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本郷中学校〖2026年入試〗偏差値・入試日程・合格最低点・学費・進学実績まとめ

目次

1.結論(要点)

ポイント1本郷中学校は、東京都豊島区駒込に位置する男子進学校で、「強健・厳正・勤勉」を教育目標に掲げる伝統校です。偏差値帯としては海城・早稲田・渋渋のやや下〜同列に位置する「男子難関ゾーン」に属し、都内・埼玉からの通学もしやすい立地です。

ポイント22026年度入試は、例年どおり第1回(2/1)・第2回(2/2)・第3回(2/5)の3回入試を実施。いずれも4科(国語・算数・理科・社会)で、配点は国語100点・算数100点・理科75点・社会75点=合計350点満点です。

ポイント32025年度入試では、3回合計で出願数約2,708名、受験数約2,341名、合格数760名。実質倍率は第1回3.5倍、第2回2.2倍、第3回13.2倍でした。合格最低点は第1回239点/第2回215点/第3回232点(350点満点)と、得点率6割前後が合格ラインとみられます。

ポイント42025年度大学合格実績では、東大・京大・一橋・東京科学・旧帝大で合計50名弱、国公立大合計106名、早慶上智278名、GMARCH295名、医学部医学科70名と、出口の強さも際立っています。

ポイント5「男子校らしい活気のある雰囲気」「授業・補習・独自検定で学力底上げ」「部活や行事も本気」というバランス型の進学校で、御三家〜準御三家志望層の併願先/準本命として非常に人気があります。

2.基本データ

学校名本郷中学校・高等学校
所在地〒170-0003 東京都豊島区駒込4-11-1
電話番号03-3917-1456
設置形態私立・男子校・中高一貫(高校募集もありだが中高一貫カリキュラム)
創立1922年 本郷中学校創立/1988年 中学校募集再開
建学の精神・教育目標建学の精神「国家有用の人材育成」/教育目標「強健・厳正・勤勉」/「自学自習」を重んじる進学校
授業50分×6時限(土曜4時限)、国・数・英は中2で中学課程終了、中3から高校内容へ先取り
生徒数中学1学年 約300名(7クラス程度)、中高総生徒数 約1,750名
最寄駅JR・都営三田線「巣鴨」駅 徒歩3分/JR・東京メトロ南北線「駒込」駅 徒歩7分
公式サイトhttps://www.hongo.ed.jp

3.2026年入試:名称・日程・配点

※2026年度生徒募集要項(WEB版)に基づく。細部は必ず最新PDFで確認してください。

試験日募集人員出願期間(WEB)試験科目・配点・時間検定料
第1回2026年2月1日(日)100名1/10 9:00 ~ 1/31 23:59国語:50分・100点
算数:50分・100点
社会:40分・75点
理科:40分・75点
合計350点満点
各回 25,000円
第2回2026年2月2日(月)140名1/10 9:00 ~ 2/1 23:59科目・配点・時間は第1回と同じ同上
第3回2026年2月5日(木)40名1/10 9:00 ~ 2/4 23:59科目・配点・時間は第1回と同じ同上

・帰国子弟優遇制度あり(4科合計に+10点加点/条件あり)。
・複数回出願し本郷に入学した場合、未受験分の検定料は返金されます。

4.偏差値比較(SAPIX/日能研R4/四谷Aライン/首都模試)

2026年入試向けの主要模試の合格可能性80%偏差値(男子)の目安は以下の通りです。

入試回SAPIX 80%日能研R4四谷大塚 Aライン首都圏模試 80%
第1回(2/1)5260前後58~60前後65~67前後
第2回(2/2)57(ブログ等での追補値)62前後60~61前後67~69前後
第3回(2/5)56前後61前後59~60前後66~68前後

・SAPIX:2025年4月公表の「2026中学受験 SAPIX男子偏差値」を基に、本郷1回=52。
・日能研R4・四谷Aライン・首都圏模試:日能研予想R4一覧・合不合判定テスト結果・首都圏模試予想偏差値表、および塾サイトの整理値からレンジで記載。

5.昨年度の入試結果と合格基準点(2025年度)

2025年度 募集・受験状況(過去3年比較)

年度募集出願受験合格実質倍率
2025第1回1006145701653.5倍
第2回1401,4201,2435552.2倍
第3回406745284013.2倍

2025年度 教科別平均点・合格最低点(350点満点)

区分平均点・合計
算数国語理科社会合計
第1回受験者63.557.743.654.3219.0
合格者78.566.750.158.4253.6
第2回受験者57.756.140.154.1207.9
合格者67.963.045.758.8235.5
第3回受験者42.853.742.651.8190.8
合格者66.064.463.059.4242.7
合格最低点得点率
第1回239点/350点約68%
第2回215点/350点約61%
第3回232点/350点約66%

年度により難度のブレはありますが、過去数年の傾向から「6割強(約220〜230点)を安定して取れるかどうか」が合否の分かれ目と言えます。安全圏としては240〜250点台をひとつの目標にすると戦略が立てやすくなります。

6.進学実績(東大・医学部・国公立・早慶上智・GMARCH)

2025年度の大学合格実績(中高一貫+高入生合算)は、以下のとおりです(中学受験スタディの集計)。

区分合格者数(延べ)
東大・京大18名
一橋・東京科学・旧5帝大32名
国公立大学(計)106名
早稲田・慶應・上智278名
GMARCH295名
医学部医学科70名

本郷公式サイトの詳細データでは、2025年度の代表的な大学別合格者数として、以下が公表されています。

大学名合格者数(延べ)
東京大学15名
京都大学3名
早稲田大学146名
慶應義塾大学103名
上智大学29名
東京理科大学93名
明治大学147名
青山学院大学22名
立教大学32名
中央大学34名
法政大学49名

※上記はいずれも合格者数(延べ)です。現役・既卒の内訳や進学者数は別途公表されています。

7.学費

※2025年度・納付金(諸経費を含む)のデータを基にした目安です。2026年度以降は変更の可能性があります。

項目金額備考
入学金260,000円入学手続時に納入(返金不可)
授業料456,000円年4期分納(各114,000円)
施設費200,000円初年度のみ納入(施設負担金)
その他(諸経費等)324,600円教材費・行事費・父母会費・生徒会費・オリエンテーション費など
初年度総額1,240,600円2025年度参考値

別途、制服・制定品・通学定期・ICT端末費用などが必要になります。6年間の総学費(授業料+諸経費+入学金+施設費)としては、ざっくり「700〜800万円台」を見込んでおくのが現実的です(塾・模試など家庭側負担は別)。

8.校風・学びの特色

「強健・厳正・勤勉」と「自学自習」

本郷は建学以来、「強健(心身の強さ)」「厳正(規律と公正)」「勤勉(努力を惜しまない)」の3つを教育目標として掲げており、質実剛健な男子校の気風を今も残しています。「自学自習」を重んじ、独自の「本数検」「本単検」などの校内検定で、基礎学力の定着と自律的学習を促しています。

中高一貫カリキュラムと先取り学習

国・数・英は中2までに中学課程を修了し、中3から高校内容に入る先取り型カリキュラムです。中学段階ではボトムアップを前提に基礎固めを徹底し、高校では志望大学に合わせた演習中心の授業で実戦力を養成します。習熟度別授業や補習・講習も充実しており、幅広い学力層に対応しています。

9.部活動

中学では原則として全員がいずれかのクラブに所属し、週3日以内(日曜日を除く)の活動が原則です。運動部・文化部・同好会を合わせて42のクラブがあり、勉強との両立を前提とした「適度な負荷」で活動しています。

運動系クラブ文化系クラブ
テニス/軟式野球/ラグビー/サッカー/卓球/バスケットボール/バドミントン/陸上競技/バレーボール/スキー/柔道/剣道/合気道 など囲碁将棋/ESS/科学/歴史研究/漫画劇画/吹奏楽/日本文化研究/地学/マイコン(コンピュータ) など

体育祭・本郷祭(文化祭)・マラソン大会・寒稽古など、行事も非常に充実しており、「勉強も部活も行事も本気」という男子校らしい6年間を送る生徒が多い学校です。

10.アクセス

住所東京都豊島区駒込4-11-1
最寄り駅JR山手線・都営三田線「巣鴨」駅から徒歩3分/JR山手線・東京メトロ南北線「駒込」駅から徒歩7分
通学エリアのイメージ山手線沿線各駅・三田線沿線に加え、埼玉南部(さいたま市・川口・戸田など)からも通学圏。

巣鴨駅から徒歩3分という立地は、「都心男子難関の中では通学負荷が軽い」ことも大きな魅力です。特に埼玉在住のご家庭にとって、開成・海城・早稲田などと比べてもアクセス面のバランスが取りやすい学校と言えます。

11.併願の考え方

① 2月1日午前の「メイン枠」として本郷を置くケース

  • 1月:栄東(東大特待・難関大)、開智(T/創発)などで前受け合格を確保。
  • 2/1午前:本郷第1回を第一志望として受験。
  • 2/1午後:広尾学園・三田国際・巣鴨午後入試など、偏差値をやや落とした学校でセーフティを厚くするパターン。
  • 2/2:海城第2回・渋渋・世田谷学園・攻玉社など、同偏差値帯〜やや下の男子校・共学校を組み合わせる。
  • 2/5:本郷第3回で最後のチャンスを狙う or 安全校を受験。

② 海城・早稲田・駒場東邦などとの「横並び併願」

  • 2/1午前:海城①・早稲田①・駒場東邦など最難関を受験。
  • 2/2午前:本郷第2回で準本命〜セーフティとして合格を狙う。
  • 2/3以降:早稲田②・世田谷学園・城北・巣鴨などを組み合わせ、全落ちリスクを避ける設計。

③ 埼玉勢が「都内本命」として本郷を据えるパターン

  • 1/10〜:栄東A・開智(創発)・大宮開成などで1〜2校の合格を確保。
  • 2/1〜2/5:本郷第1〜3回を軸に、海城・世田谷学園・攻玉社などを組み合わせる。

どのパターンでも、「1〜2校は確実に合格を取りに行く学校を入れておく」ことがメンタル面・安全面の両面で重要です。

12.対策の要点

算数:得点差がつく科目(100点×50分)

  • 大問構成は比較的オーソドックスですが、「標準〜やや難」レベルの良問が多く、計算・一行問題でのミスは致命傷になりがちです。
  • 頻出分野は、割合・速さ・平面図形・立体図形・場合の数・数の性質など。塾テキスト+過去問で頻出テーマを優先的に潰していくのが効率的です。
  • 時間配分としては、「最初の小問集合を10〜15分で終え、中盤の標準問題を確実に得点し、最後の難問は部分点狙い」という戦略が基本になります。

国語:読みやすいが気を抜けない標準〜やや難レベル

  • 本郷の国語は、極端に難解な文章よりも「標準〜やや難」の読みやすさの文章が多く、「丁寧に読めば取れる」問題が中心です。
  • その分、選択肢の精度や設問の意図がシビアで、ケアレスミスによる失点が合否に響きやすい構成です。
  • 記述は分量は多くありませんが、部分点を確実に拾うために、「結論→理由→具体例」の型を身につけておくと安定します。

理科・社会:暗記+読解型問題への対応

  • 理科は計算・グラフ・実験問題がバランス良く出題されるため、教科書レベルの基礎+標準問題集を丁寧に回すことが重要です。
  • 社会は資料・統計・グラフを読み取らせる問題が多く、「なぜそうなっているのか」を説明させる設問が多いのが特徴です。
  • 4科トータルで6割以上を安定して取り切るためには、理社を「落とさない科目」にすることが合格戦略上のポイントになります。

過去問の回し方

  • 志望度が高い場合、第1〜3回を合わせて直近10年分を目標に演習(最低でも5〜7年分)。
  • 本番と同じ時間帯・同じ順番で解き、「時間配分」と「疲労感」を体感しておくと当日のパフォーマンスが安定します。
  • 1回目は「傾向把握」、2回目以降は「取りこぼし削減」「部分点の拾い方」にフォーカスして復習するのがおすすめです。

13.口コミの読み方

インターエデュやみんなの中学情報では、「男子校らしい明るさ」「先生方の熱心さ」「課題の量」「アクセスの良さ」などについてさまざまな意見が投稿されています。

  • ポジティブな意見:
    「先生が親身」「補習・講習が充実」「生徒同士の仲が良い」「巣鴨駅から近く通いやすい」など。
  • ネガティブな意見:
    「課題が多い」「男子校特有のノリが合わないと感じる場合がある」といった声もあります。

口コミはどうしても「極端な例」が目立ちます。評価が割れているポイントは、「わが家の価値観・お子さまの性格」と照らし合わせて読むのが実務的です。最終的には、文化祭・説明会・体験授業などで実際の雰囲気を確認することをおすすめします。

14.出典・根拠リンク

  • 本郷中学校・高等学校 公式サイト:https://www.hongo.ed.jp
  • 2026(令和8)年度 本郷中学校 生徒募集要項(PDF)
  • サピックス進学情報「私立東京男子 本郷中学校」2026版 PDF(入試結果・配点・合格最低点・納付金)
  • 中学受験の情報サイト「Study1」本郷中学校 大学合格実績サマリー
  • 本郷中学校公式 大学合格実績ページ(東京大学・早稲田・慶應・GMARCH等の詳細)
  • 首都圏模試センター「2026年中学入試 予想偏差値一覧(男子)」
  • 日能研「2026年 中学入試 予想R4一覧(首都圏男子)」
  • インターエデュ「本郷中学校」関連スレッド/みんなの中学情報「本郷中学校」
  • 個別指導塾ドクター「本郷中入試の解体新書」等 入試分析記事

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