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青稜中学校〖2026年入試〗徹底解説

目次

結論(要点)

ポイント1青稜中学校は、東京都品川区にある共学の中高一貫校で、日能研R4偏差値が50台前半〜中盤、四谷大塚Aライン偏差値が50台前半〜後半という「進学実績に対して偏差値がやや控えめな中堅上位〜準難関校」です。

ポイント22026年度入試は「2月1日1A(午前)・1B(午後)、2月2日2A(午前)・2B(午後)」の4回実施、すべて国・算2科または国・算・社・理4科選択制で、算数100点・国語100点・理社各60点の計320点満点(4科)です。4科受験でも2科判定ありという柔軟な判定方式が特徴です。

ポイント32025年度卒業生352名に対し、国公立大37名、早慶上理ICU175名、GMARCH406名と「GMARCH以上への合格者数(のべ)が卒業生の約1.7倍」という非常に高い出口実績を持ち、「入りやすさに比べて伸びる“お得校”ランキング」でも上位に位置づけられています。

ポイント4建学の精神「社会に貢献できる人間の育成」のもと、Sラボ(自学自習支援スペース)やStudy Support、豊富なゼミ・国際教育プログラムなど、面倒見の良さと自由度のバランスがとれた校風が評価されています。

基本データ

学校名青稜中学校・高等学校
所在地〒142-8550 東京都品川区二葉1-6-6
設置形態私立・共学校・中高一貫(高校からの募集もあり)
宗教無宗教校
創立1938年 青蘭商業女学校として開校、1995年に共学校となり現校名へ改称
教育方針「社会に貢献できる人間の育成」を掲げ、Change・Challenge・Contributionをキーワードに、大学受験とその先のキャリアまで見据えた指導を行う。
学期・登校2学期制・週6日制・登校時刻8:20前後
特徴的な学習支援Sラボ(自習スペース+チューター)、Study Support、早朝英会話、高1以降の最難関大向け放課後講習など
在校生イメージ明るくフレンドリーで、ガリガリ型よりも「適度に部活や学校生活も楽しみつつ、大学受験も頑張る」タイプが多いとされます。

2026年入試:名称・日程・配点

青稜中学校の一般入試(帰国生入試を除く)は、2026年度も例年同様「第1回(A・B)」「第2回(A・B)」の4回実施です。いずれも男女共学・2科/4科選択制という点は共通です。

試験名称試験日募集人数試験時間教科・配点判定方式面接
1回A第1回A日程(午前)2026年2月1日男女計50名国語50分・算数50分・理社計60分国語100点・算数100点・理科60点・社会60点(4科320点満点)2科(国・算)または4科(国・算・社・理)/4科受験でも2科判定ありなし
1回B第1回B日程(午後)2026年2月1日男女計50名同上同上同上なし
2回A第2回A日程(午前)2026年2月2日男女計40名同上同上同上なし
2回B第2回B日程(午後)2026年2月2日男女計40名同上同上同上なし

※入試区分・定員・日程・試験科目は、必ず最新の募集要項で確認してください。

偏差値比較(SAPIX/日能研R4/四谷Aライン/首都模試)

主要模試4社の偏差値を、入試回ごとに整理します。SAPIXと日能研R4は回別の公開データが限られるため、ここでは公開されている回別データおよび学校別R4をもとにした目安値です。

日程SAPIX
80%(目安)
日能研
R4(80%)
四谷大塚
Aライン80%
首都圏模試
80%(目安)
1回A2/1午前55前後52男子63〜69/女子64〜69
1回B2/1午後44(女子・2/2午前と同水準目安)555669前後
2回A2/2午前42(女子)555366前後
2回B2/2午後55前後58男子63〜69/女子64〜69

・日能研R4は「結果R4一覧」、四谷大塚は「合不合判定テスト80偏差値」、首都圏模試は「合格80%偏差値一覧」をもとにしています。
・SAPIXは公開情報が限られるため、女子データおよび複数の集計記事からの推定値です。

昨年度の入試結果と合格基準点(2025年度)

2025年度 募集・志願状況(男女・2科4科合計)

入試日募集人数出願者数受験者数合格者数実質倍率
1回A2/1午前50名344名304名95名約3.2倍
1回B2/1午後50名553名486名145名約3.4倍
2回A2/2午前40名585名405名77名約5.3倍
2回B2/2午後40名691名389名97名約4.0倍

2025年度 合格最低点(2科・4科)

4科合格最低点
(320点満点)
2科合格最低点
(200点満点)
コメント
1回A182点125点午前回としては標準的な難度。合計6割弱が一つの目安。
1回B174点122点午後入試だが午前と同程度〜やや易しめの年。
2回A205点142点2日午前は高得点勝負で、4科で約64%が合格ライン。
2回B206点145点最終回は特にハイレベル。押さえ校というより「攻め」の位置づけ。

※実際の判定は2科・4科・男女別の基準に基づいて行われます。

進学実績(東大・医学部・国公立・早慶上智・GMARCH)

青稜中学校・高等学校の大学合格実績は、学校公式および外部集計の両方で公表されています。直近の2025年度実績(現役・既卒合計、のべ人数)は次の通りです。

区分2025年度
合格者数(のべ)
コメント
卒業生数352名現役・既卒を含む合格者集計の母数。
国公立大学37名都立・地方国立を含め幅広い進学先。3カ年累計では100名超。東北大・北海道大・東京科学大・一橋大などへの合格実績あり。
東京大学3年累計で1名最難関大志向の生徒も一定数在籍し、少数ながら東大合格も出ている。
医学部医学科少数山形大・富山大など国公立医学部や、帝京大・聖マリアンナ医科大など私立医学部への合格実績がある。
早慶上理ICU175名早稲田52・慶應43・上智15・東京理科64・ICUなど。偏差値帯から見ると非常に厚い合格数。
GMARCH406名学習院14・明治106・青山学院75・立教62・中央65・法政84など。「GMARCH以上」合格者総数は611名に達する。
GMARCH以上指数約173%「GMARCH以上の合格者数(のべ)」÷「卒業生数」で約173%。偏差値35〜53帯の中高一貫校の中で「お得校」上位校として紹介されている。

※合格者数はいずれも延べ人数で、複数大学合格は重複カウントです。

学費

2026年度参考の学費は次の通りです(制服・教材・行事費などは別途)。

項目金額(目安)備考
入学金200,000円入学手続き時納入
授業料(年額)498,000円月額換算約41,500円
施設設備費(年額)150,000円校舎・設備維持等
その他の納入金(年額)150,000円諸会費・積立金・教材費など
初年度納入金合計約998,000円2026年入試向け参考額

※最新の金額は、学校公式「募集要項」および出願サイトで必ず確認してください。

校風・学びの特色

「社会に貢献できる人間」を育てる共学校

青稜は「どんな時代でも社会に貢献できる人間の育成」を掲げ、共学校らしい多様な人間関係の中で、自律と協働の姿勢を育てることを重視しています。先生との距離が近く、相談しやすい雰囲気を評価する保護者の声が多く見られます。

Sラボ・Study Supportによる手厚い学習フォロー

校内には自習と質問対応の拠点となる「Sラボ」が設置され、チューターや教員が日常的に学習をサポートします。Study Supportと合わせて「塾に頼りきりにならず、学校中心で大学受験まで完結しやすい」環境が整っている点が特徴です。

ゼミナール・国際教育など、選択の幅が広い

中2・中3対象のゼミナール制度では、運動系から座学、ダーツなどユニークな講座まで多数用意され、生徒の興味関心に応じた探究的な学びができます。英語キャンプや校内英語研修など、国際教育プログラムも充実しています。

自由とけじめのバランスが良い校風

制服は落ち着いたブレザースタイルで、校則は比較的自由度が高い一方、「自律した行動」を前提としたルールが整備されています。スマートフォン持ち込みは認めつつも、使用ルールやマナーについては指導が入るなど、自由とけじめのバランスを重視する学校です。

部活動

青稜は部活動が非常に盛んな学校で、運動部・文化部ともに選択肢が豊富です。特にボウリング部・自然科学部・鉄道自動車部など、他校ではあまり見られない個性的な部活が人気です。

運動部文化部・その他
中学サッカー部/中学野球部/男女バスケットボール部/女子バレーボール部/男子ソフトテニス部/卓球部/陸上部/ダンス部/ジョギング部/水泳部 など吹奏楽部/コーラス部/演劇部/美術部/漫画研究部/マイコン部/自然科学部/鉄道自動車部/七宝部/華道部/茶道部/家庭科部 など

部活動は中高合同で活動する部も多く、全国レベルの実績を持つ部から「ゆるめ」の文化部まで幅広く揃っています。詳細は年度により変わるため、最新情報は学校公式サイトで確認してください。

アクセス

最寄り駅東急大井町線「下神明」駅 徒歩1分/JR京浜東北線・りんかい線「大井町」駅 徒歩7分/JR横須賀線「西大井」駅 徒歩10分/JR山手線「大崎」駅 徒歩19分
通学エリア品川区・大田区・港区・目黒区など都心南部に加え、川崎・横浜方面からの通学も多い。
立地住宅街と公園に囲まれたコンパクトなキャンパスで、「駅近だが敷地がやや狭い」のは口コミでも指摘されるポイントです。

併願の考え方

青稜は日能研R4で50台前半〜中盤、四谷大塚Aラインで50台前半〜後半と、「偏差値50前後帯の中堅共学校」の中では出口実績が非常に強い学校です。そのため、同レベル〜やや上の共学校・附属校とのセットで併願するケースが多く見られます。

① 埼玉1月校+東京2月校としての青稜

  • 1月上旬:栄東・大宮開成・西武文理など埼玉共学校で合格を1校確保
  • 2/1 午前:青稜 1回A
  • 2/1 午後:青稜 1回B または 東京都市大学等々力/芝浦工大附属 など
  • 2/2 以降:芝浦工大附属・三田国際・東洋大京北などを組み合わせる

② 首都圏中堅〜上位共学校との水平併願

  • 2/1 午前:青稜 1回A/東京都市大学等々力/国学院久我山(ST)など
  • 2/1 午後:青稜 1回B/安田学園先進/成城学園など
  • 2/2 午前:青稜 2回A/芝浦工大附属(2次)
  • 2/2 午後:青稜 2回B/三田国際(ISC・IC)など

③ 安全校・チャレンジ校とのバランスを取るケース

  • 青稜が適正〜ややチャレンジの場合:青稜4回のうち2〜3回+安全校1〜2校(安田学園・芝国際・八雲学園など)+チャレンジ校1校という組み合わせ。
  • 青稜を「やや安全」にしたい場合:2/1午前の青稜1回Aに加え、1月に栄東・開智日本橋学園などで合格をしっかり確保しておく。

併願プランは、第一志望校・通学時間・本人のタイプ(共学向きか、男子校/女子校向きか)によって大きく変わります。上記は一例として参考にしてください。

対策の要点

青稜の入試は全体として「標準〜やや難」の問題をベースにしつつ、文章量の多さや情報整理力を問う出題が目立ちます。4科受験でも2科判定があるため、「算数・国語の2科でしっかり点を取る」ことが最優先です。

算数:大問7〜8題、基本〜標準+読解力・整理力

  • 構成は大問1:計算、大問2:一行問題、大問3以降:頻出単元(図形・速さ・場合の数・仕事算など)。
  • 見た目がやや重たく「とっつきにくい」問題も多いため、条件整理と図示が重要です。
  • 典型題の反復だけでなく、「初見の文章題を自力で整理して式を立てる」練習を過去問を通じて重ねましょう。

国語:物語文+説明文+語句・漢字、記述・会話形式がカギ

  • 大問4題構成で、物語文・説明文各1題+語句+漢字というオーソドックスな構成。
  • 本文に対する感想を複数人で話し合う設定の会話文から、空欄補充・抜き出し・記述を行う問題など、思考力を問う設問も出ます。
  • 要旨把握・要約力を鍛えつつ、「自分の言葉で説明する」練習を塾の記述添削で積むと有利です。

理科・社会:知識+資料読み取り型の標準問題

  • 理科は物理・化学・生物・地学をバランスよく出題。実験・観察・グラフの読み取りを重視する傾向で、暗記+理解のバランスが重要です。
  • 社会は地理・歴史・公民・時事の4分野から出題され、地図・統計・史料などの資料問題も多めです。
  • 首都圏模試レベルの基本問題を確実に取りつつ、資料問題・正誤問題は過去問で形式に慣れることがポイントです。

過去問演習の進め方

  • 志望度が高い場合は、1回A・1回B・2回A・2回Bの4回分を、少なくとも直近5〜7年分は解きたいところです。
  • 目標は「4科・2科ともに合格最低点+20点」が安定して取れる状態。特に2回A・2回Bは合格最低点が高いので、本番前に一度シミュレーションしておきましょう。

口コミの読み方

青稜はインターエデュ・みんなの中学情報・各種ブログで口コミが多く、情報量が豊富です。感情的な書き込みもあるため、複数ソースを見比べながら読み解くことが大切です。

よく見られるポジティブな声

  • 「先生の質がとても良く、面倒見が良い」「Sラボや自習スペースが充実している」といった学習環境への評価。
  • 「生徒が明るく礼儀正しい」「カップルも多く、共学校らしい雰囲気」という学校生活の楽しさに関するコメント。
  • 「指定校推薦が豊富で、GMARCHクラスには比較的入りやすい」といった進学面での安心感。

注意して読みたいポイント

  • 「校舎が狭い」「生徒数に対して施設が手狭」という指摘は複数ありますが、駅近・公園隣接という利便性とのトレードオフと見るべきです。
  • スマホや服装に関する校則については、「自由すぎる」「厳しすぎる」と評価が分かれることがあり、家庭の価値観との相性を確認する必要があります。
  • 古い口コミは、制服リニューアルや進学実績の伸び前の情報を含むため、2022年以降の投稿と最新の大学実績をセットで見るとバランスがとれます。

出典・根拠リンク

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