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聖光学院中学校(神奈川)〖2026年入試〗徹底解説

目次

1.結論(要点)

聖光学院中学校は、神奈川男子御三家の一角として知られるカトリック系男子進学校です。
難易度は首都圏トップクラスで、直近の入試偏差値はSAPIX・日能研・四谷大塚いずれも最上位帯に位置します。
大学進学では、東京大学合格者が毎年90名前後、国公立大・医学部・早慶上智にも多数合格しており、「進学実績と校風のバランス」が最大の魅力です。

2026年入試は例年通り2回実施(2/2・2/4)、4科目(国・算・理・社)入試で面接はありません。
合格ラインは4科合計でおおむね7割前後。算数を軸にしつつ、4教科バランス重視の対策が必要です。

2.基本データ

学校名聖光学院中学校・高等学校(私立・男子校・中高一貫)
所在地〒231-0837 神奈川県横浜市中区滝之上100
設立1958年/設置者:学校法人聖マリア学園(カトリック)
校訓「Be Gentlemen(紳士たれ)」
募集形態完全中高一貫(高校募集なし)
生徒数中学各学年 約230名程度
授業時間50分授業・週6日制(週35コマ程度)
宗教カトリック(キリスト教)
公式サイトhttps://www.seiko.ac.jp

3.2026年入試:名称・日程・配点

※以下は現時点の公表情報・過去実績をもとにした整理です。必ず最新の募集要項で最終確認をしてください。

試験日募集人員試験科目・時間配点発表
第1回2026年2月2日(午前)約175名国語60分/算数60分/理科40分/社会40分4科総合(500点満点相当)2月3日 午前(Web)
第2回2026年2月4日(午前)約50名国語60分/算数60分/理科40分/社会40分4科総合(500点満点相当)2月5日 午前(Web)

・出願はインターネット出願。受験料は1回あたり30,000円前後。
・帰国生入試(1月)も別枠で実施(算・英または国・算の2科型)。

4.偏差値比較(SAPIX/日能研R4/四谷Aライン/首都模試)

主要模試の2025→2026年向けデータをもとにした目安です(男子)。

入試SAPIX 80%日能研R4四谷大塚 Aライン首都圏模試 80%
聖光学院 第1回(2/2)66~67697078前後
聖光学院 第2回(2/4)67~68707078前後

いずれの模試でも首都圏男子校の最上位帯。第2回は定員が少ない分、わずかに高めの設定となるケースが多いです。

5.昨年度の入試結果と合格基準点

2025年度入試(直近)の実績イメージです。

指標第1回(2/2)第2回(2/4)
受験者数約650名約560名
合格者数約220名約120名
実質倍率約3.0倍約4.5倍
合格最低点約360点(500点満点換算・約72%)約350点(同・約70%)
受験者平均約67%約62%

目安として「4科総合で7割前後」がボーダーライン。難問に固執するより、標準~やや難レベルを確実に拾う戦略が重要です。

6.進学実績(東大・医学部・国公立・早慶上智・GMARCH)

直近年(2024~2025年)の代表的な合格実績イメージです(現浪・延べ)。

区分合格者数(目安)
東京大学約95名(うち現役80名台)
国公立大学 合計約170名
医学部医学科約90名(国医・私立医合計)
早稲田大学約180名
慶應義塾大学約150名
上智大学約50名
GMARCH 計約80~90名

卒業生は1学年230名程度であるにもかかわらず、東大合格者90名台という数字は全国でもトップクラスです。
早慶上智への合格も非常に多く、「国公立+難関私大」どちらも視野に入る進学実績と言えます。

7.学費

2026年度入学生向けの目安です。詳細は必ず公式募集要項をご確認ください。

入学時納付金(初年度)

入学金300,000円
その他施設費等は原則なし(寄付金は任意)

年間の校納金(中1/年間)

授業料約588,000円(月額49,000円程度)
施設維持費約360,000円
その他(諸会費・教材費等)約260,000円
年間合計約1,510,000円

初年度は上記に加え、制服・制定品・通学定期代等が必要となります。
おおむね「初年度190万円前後、以降は年間150万円前後」というイメージで見込んでおくとよいでしょう。

8.校風・学びの特色

カトリック精神と「紳士」教育

校訓は「Be Gentlemen(紳士たれ)」。カトリックの理念に基づき、人格の尊厳と他者への愛を重視する教育を行っています。
校則は必要最低限で、自主性と良識に委ねるスタイル。先生方の面倒見が良く、学習面・生活面ともフォローが手厚い一方で、生徒の主体性を尊重するバランスの良い校風です。

学習カリキュラム

50分授業・週6日制で、主要5教科を中心にハイレベルなカリキュラムが組まれています。
英語・数学・理科は中学段階から高校内容を先取りする場面も多く、オリジナル教材や探究型授業を通じて、思考力・表現力を鍛えます。
放課後や長期休暇中の講習・補習も充実しており、質問しやすい開放的な職員室など、学習を支える環境も整っています。

9.部活動

運動部・文化部あわせて50以上の部活動・同好会があり、多くの生徒が何らかの部に所属しています。
運動部では、バスケットボール部・野球部(軟式)・テニス部・陸上競技部・サッカー部などが活発で、県大会上位の実績を持つ部も複数あります。
文化部では、吹奏楽部・合唱・生物部・地学天文学部・囲碁将棋部・コンピュータ関連など、理系・文系問わず幅広い分野の活動が行われています。

勉強だけでなく、部活動や学校行事を通じて仲間と協働する経験を重ねることで、人間的成長を重視する学校の方針が実現されています。

10.アクセス

所在地神奈川県横浜市中区滝之上100
最寄駅JR京浜東北線・根岸線「山手」駅より徒歩約8分(坂道)
その他「根岸」駅からバス利用も可(「滝の上」停留所付近)

横浜・山手の高台に位置し、周囲は落ち着いた住宅街。
山手駅から学校までの坂道は「聖光の坂」として有名で、毎日の通学が適度な運動にもなると評されます。

11.併願の考え方

聖光学院を軸にした典型的な併願パターンは、以下のようなイメージです(神奈川・東京男子難関校志望を想定)。

  • ① 前受校+聖光本命型
    1月に埼玉校や千葉校で前受け合格を確保し、2/2の聖光第1回を本命として受験するパターン。
    合否にかかわらず進学先を確保しておきたいご家庭向けです。
  • ② 最難関挑戦+聖光押さえ型
    2/1に開成・麻布など首都圏最難関校に挑戦し、2/2の聖光を「確実に押さえておきたい学校」として位置づけるケース。
    東大・国公立志向が強く、トップ層の中でも上位帯にいる受験生が選択することが多いです。
  • ③ 聖光+浅野の組み合わせ
    2/2の聖光第1回と、2/3の浅野中学校をセットで受験するパターン。
    聖光不合格時の第2志望として浅野を位置づける、神奈川男子御三家志望に多い戦略です。

同じ御三家の栄光学園とは2/2同日実施のため基本的に併願不可です。早い段階で「聖光を軸にするのか/栄光を軸にするのか」を決めておく必要があります。

12.対策の要点

算数

  • 大問5題前後、思考力を要する問題が中心。
  • 難問よりも「標準~やや難」を確実に取り切ることが合格ライン(7割前後)に直結。
  • 過去問は少なくとも10年分を本番時間通りに演習し、2~3周回すのが目安。

国語

  • 長文読解2題+記述中心。語彙力と論理的読解力が必須。
  • 要約・記述の添削を日常的に行い、「聞かれていることに簡潔に答える」訓練を重ねる。

理科・社会

  • 理科は物理・化学分野の計算問題がやや重め。頻出分野(浮力・ばね・溶解度・天体など)を重点的に。
  • 社会は記述・資料読み取りが多く、「暗記+思考」の両輪が必要。時事・公民分野も定期的にチェック。

4教科すべてで極端な弱点を作らず、「どの科目も6割以上+得意科目で7~8割」を狙う総合力型の対策が有効です。

13.口コミの読み方

インターエデュなどの口コミでは、概ね以下のような評価が多く見られます。

  • 先生の面倒見が良く、進路指導や情報提供がきめ細かい。
  • 自由度は高いが、放任ではなく「自主性を尊重した管理」がなされている。
  • 横浜・山手の環境や新しい校舎が好評。一方で山手駅からの坂は「大変だが良い運動」との声も。

一部には「課題量の多さ」や「授業進度の速さ」に対する意見もありますが、全体としては「学力面・人間性とも大きく伸びた」「ここに入れて良かった」というポジティブな声が優勢です。
掲示板はどうしても極端な意見が目立ちやすいため、複数スレッドを俯瞰し、「共通して語られている特徴」が何かを意識して読むとバランスよく実態を把握できます。

14.出典・根拠リンク

  • 聖光学院中学校高等学校 公式サイト:https://www.seiko.ac.jp
  • 各種模試(SAPIX・日能研・四谷大塚・首都圏模試)の公開偏差値資料
  • 中学受験情報サイト(進学実績・入試結果・口コミ)
  • インターエデュ「聖光学院」関連スレッド

※具体的な数値・日程は公表資料・公式発表をもとにしていますが、年度によって変動するため、出願前に必ず最新の募集要項をご確認ください。

15.関連記事(中学受験シリーズ・同偏差値帯)

聖光学院と同じく、首都圏の「最難関〜難関ゾーン」に位置する中学受験校の記事です。併願パターンや校風・進学実績の比較にご活用ください。

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