田・本郷・広尾学園・渋幕などを組み合わせるケースが多い。

(2)渋幕・渋渋を両にらみするケース

  • 1月:栄東・市川・東邦大東邦など
  • 1/22前後:渋幕①
  • 2/1:渋渋①、あるいは他男子校・共学校
  • 2/2:渋渋②+渋幕②
  • 2/5:渋渋③

渋渋は第2回の偏差値・合格最低点が最も高くなりやすい一方、第3回は倍率が非常に高くなるため、「第1回でしっかり勝負できる状態にしておく」ことが戦略上重要です。


12.合格に向けた対策の要点

(1)算数:図形・点の移動がカギ

  • 渋渋の算数は、最難関校の中でも「図形・点の移動」分野の比重が高いことで知られています。
  • 速さ・立体図形・場合の数・数の性質ももちろん頻出ですが、図形移動・点の移動については、塾テキスト+過去問を繰り返して「パターン化」しておく必要があります。
  • 時間配分ミスをすると一気に崩れるので、過去問演習で本番と同じ時間内に解き切る訓練が必須です。

(2)国語:抽象度の高い文章と記述

  • 評論・随筆などの抽象度の高い長文+記述問題が中心です。
  • 「問いの意図」を正確に読み取り、自分の言葉で論理的にまとめる力が必要です。
  • 過去問を通じて、記述の骨格(結論→理由→具体例)を固めておくと得点が安定しやすくなります。

(3)理科・社会:深い理解+思考力問題

  • 理科は単純な暗記ではなく、実験・観察・グラフを読み取る問題が多い構成です。
  • 社会も資料・統計・グラフを使った思考力問題が出やすく、読み取って自分の言葉で説明する訓練が必要です。
  • 4科トータルで基礎〜標準を落とさず、難問で差をつけるイメージが重要です。

(4)過去問の使い方

  • 志望度が高い場合、各回3〜5年分×第1〜3回を目安に、できれば2周以上回したいところです。
  • 「合格最低点+10〜15点」を安定して超えられる状態を、6年秋〜冬には作っておきたいというのが一つの目安です。

13.口コミ・評判(インターエデュ等の読み方)

渋渋は人気校だけに、インターエデュなどの掲示板・ブログでも情報量が非常に多い学校です。読み方のポイントは次のとおりです。

  • ポジティブ・ネガティブの両方を冷静に読む
    ・「自由すぎて合わない」「塾に丸投げになる」といった声もあれば、
    ・「自分で考える力が伸びた」「進学実績と自由度のバランスが良い」という声もあります。
  • 在校生・卒業生の一次情報を重視
    実際に在籍している・していた方のブログやインタビュー記事は、学校の雰囲気を知る上で参考価値が高いです。
  • 学年による差・先生による差
    教員配置や学年の雰囲気によって「当たり外れ」があるのは、どの学校でも同じです。個別の体験談を一般化しすぎないことが重要です。

最終的には、学校説明会・文化祭・個別相談・OB/OGの話など、複数のルートから情報を集めて判断することをおすすめします。


14.出典・根拠リンク

  • 渋谷教育学園渋谷中学高等学校 公式サイト(学校紹介・教育目標・入試情報・アクセス)
  • 四谷大塚「渋谷教育学園渋谷中学校 入試情報(2025年度合格最低点・募集人員など)」
  • 日能研・SAPIX・首都圏模試センター「2025年入試結果・2026年度予想偏差値」
  • Study1「渋谷教育学園渋谷中学校 大学合格実績」ほか
  • 各種卒業生インタビュー・帰国子女向け学校解説記事 など

15.関連記事(同偏差値帯・埼玉エリアなど)

渋谷教育学園渋谷中学校と同じく最難関帯〜上位難関帯に位置する学校、ならびに埼玉エリアの人気校の記事もあわせて検討されると、併願戦略が立てやすくなります。

埼玉・首都圏で中学受験を検討されているご家庭にとって、渋渋は「共学校トップクラス」の有力な選択肢です。偏差値帯・校風・通学時間・学費・大学進学実績などを踏まえ、ご家庭の方針とお子さまのタイプに合うかどうかを丁寧に見極めていきましょう。

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