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女子学院中学校【2026年入試】徹底ガイド 女子御三家/プロテスタント系女子校/東京都千代田区一番町

目次

結論(要点)

  • 女子御三家の1校として、自由な校風とキリスト教精神に基づく人間教育、安定した難関大合格実績を兼ね備えたトップ女子校です。
  • 2026年入試は2月2日(月)午前に4教科(国・算・社・理)均等配点400点+グループ面接というシンプルな1回入試。募集人員は240名。
  • 偏差値目安は、SAPIX 61/日能研R4 68/四谷大塚Aライン80 66/首都圏模試 76前後と、豊島岡や渋幕2回と並ぶ最上位帯です。
  • 2025年度入試では、受験者640名・合格者276名・実質倍率2.3倍と、女子最難関としては「超高倍率ではないが、1問のミスが重く響く」競争環境です。
  • 大学合格実績は、東京大学・京都大学35名規模、早慶上智約370名、GMARCH約300名、医学部も多数と、女子校トップクラスの水準です。
  • 制服・細かな校則がなく、生徒の自主性を重視するリベラルな校風。一方で、毎朝の礼拝などキリスト教に根ざした生活リズムが特徴です。
  • 市ヶ谷・四ツ谷・麹町・半蔵門など複数路線が使え、埼玉南部からも通学しやすい立地です。

基本データ

学校名女子学院中学校
所在地〒102-0082 東京都千代田区一番町22-10
設立1870年(明治3年)創立のキリスト教系女子校
区分私立・女子校・完全中高一貫(高校募集なし)
生徒数約680名(中高合計/目安)
宗教プロテスタント(キリスト教精神に基づく人間教育)
制服・校則制服なし・細かな校則も最小限。自由と責任、自律を重視する校風。
時間割週5日制・1コマ50分/週30時間(中学)
アクセス麹町駅(有楽町線)徒歩約3分/半蔵門駅(半蔵門線)徒歩約6分/
市ヶ谷駅(JR・有楽町線・南北線・都営新宿線)徒歩約8分/四ツ谷駅徒歩約12分
通学条件自宅から公共交通機関利用で片道90分以内が原則(2026年度要項)

2026年入試:名称・日程・配点

入試名称入学試験(1回のみ)
募集人員第1学年 240名
試験日2026年2月2日(月) 午前8:30より筆記試験開始
試験教科国語・算数・社会・理科(4教科)
各40分/各100点、合計400点満点
面接グループ面接(受験生本人のみ)
5人程度・1グループ10分前後/午後に実施
その他小学校長の報告書を含め、総合的に合否判定
出願方法インターネット出願+書類郵送(mirai-compass利用)
出願情報入力・受験料支払・受験票印刷をオンラインで実施
出願期間(予定)2026年1月中旬(10日頃~15日正午)※公式要項に従う
受験料25,000円(1回分)
合格発表2026年2月3日(火)午前11時(Web照会)
入学手続2026年2月3日(火)11:00 ~ 2月4日(水)15:00まで

※具体的な締切日時・手続方法は、必ず最新の「2026年度生徒募集要項」「インターネット出願の手引き」で確認してください。

偏差値比較(SAPIX/日能研R4/四谷Aライン/首都圏模試)

女子学院は女子最難関帯の中でも「桜蔭よりやや下、豊島岡と同列」という位置づけです。

模試偏差値基準対象入試コメント
SAPIX61(合格可能性80%)2025年9月・2026年入試予想2/2 女子学院 入試(4科)桜蔭63・渋幕2回65前後と比較して、御三家女子では中位の難度。
日能研 R468(予想R4)2025年11月公表・2026年入試予想2/2 女子学院 入試(4科)同日実施の渋渋2・渋幕2・豊島岡1とほぼ同水準。
四谷大塚Aライン80:66/Cライン50:622025年第2回合不合判定テスト2/2 女子学院 入試(4科)80%ライン66は、女子校の中でも最上位帯。Cライン62も高い。
首都圏模試76(合判模試・女子・4科)2025年11月版予想2/2 女子学院 入試(4科)首都圏模試の偏差値帯では「トップクラス」。安全校として扱える学校は限られる。

※各模試の数値はあくまで現時点の予想値です。最新データと塾内判定を必ず確認してください。

昨年度(2025年)の入試結果と合格基準点イメージ

年度受験者数合格者数実質倍率合格ライン(推定)
2025年640名276名約2.3倍4科合計で6割強(目標7割)が目安

女子学院は合格最低点や平均点を公式には公表していませんが、
大手塾や入試分析サイトの推定では、

  • 合格ラインはおおむね得点率65%前後
  • 安全圏として7割を安定させたい

という見立てが多くなっています。4科均等配点であるため、どの教科も大きく崩せない設計です。

進学実績(2025年・大学合格状況)

2025年度入試(2025年4月7日現在)の主な大学合格実績のイメージは以下の通りです。

区分大学・区分合格者数(既卒含む)
国公立東京大学28名
京都大学7名
その他の国公立(北大・東北大・お茶の水女子・千葉大・筑波大ほか)合計約60名
私立(難関)早稲田大学165名
慶應義塾大学(医以外)95名
上智大学106名
東京理科大学85名
GMARCH 他明治・青山学院・立教・中央・法政など合計200名超
日本女子・津田塾・東京女子大など女子大各数名〜十数名
海外大学(UCL・トロント大学など)複数名
医学部私立医学部(杏林・日本医科・順天堂・慈恵・東邦など)各校複数名・合計数十名規模

※数字はいずれも「合格者数」であり、進学者数ではありません。既卒生を含みます。
※最新の詳細は女子学院公式サイト「進路状況」を必ず確認してください。

学費

2026年度予定学費(中学)を整理すると、概ね以下のイメージです。

項目金額支払タイミング・備考
入学金380,000円合格後の入学手続き時に一括納入
授業料月額45,000円年間12か月分を分納
施設費月額19,000円校舎・設備維持のための費用
冷暖房費月額2,200円教室の空調費用
JG会費・生徒会費月額1,190円(JG会800円+生徒会390円)保護者会・生徒会活動の運営
旅行積立金月額3,800円修養会・修学旅行等に充当
クラス費月額100円学級運営費
月額合計71,290円(入学年度4月のみ+防災費740円)教材費・ICT端末費などは別途必要
初年度納入金目安約110万~115万円前後入学金+授業料等(年度により変動。公的資料・受験情報サイトの数値を総合)
寄付金1口10万円・3口以上を依頼あくまで「お願い」であり、強制ではないとされています。

※金額はいずれも「予定」および直近年度の参考値です。必ず公式の最新募集要項でご確認ください。
※制服がないため、指定品購入費は相対的に抑えられる一方、私服・通学用の衣類コストは家庭により差があります。

校風・学びの特色

キリスト教精神と「自由と責任」の校風

  • 1870年創立以来のプロテスタント系女子校。毎朝の礼拝から1日が始まり、聖書の言葉に触れながら自分の生き方を考える時間を大切にしています。
  • 制服・細かな校則がなく、髪型・持ち物も含めて生徒の自主性に任される部分が大きい一方、「自由には責任が伴う」という価値観が徹底されています。
  • 生徒会活動・クラブ活動が非常に活発で、自ら企画し運営する経験を通じてリーダーシップや協調性を育てる文化があります。

中高6年間一貫・バランス型カリキュラム

  • 中高一貫・週5日制のカリキュラムで、詰め込みすぎず、クラブ・読書・行事も含めた「全人教育」を重視。
  • 授業は5教科をバランスよく重視し、「国語・社会が強い生徒」「理系志望の生徒」いずれにも対応できる設計です。
  • ディスカッションや発表の機会が多く、自分の考えを自分の言葉で表現する力を鍛える授業スタイルが特徴です。

部活動

部活動は「運動系6クラブ+文化系クラブ・同好会20以上」と非常に活発です。

区分主なクラブ特徴
運動系硬式テニス・軟式テニス・バレーボール・バスケットボール・卓球・ダンス など週3回前後の練習+土曜・夏休みの御殿場寮合宿等で実戦力を高めるスタイル。
文化系管弦楽・マンドリンギター・吹奏楽・聖歌隊・演劇・美術・書道・茶道・天文・数楽・童話研究・落語研究 など多くのクラブが文化祭(マグノリア祭)での発表を目標に年間を通じて活動。
同好会漫画研究・写真・盤上ゲーム・文芸 など生徒の興味から生まれた団体も多く、「好き」を深める場として機能。

※クラブ構成は年度により変更の可能性があります。最新情報は学校説明会や公式サイトで確認してください。

アクセス

千代田区一番町という立地上、東京都内はもちろん、埼玉南部からも通学しやすい学校です。

住所東京都千代田区一番町22-10
最寄駅麹町駅(東京メトロ有楽町線)徒歩約3分
半蔵門駅(東京メトロ半蔵門線)徒歩約6分
市ヶ谷駅(JR中央・総武線/有楽町線/南北線/都営新宿線)徒歩約8分
四ツ谷駅(JR中央線・総武線/丸ノ内線・南北線)徒歩約12分
埼玉方面から大宮・浦和方面からはJR京浜東北線で赤羽→中央・総武線市ヶ谷や、埼京線→新宿→中央線四ツ谷経由など複数ルートが利用可能。
通学時間90分以内が条件となるため、乗換時間込みでシミュレーションしておくことが重要です。

併願の考え方

女子学院は2月2日午前1回のみの入試であり、「2/1・2/3・埼玉・千葉校との組み合わせ方」がポイントになります。

① 女子学院第一志望パターン

  • 1月:栄東A日程(東大・難関大)、開智(先端・難関)など、埼玉の難関校で合格を1つ確保。
  • 2月1日:桜蔭・渋渋1回・雙葉・浦和明の星等、同難度帯のチャレンジ校を受験。
  • 2月2日午前:女子学院(本命)。同日の渋渋2・渋幕2・豊島岡1との「どれを軸にするか」を塾と相談。
  • 2月3日:豊島岡2、慶應中等部、筑波大附属など、まだチャレンジを続ける枠。

② 女子学院+豊島岡・渋渋を組み込むパターン

  • 2月2日午前に女子学院、午後または2月3日に豊島岡・渋渋・渋幕・洗足などを組み合わせるケースが多いです。
  • 「2日連続で最難関受験」が続くため、体力・メンタル面も考慮したスケジューリングが必要です。

③ 埼玉・千葉での安全校確保

  • 埼玉・千葉の上位校(栄東・開智・市川・渋幕1回など)をうまく組み合わせ、1月中に合格を確保しておくと精神的に有利です。
  • 女子学院の偏差値帯から見ると、埼玉では栄東東大特待・開智先端/創発特待あたりが「力試し+保険」として現実的なラインです。

※具体的な併願戦略は、お子さまの得意科目・通学圏・校風の好み・2月1日の受験校との相性によって変わります。
塾の担当者と「安全圏・実力相応・チャレンジ」のバランスを確認したうえで組み立ててください。

対策の要点

① 4科均等配点=「穴のない総合力」が前提

  • 国語・算数・理科・社会すべて100点満点の均等配点。どれか1科目で大きく崩れると挽回が難しくなります。
  • 算数一辺倒のタイプよりも、「国語・社会でしっかり得点しつつ、算数・理科で合格者平均を超える」タイプが有利です。

② 算数:スピード+思考力問題への耐性

  • 平面図形・速さ・割合文章題・論理推理・水グラフなど、幅広い分野から標準〜やや難レベルがバランスよく出題されます。
  • レベルA問題(受験生の多くが取れる問題)を取りこぼさず、レベルB問題(合否を分ける問題)でどこまで粘れるかが勝負です。
  • 過去問演習では「40分でどこまで解き切るか」の時間配分を意識し、難問を見極めて切る判断力も訓練してください。

③ 国語:深い読解力と記述力

  • 物語文・説明的文章ともに、「行間を読む力」「心情・論理構造をつかむ力」が問われます。
  • 記述問題も分量・難度ともに高く、日頃から記述演習を積み、添削を受けることが重要です。

④ 理科・社会:知識+整理力

  • 理科は基本知識を前提に、グラフ・実験・資料読み取り型の問題が多く出題されます。
  • 社会は資料・統計・グラフを組み合わせた問題が多く、「覚えるだけ」ではなく情報を読み解く力が必要です。
  • 4科で6割強〜7割を安定させるためには、理社で「取りこぼしを最小化する」ことが不可欠です。

⑤ 面接・報告書への備え

  • グループ面接は長時間ではないものの、「自分の考えを簡潔に・自分の言葉で話す」練習をしておくと安心です。
  • 小学校の報告書は、成績だけでなく生活面も含めた評価となるため、6年時の学校生活も丁寧に過ごすことが重要です。

口コミの読み方

インターエデュなどの口コミサイトでは、女子学院について次のような声が多く見られます。

  • 自由な校風・制服なしが「合う/合わない」で評価が分かれる
  • 生徒主導の学校行事やクラブ活動に魅力を感じるという肯定的な意見
  • 自己管理が苦手なタイプには、自由度の高さが負担になる可能性への懸念

口コミを見る際のポイントは、

  • 書き込みの時期(カリキュラム改訂前後など)
  • 書き手の立場(在校生・保護者・受験生・OB/OG)
  • 一つのエピソードを一般化しすぎないこと

です。最終的には、学校説明会・文化祭・公開授業などで自分の目で確かめ、在校生・教員の雰囲気を感じてから判断することをおすすめします。

出典・根拠リンク

  • 女子学院中学校・高等学校 公式サイト「入学試験について」「生徒募集要項」「進路状況」「女子学院の教育」「クラブ活動」
  • 中学受験の四谷大塚「女子学院中学校」学校データ・偏差値
  • 首都圏模試センター「女子学院中学校」学校データ・予想偏差値
  • ReseMom「SAPIX 女子偏差値(2026中学受験)」「日能研 予想R4偏差値一覧」
  • 中学受験コベツバ「女子学院中入試の解体新書」ほか算数分析記事
  • 日能研・首都圏模試・都私学の学費資料、各種受験情報サイトの学費データ

同偏差値帯の比較用としては、桜蔭中学校・雙葉中学校・豊島岡女子学園中学校・渋谷教育学園渋谷中学校・渋谷教育学園幕張中学校・浦和明の星女子中学校などの情報も合わせて確認すると、志望校選びの精度が上がります。

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