結論(要点)
ポイント1本科(4科バランス)+理数(算数・理科重視)の2コースを同一問題で判定。理数志望は本科にも自動出願扱いとなり、いわゆるスライド合格があるため「上位判定を狙って損をしにくい」設計です。
ポイント22026年度は 2/1(1次)+2/1午後(算数特選)+2/2(2次)+2/4(3次)の4枠。特に算数特選は「算数1科で追加受験できる」ため、当日午後の上積みや特待生(学費免除)狙いの導線として強力です。
ポイント32025年度の合格最低点は、1次:本科170/300・理数336/450、2次:本科150/300・理数273/450、3次:本科166/300・理数313/450、算数特選:本科42/100・理数61/100。高倍率になりやすい3次は、得点安定と受験戦略が重要です。
ポイント4大学合格実績(2025年度)は、東大2・京大3、国公立(国立+公立)62、早稲田36・慶應35・上智23、GMARCH計259、医学部医学科 合計40(いずれも延べ、現役数も公表)と、男子進学校として出口の厚みがあります。
※以下の数値・日程は、学校公表資料・主要受験情報サイトの公開データを整理したものです。年度で変更があり得るため、最終確認は必ず学校公式で行ってください。
基本データ
| 学校名 | 世田谷学園中学校・高等学校 |
|---|---|
| 所在地 | 〒154-0005 東京都世田谷区三宿1-16-31 |
| 設置形態 | 私立・男子校(中高一貫) |
| コース | 本科コース/理数コース(理数志望は本科にも自動出願扱い=スライド合格あり) |
| 入試の特徴 | 2/1午後に「算数特選(算数1科)」を実施。追加受験+特待生選抜の色合いが強い。 |
| 最寄り(代表例) | 東急「三軒茶屋」駅(徒歩約10分)、京王井の頭線「池ノ上」駅(徒歩約20分)ほか |
2026年入試:名称・日程・配点
2026年度(2026年4月入学)の中学入試は、午前の4科入試(1次・2次・3次)に加え、2/1午後に算数特選(算数1科)が設定されています。理数コースは同一問題を配点(算数・理科)で厚く評価します。
| 区分 | 試験日 | 募集(本科/理数) | 出願期間(目安) | 教科・配点 | 試験時間 | 面接 | 検定料 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1次(午前) | 2/1 | 55名 / 5名 | 1/10〜1/31 | 4科:国100・算(本科100/理数200)・社50・理(本科50/理数100) 合計:本科300/理数450 | 算60分・国50分・社30分・理30分 | なし | 25,000円 |
| 算数特選(午後) | 2/1 午後 | 15名 / 15名(計30名) | 1/10〜2/1 | 算数100(算数1科) | 60分(複数時程で実施) | なし | 20,000円 |
| 2次(午前) | 2/2 | 65名 / 15名 | 1/10〜2/3 | 4科:国100・算(本科100/理数200)・社50・理(本科50/理数100) 合計:本科300/理数450 | 算60分・国50分・社30分・理30分 | なし | 25,000円 |
| 3次(午前) | 2/4 | 25名 / 5名 | 1/10〜2/3 | 4科:国100・算(本科100/理数200)・社50・理(本科50/理数100) 合計:本科300/理数450 | 算60分・国50分・社30分・理30分 | なし | 25,000円 |
時程(参考)
- 午前入試(4科):開門7:30/集合8:30/算数9:00-10:00/国語10:15-11:05/社会11:20-11:50/理科12:00-12:30
- 算数特選(午後):集合・試験開始時刻が複数枠(①15:10-16:10、②15:40-16:40、③16:10-17:10 等)で案内される方式
※算数特選は、問題構成として「大問1〜4は解答のみ」「大問5・6は求め方を書く(部分点あり)」という形式が公表されています。
特待生制度(要点)
入試成績優秀者は特待生として、入学金+入学後1年間の学費(授業料・施設費・教育充実費・図書費)免除が明示されています。選抜人数の目安は、1次:約3名/算数特選:約20名/2次:約10名です。
偏差値比較(SAPIX/日能研R4/四谷Aライン/首都模試)
主要4模試の80%偏差値目安(2026入試向けの一覧データ)を、日程別に整理します。算数特選は「算数1科」のため、4科入試と同列比較ではなく、得意科目で上振れを狙う枠として扱うのが実務的です。
| 区分 | 日程 | SAPIX 80% | 日能研R4 80% | 四谷Aライン 80% | 首都圏模試 80% |
|---|---|---|---|---|---|
| 1次(4科) | 2/1 午前 | 45 | 55 | 56 | 66 |
| 算数特選(算数) | 2/1 午後 | 55 | 63 | 62 | 72 |
| 2次(4科) | 2/2 午前 | 45 | 57 | 57 | 68 |
| 3次(4科) | 2/4 午前 | 50 | 56 | 57 | 68 |
※偏差値は「合格可能性80%」の目安で、年度・母集団・科目型により上下します。出願判断は、過去問の得点率(後述)と併せて行うのが安全です。
昨年度の入試結果と合格基準点(2025年度)
2025年度 志願状況・倍率(概要)
| 区分 | 定員 | 出願者数 | 実受験者数 | 合格者数 | 実質倍率 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 算数特選(2/1午後) | 30 | 347 | 313 | 205 | 1.5倍 | 合格者数は理数合格者を含む(重複を含む可能性あり) |
| 1次(2/1) | 60 | 213 | 190 | 77 | 2.5倍 | 理数合格者を含む |
| 2次(2/2) | 80 | 577 | 408 | 223 | 1.8倍 | 理数合格者を含む |
| 3次(2/4) | 30 | 361 | 216 | 50 | 4.3倍 | “リカバリー枠”として志願集中しやすい |
※合格者数はコース重複(本科・理数)を含む旨の注記が公表資料にあります。倍率の解釈は「定員に対する延べ合格」を前提にしてください。
2025年度 合格最低点・平均点(得点率の目安)
本科は300点満点、理数は450点満点(算数・理科の比重が高い配点)。算数特選は100点満点です。
| 区分 | コース | 満点 | 4科(または算数)得点 | ||
|---|---|---|---|---|---|
| 受験者平均 | 合格者平均 | 合格最低点 | |||
| 1次(2/1午前) | 本科 | 300 | 158.9 | 189.6 | 170 |
| 1次(2/1午前) | 理数 | 450 | 243.0 | 347.2 | 336 |
| 算数特選(2/1午後) | 本科 | 100 | 50.1 | 62.3 | 42 |
| 算数特選(2/1午後) | 理数 | 100 | 50.6 | 74.8 | 61 |
| 2次(2/2午前) | 本科 | 300 | 152.1 | 174.9 | 150 |
| 2次(2/2午前) | 理数 | 450 | 232.8 | 297.3 | 273 |
| 3次(2/4午前) | 本科 | 300 | 141.8 | 186.7 | 166 |
| 3次(2/4午前) | 理数 | 450 | 215.2 | 328.5 | 313 |
※「最低点」と「平均点」は学校公表の入試結果資料をベースに整理しています。
進学実績(東大・医学部・国公立・早慶上智・GMARCH)
学校公式が公表している「2025年度入試 大学合格実績」を、保護者が把握したい主要指標に絞って見やすく整理します(いずれも延べ。現役数も併記)。
| 区分 | 合格者数(総計) | 現役 | 補足 |
|---|---|---|---|
| 東京大学 | 2 | 2 | 最難関国立へのルートあり |
| 京都大学 | 3 | 1 | 東大・京大の両輪が出ている点が強み |
| 一橋大学 | 1 | 1 | 文系最難関も射程 |
| 東京科学大学 | 4 | 3 | 旧東工大・旧医科歯科系を含む枠組み |
| 国公立(国立+公立) | 62 | 46 | 国立58+公立4(合算) |
| 早稲田大学 | 36 | 30 | 難関私大の厚み |
| 慶應義塾大学 | 35 | 29 | 現役比率も高め |
| 上智大学 | 23 | 23 | 上智は現役が全数 |
| GMARCH(計) | 259 | 221 | 明治91、青学42、立教21、中央38、法政58、学習院9など |
| 医学部医学科(合計) | 40 | 11 | 国立3+防衛医科大2+私立35(内訳も公式で公表) |
※合格者数は延べ(重複)です。卒業生数は198名、総合計(延べ)881、現役706が公表されています。
学費(目安)
学校公式の「経費一覧」より、中学入学時に見込むべき費用(入学金+初年度学費等)を整理します。旅行積立はコースにより差があります。
| 区分 | 項目 | 金額 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 入学納入金 | 入学金 | 260,000円 | 入学手続時 |
| 初年度学費(年額) | 授業料 | 432,000円 | 月額36,000円 |
| 施設設備費 | 132,000円 | 月額11,000円 | |
| 教育充実費 | 122,400円 | 月額10,200円 | |
| 図書費 | 2,400円 | 月額200円 | |
| 冷暖房費 | 24,000円 | 月額2,000円 | |
| 生徒会等入会金 | 5,000円 | 初年度のみ | |
| 生徒会会費 | 6,000円 | 年額 | |
| 三心会(PTA)会費 | 6,000円 | 年額 | |
| 終身同窓会会費 | 10,000円 | 学校公表の経費一覧に基づく | |
| 旅行積立金 | 本科 | 252,000円 | 月額21,000円(変更の場合あり) |
| 旅行積立金 | 理数 | 306,000円 | 月額25,500円(変更の場合あり) |
| 初年度合計(概算) | 本科:約1,251,800円/理数:約1,305,800円 | 入学金+初年度学費+旅行積立までを単純合算(別途:制服・教材・端末等) | |
※上記は学校公表の経費一覧ベース。制服・教材費・行事費・端末費(ICT)等は別途発生し得ます。
校風・学びの特色
本科/理数の「同一問題・配点違い」=戦略が立てやすい
理数コースは算数・理科の配点が厚く、得意科目で勝ち切る設計です。一方で、理数志望は本科にも出願扱いとなり、理数に届かない場合でも本科で合格する可能性がある(スライド)ため、挑戦と安全を両立しやすいのが実務上のメリットです。
算数特選は「論理的思考」を評価する追加枠
2/1午後の算数特選は、算数で勝負したい受験生にとって、当日中に追加の合格機会を作れる枠です。問題形式として「解答のみ」と「求め方記述(部分点)」が混在する点が明示されており、答案作成の型まで練っておくと再現性が上がります。
特待生制度(学費免除)のインパクト
特待生は、入学金+入学後1年間の学費(授業料・施設費・教育充実費・図書費)が免除となるため、家計インパクトが大きい制度です。算数特選の選抜枠(目安約20名)は、特に狙い目として意識されやすいポイントです。
部活動
部活動は中高での活動が中心となり、学業との両立を前提に設計されるケースが一般的です。男子校のため、運動部は競技志向とエンジョイ志向が分かれやすく、「部活で伸びるタイプ」にも相性が良い学校群に入ります。
※部活動の最新一覧・活動状況は年度で変動するため、学校公式のクラブ紹介(学園生活)での確認を推奨します。
アクセス
| 主な最寄り | 東急「三軒茶屋」駅(徒歩約10分)、東急世田谷線「三軒茶屋」駅(徒歩約10分)、京王井の頭線「池ノ上」駅(徒歩約20分) |
|---|---|
| バス活用 | 「三宿」バス停(徒歩約5分)、「昭和女子大」バス停(徒歩約5分)などを活用可能 |
| 留意点 | 2/1午前→午後(算数特選)まで連続受験する場合、昼食・待機動線(集合時刻)を事前にシミュレーションすると安心です。 |
併願の考え方(東京男子校の中での位置づけ)
世田谷学園は、2/1午前・2/1午後・2/2・2/4という枠を持つため、「前半で合格確保」+「後半でリカバリー」の両方に組み込みやすい学校です。典型例は次の通りです。
① 2/1午前で合格確保→2/1午後で上積み(特待も視野)
- 2/1午前:世田谷学園 1次(4科)で合格の土台づくり
- 2/1午後:世田谷学園 算数特選(算数得意なら勝負)
- 2/2〜2/3:他校の本命・準本命(結果次第で2/4を使うか判断)
② 2/4(3次)を「保険・復活枠」に置く
- 2/1〜2/3:第一志望〜準本命を優先
- 2/4午前:世田谷学園 3次(倍率は上がりやすいので過去問得点率で見極め)
③ 理数コース志望は“まず理数で勝負”が合理的
- 算数・理科で優位を作れるなら、理数コースで出願(本科へスライド余地あり)
- 理数配点(算数200・理科100)が効くため、4科総合の得点感だけで判断しない
対策の要点(過去問の使い方)
算数:理数志望は「200点換算」で得点設計する
- 本科は算数100点だが、理数は算数200点。算数1問の価値が実質的に高い。
- “途中式で部分点”が出る場面(算数特選の後半など)を想定し、説明の型を作る。
国語:50分で「設問処理」を完遂する訓練
- 国語は50分。記述が出る年は、書く量と時間配分で差がつきやすい。
- 過去問は「得点」だけでなく、失点原因(設問読み違い/根拠不明/時間切れ)まで分析する。
理科・社会:本科は各50点で“取りこぼし回避”が重要
- 理科・社会は30分。知識+資料読み取りのスピード勝負になりやすい。
- 本科は理社が各50点のため、理社での失点が致命傷になりにくい一方、合格ライン上では取りこぼしが響く。
過去問演習の目安
- 直近5〜7年分を「時間通り」→「復習で1.5倍時間」をセット運用
- 本科は300点満点で得点率55〜65%帯を安定させることが現実的目標になりやすい(年度差あり)
- 理数は450点満点のため、換算して「算数・理科でどれだけ上積みできるか」を別管理する
口コミの読み方(失敗しないチェックポイント)
- 投稿日が新しいか:カリキュラム・入試制度・ICT運用は数年で変わる。
- 本科/理数の前提が混ざっていないか:授業進度・周辺層の体感はコースで差が出やすい。
- 「面倒見」評価は具体例で見る:補習・講習・課題管理の仕組みが書かれている口コミを優先。
- 通学ストレス:三宿エリアはバス活用が効く一方、雨天・ラッシュ時の体感差が大きい。
出典・根拠リンク
- 世田谷学園 公式:入試要項・帰国生優遇措置・特待生制度・経費一覧(日程・配点・費用・特待)
- 世田谷学園 公式PDF:2026入試要項(よこう)(時程等)
- 世田谷学園 公式PDF:2025年度 入試結果(平均点・最低点)
- 世田谷学園 公式:大学合格実績(2025年度)(国公立・早慶上智・GMARCH・医学部内訳)
- 四谷大塚 入試情報:世田谷学園(出願者・受験者・合格者・倍率・最低点)
- 海外赴任ガイド:東京の中学校偏差値一覧(SAPIX/日能研/四谷/首都模試)(偏差値目安)
- みんなの中学情報(口コミ検索)
- インターエデュ(掲示板・口コミ)
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※「同偏差値帯」は模試・回次でズレます。世田谷学園は 2/1午後(算数特選)と2/4(3次)を持つため、同偏差値帯の学校よりも併願設計の自由度が高い点が特徴です。

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