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2025年おうし座流星群・しし座流星群の観測ガイド|ピーク日時・特徴・イベント情報を網羅解説

2025年秋、日本で観測できる流星群として注目されるのが「おうし座流星群」と「しし座流星群」です。どちらも毎年11月前後に活動しており、特に今年は月明かりや火球出現の周期など、観測条件が良いポイントも多くあります。本記事では、2025年の最新データに基づき、ピーク日時、観測方法、特徴、過去の歴史、各地のイベント情報まで網羅的にまとめています。

目次

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1. おうし座流星群とは?|2025年の見どころ

おうし座流星群は、南群(SO)と北群(NO)の2つがある珍しい流星群です。活動期間が長く、ゆっくりとした明るい流星(火球)が出やすい特徴があります。

■ 2025年のピーク予報

  • おうし座南群:11月5日前後
  • おうし座北群:11月12日前後

2025年は「火球が増える周期(Fireball Year)」とされ、南群を中心に明るい火球出現の期待が高まっています。ただし11月5日頃は満月と重なるため、月明かりの影響は大きめです。

■ 観測のポイント

北群ピーク(11月12日前後)は月の影響が比較的少なく、21時〜深夜0時頃が見やすい時間帯となります。ピークが緩やかなため、前後数日間の晴れた夜であれば流星に出会える可能性は十分あります。

■ 特徴

  • 火球率が高い(明るい流星が見やすい)
  • 速度が比較的遅く、光跡が長く見える
  • ピークが緩やかで観測期間が長い

2. しし座流星群とは?|2025年の見どころ

しし座流星群は、母天体「テンペル・タットル彗星」が約33年周期で接近する影響を受け、歴史的な大流星雨を何度も起こしてきた伝説的な流星群です。

■ 2025年のピーク予報

  • 11月18日(火)午前3時頃が極大(活動の最大ピーク)
  • 月齢はほぼ影響なし(細い月が明け方に昇るだけ)

2025年は観測条件が極めて良く、未明の時間帯は暗い空で高速の流星を楽しめるチャンスです。出現数は例年並みで1時間あたり数個〜10個程度と予想されていますが、環境条件は最高レベルの年と言えます。

■ 特徴

  • 非常に高速(約71km/秒)で鋭い閃光が特徴
  • 流星雨(流星嵐)を過去何度も起こしてきた
  • 次の大出現は2033〜2034年と予想されている

3. 観測のコツ(方角・時間帯・装備)

■ 方角

流星は放射点付近よりも空の広い範囲に出現します。方角にこだわる必要はなく、寝転がって空全体を眺められる姿勢がおすすめです。

■ 時間帯

  • おうし座流星群:21時〜深夜
  • しし座流星群:深夜1時〜明け方

■ 装備

  • レジャーシート・リクライニングチェア
  • 真冬並みの防寒装備(手袋・帽子・厚手コート)
  • 赤色ライト(目の暗順応を守る)
  • スマホは最低輝度・通知OFF

観測開始後15〜20分は暗さに目を慣らす時間が必要です。すぐに流星は見えなくても、辛抱強く空を見上げましょう。


4. 流星群の歴史と過去の大出現

■ しし座流星群の伝説級の出現

  • 1833年:米国で「空が落ちる」と恐れられた大流星雨
  • 1966年:北米で1時間数千個の超大規模出現
  • 2001年:日本で1時間1000個超の大出現

テンペル・タットル彗星の軌道に地球が深く突入する年に大規模出現が発生します。次は2033〜2034年に期待されています。

■ おうし座流星群の火球「Halloween Fireballs」

大規模出現はないものの、毎年10月下旬〜11月初旬に明るい火球出現が増える傾向があり、これが「ハロウィン・ファイヤーボール」と呼ばれています。今年2025年も火球増加の周期に当たり、注目されています。


5. 全国の観望イベント(2025年)

■ 山梨県 清里高原「しし座流星群 観望会」

開催日:2025年11月17日(月)
星空案内人の解説付き。高原の澄んだ空でしし座流星群を鑑賞。

■ 宮城県 南三陸ホテル観洋「おうし座流星群 観望会」

開催日:2025年11月12日(水)
ホテル屋上での観望会。防寒推奨、宿泊者向けイベント。

このほか全国の科学館・天文台でも11月は観望会が多数開催されます。地元の施設ページもチェックしてみてください。


6. おうし座流星群 × しし座流星群 比較表

項目おうし座流星群しし座流星群 ピーク11/5(南群)・11/12(北群)11/18 午前3時頃 流星数数個/時(火球に期待)数個〜10個/時 明るさ火球率が高い高速で鋭い閃光 速度約30km/秒(ゆっくり)約71km/秒(非常に高速) 観測時間帯夜〜深夜深夜〜明け方 母天体エンケ彗星テンペル・タットル彗星


7. まとめ

2025年11月は、火球に期待できるおうし座流星群と、好条件の未明に楽しめるしし座流星群の両方が見ごろを迎えます。出現数は控えめながら、どちらも個性ある流星群で、澄んだ秋の夜空を楽しむには絶好の時期です。

特に寒さ対策を万全にし、天気の良い夜を選んで空を見上げれば、高確率で流星に出会えるはずです。ぜひ2025年の秋は、家族や友人とともに流星観察を楽しんでみてください。


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