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2026年 埼玉県私立中学校「1月12日入試」総まとめ

目次

1. 1月12日入試全体の位置づけ

埼玉県の私立中学入試は多くの学校で1月10日に一斉開幕し、都内受験の「前受け(お試し受験)」として県外勢も参戦するのが特徴です。 1月10日午前は栄東・開智など主要校の初回入試が集中する最重要日で、受験者数もピークとなります。 一方、1月12日はそれに続く中盤戦にあたり、各校とも第2回入試や特待入試が中心です。

初日の結果を受けた再挑戦の機会であり、難関校は募集定員が絞られる一方、上位校合格者が抜けることで受験層が若干手薄になる傾向もあります。 ただし2026年度入試は「サンデーショック」(2月1日が日曜)の日程変更、新設校登場、コース再編など変化が多く、 中堅校の人気上昇で油断は禁物です。複数回受験や複数校併願も可能なスケジュールなので、 午前と午後の“ハシゴ受験”も念頭に置いた戦略が求められます。

2. 各校の試験概要(1月12日実施分)

1月12日に入試を実施する主な埼玉県内私立中学を、代表的な学校を中心に整理します。

2-1 栄東中学校(東大特待入試)

  • 試験名・日程:東大特待入試(1月12日 午前)
  • 科目・形式:4科(国150点・算150点・理75点・社75点の計450点)または算数1科(算数2回150点×2)。4科型と算数1科型を選択。
  • 募集定員:男女計30名程度
  • 出願期間:12月1日~1月11日(Web出願)
  • 合格発表:1月13日 10:00(Web)
  • 難易度:埼玉最難関クラス。模試ベースで偏差値は首都圏模試80%ライン70台半ば、四谷大塚Aライン・日能研R4でも最上位帯。

算数は思考力重視の難問が多く、4科型でも算数が勝負科目になります。 2025年度入試で既に高偏差値帯となっており、2026年度も「高止まり(昨年並み〜わずかに難化)」と見ておくのが安全です。 「前受け」校というよりは、本命レベルで挑むべき超難関回と考えてよいでしょう。

2-2 開智中学校(第2回入試)

  • 試験名・日程:第2回入試(1月12日 午前)
  • 科目:4科(国語100点・算数120点・理科60点・社会60点=計340点)
  • 募集定員:約65名
  • 出願期間:12月1日~試験当日朝(Web出願・当日締切)
  • 合格発表:1月12日 22:30(当日夜にWeb発表)
  • 優遇制度:第1回との複数回受験で加点優遇あり(例:第1回+第2回で合計点判定など)。
  • 難易度:日能研R4・四谷Aラインとも偏差値50台後半クラス。開智グループ全体の人気上昇により、前年から難化傾向が続いています。

2025年度は開智グループ全体で出願者数が急増し、特に創発クラス(特待A)・第1回入試の難化が顕著でした。 第2回もその流れを受けて難度は高位安定が見込まれます。 第1回より若干入りやすいとはいえ、「合格には全科目で7割近い得点が目安」と思って対策しておきたいところです。

2-3 開智所沢中等教育学校(第2回入試)

  • 試験名・日程:第2回入試(1月12日 午前)
  • 科目:4科(国・算・理・社)※配点は開智中と同系統
  • 募集定員:約30名(特待A入試とは別枠)
  • 出願期間:12月1日~試験当日朝(Web出願)
  • 合格発表:1月12日 夜
  • 難易度:偏差値帯は開智中とほぼ同レンジの上位校ゾーン。特待Aよりは一段低いが、それでも首都圏模試で偏差値60前後を要する難関校。

2024年開校の新設校ながら、開智グループ合同入試の恩恵を受け、2025年度には全国有数の出願規模となりました。 その反動で2026年度は出願数の伸びが落ち着く見込みですが、難易度自体は昨年並みの難関帯を維持すると考えられます。

2-4 大宮開成中学校(特待生選抜入試)

  • 試験名・日程:特待生選抜入試(1月12日 午前)
  • 科目:4科(国・算・理・社)
  • 募集定員:約40名(特待生・準特待を含む)
  • 出願期間:12月1日~1月11日 夜(Web)
  • 合格発表:1月13日 11:00(Web)
  • 難易度:大宮開成の中でも最上位層を集める回。日能研R4で60前後、四谷Aラインも50台後半レベル。

特待入試は授業料免除などメリットが大きいため、既に第1回一般で合格を得ている受験生が「特待狙い」で再受験するケースも多く、競争は激化しがちです。 全体としては昨年並み〜やや難化のレンジを想定しておくとよいでしょう。

2-5 西武学園文理中学校(第2回入試)

  • 試験名・日程:第2回一般入試(1月12日 午前)/ 第2回特待入試(1月12日 午後)
  • 科目:いずれも2科(国・算)または4科(国・算・理・社)選択制
  • 募集定員:一般 約20名、特待 約20名
  • 出願期間:12月1日~前日23:59(Web)
  • 合格発表:1月13日 13:00(一般・特待とも)
  • 難易度:中堅〜中堅上位校ゾーン。一般入試は四谷Aラインで40前後、首都圏模試で50前後、特待はそこから1段上のレベル。

1日で午前一般+午後特待の2回受験が可能で、複数回受験優遇(加点)も用意されています。 2025年度はやや出願増でしたが大きな偏差値変動はなく、2026年度も「昨年並み」が基本線と見てよいでしょう。

2-6 昌平中学校(第3回一般・第2回Tクラス)

  • 試験名・日程:第3回一般入試(1月12日 午前)/ 第2回Tクラス入試(1月12日 午後)
  • 科目:一般・Tともに 2科(国・算) or 4科(国・算・理・社)
  • 募集定員:一般 第3回 約20名、Tクラス 若干名
  • 出願期間:試験前日まで(Web)
  • 合格発表:一般=1月12日夜/Tクラス=1月13日夕方
  • 難易度:一般は日能研R4で40前後、首都圏模試80%で50前後。Tクラスはそれより1段高い「中堅上位」帯。

1月10日・11日の入試で納得いく結果が出なかった受験生が「安全校+ある程度の進学実績」を確保する場として選ぶケースが多い学校です。 偏差値・難度ともにここ数年大きな変動はなく、2026年度も昨年並みの水準が予想されます。

2-7 武南中学校(第2回入試)

  • 試験名・日程:第2回入試(1月12日 午前)
  • 科目:4科(国・算・理・社) or 2科(国・算)、別日には適性検査型も実施
  • 募集定員:約30名
  • 出願期間:12月1日~1月11日
  • 合格発表:1月13日 15:00
  • 難易度:四谷Aラインで35〜36、首都圏模試80%で40台前半〜中盤の中堅校帯。

第1回からの複数回受験者には加点制度もあり、第2回は第1回より若干合格しやすくなる傾向もありますが、 ここ数年の志願動向は安定しており、2026年度も難度はほぼ昨年並みとみてよいでしょう。

2-8 その他の主な1月12日実施校

このほかにも、1月12日に以下の学校が入試を設定しています。

  • 春日部共栄中:第2回午後入試(2科+特待判定を兼ねる回)。前日の第1回と比べやや受験層が絞られるが、難度はおおむね昨年並み。
  • 星野学園中:進学クラス入試の午後回など(詳細は学校要項参照)。理数選抜とは偏差値帯が異なり、中堅〜中堅上位の安全寄りポジション。
  • 東京農業大学第三附属中:第4回入試(2科・4科選択)。北部エリアローカルの中堅校で、偏差値帯は40前後で安定。
  • 東京成徳大学深谷中:第2回入試。2科4科選択制で、こちらも北部ローカル中堅校として難度は昨年並み。

いずれの学校も、1月10日・11日の難関校と比べれば偏差値帯は穏やかで、「1校は合格を確保して次に進みたい」というニーズに応えやすいラインにあります。

3. 偏差値比較表(1月12日実施の主な入試)

主要模試4社(SAPIX・日能研R4・四谷大塚Aライン・首都圏模試80%)による、1月12日実施の代表的な入試回の偏差値イメージです。

学校・入試SAPIX 80%日能研R4四谷大塚Aライン首都圏模試80%
栄東 東大特待高50台後半60台後半60台後半70台半ば
開智 第2回(公開なし・推定)50台後半53前後55前後
開智所沢 第2回(公開なし・推定)50前後50前後50前後
大宮開成 特待(公開なし・推定)60前後50台後半60前後
西武文理 第2回 一般(公開なし)40前後39前後47前後
昌平 第3回 一般(公開なし)40前後40前後50前後
武南 第2回(公開なし)37前後36前後44前後

※数値はいずれも2025年秋時点の資料に基づく概算です。最新情報は各模試主催者・塾の資料で必ずご確認ください。 特にSAPIXは埼玉校掲載が少なく、偏差値空欄となっている学校も多いため、日能研・四谷・首都圏模試をベースに見るのがおすすめです。

4. 1月12日午前・午後の併願モデルと移動の工夫

1月12日は午前・午後ともに入試を設定している学校が多く、同日併願のバリエーションが豊富です。

4-1 代表的な併願パターン例

  • 午前:開智 第2回(岩槻) → 午後:浦和実業(南浦和)
    開智で上位合格を狙いつつ、午後の浦和実業で合格を確実に取りに行く構成。 東武アーバンパークラインとJRを乗り継ぎ、移動時間はおよそ1時間程度。
  • 午前:栄東 東大特待(東大宮) → 午後:昌平 Tクラス(杉戸高野台)
    超難関の東大特待でチャレンジし、午後は昌平のTクラスで難関私大~国公立志向の特進枠を狙うパターン。 東大宮から久喜を経由して杉戸高野台まで電車移動は合計1時間前後。
  • 午前:大宮開成 特待(大宮) → 午後:開智未来(加須)
    どちらも進学指導に定評のある学校。大宮から加須へは東武線急行で約50分+スクールバス等。 午前の出来次第で午後の集中度合いが変わるため、移動中のメンタル切り替えと軽食確保がポイント。
  • 午前:武南 第2回(蕨近辺) → 午後:浦和実業(南浦和)
    中堅校同士の組み合わせで、どちらも首都圏模試偏差値40台前半~中盤。 移動はJR京浜東北線で15分程度と負担が少なく、体力温存しつつ「どちらか1本は取りにいく」構成が取りやすいライン。

4-2 併願計画を組む際の注意点

  • 午前試験の終了はおおむね12時前後、午後試験の集合は14~15時台が多いので、移動時間+昼食で2時間程度の余裕を見ておく。
  • 電車遅延・タクシー待ちなどのリスクを見越し、可能なら「同一エリア内の学校同士」を組み合わせる。
  • 連日午前・午後2回受験を続けると負担が大きいため、体力や集中力に不安があれば1日1校に絞る日も意識的に作る。
  • 同日複数回受験(午前・午後)で加点が付く学校も多いため、複数回制度を有効活用するなら、同一校での午前・午後受験も検討する。

5. 受験生・保護者へのアドバイス

5-1 体調管理とスケジュール管理

1月10日からの連続受験は、想像以上に体力と集中力を消耗します。 特に1月12日は「既に2〜3校受けている状態」で迎える受験生も多いため、 睡眠時間の確保・当日の朝食・移動中の水分補給など、基本的な生活リズムの安定が合否を左右します。

また、試験日・合格発表日・入学金納入締切日などのスケジュールをカレンダーや表で一覧化し、保護者側で管理しておくことも重要です。 特に1月校の合格キープと2月本命校の受験計画が交差するタイミングは、慌ただしくなりがちです。

5-2 合否と向き合うスタンス

1月12日頃になると、既にいくつかの合否が出始めています。 結果に一喜一憂してしまうのは当然ですが、冷静に「どの学校のどの回で、どのくらい点が取れたか」を分析して次に繋げることが大切です。

  • 合格した場合:どの科目が合格ラインを押し上げたのかを確認し、自信を持って2月本番に臨む。
  • 不合格だった場合:志望度や偏差値帯が適切だったか、過去問の出来とのギャップはどこにあったかを塾と共有する。

保護者の役割は、結果を責めることではなく、次にどう動くかを一緒に整理してあげることです。

6. 出典・参考リンク

  • 埼玉県 私立中学校・高等学校・中等教育学校入試要項(令和8年度)
  • 各校公式サイト「入試情報」「募集要項」ページ(栄東中・開智中・開智所沢中等・大宮開成中・西武学園文理中・昌平中・武南中 ほか)
  • 主要模試(SAPIX・日能研・四谷大塚・首都圏模試センター)の2025年秋版偏差値資料
  • 大手進学塾(栄光ゼミナール・早稲田アカデミー・日能研など)の埼玉入試動向レポート

※本記事の内容・偏差値は2025年秋時点の公開情報をもとに整理したものであり、正式な情報・最新の数値は必ず各校・各模試の公式発表をご確認ください。

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