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最初に：保護者の悩み
「首都圏模試では60なのに、四谷・日能研・SAPIXだと数値が合わない。どのレベルを見るべきか」。この戸惑いは母集団と指標定義の違いが原因です。各社は自社の合格可能性指標（例：合格率80％）で偏差値表を公開していますが、他社模試への公式換算表は出していません。
この記事では、現場で用いられる目安換算を整理します。
換算の基本目安（首都圏模試60 → 他模試）
※公式換算ではありません。学校・回次・男女で±2〜3は動きます。
| 模試 | 相当値の目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 首都圏模試 | 60（基準） | 合格率80％・50％の両指標を公開 |
| 四谷大塚（Aライン80） | 約50 | 合不合判定の合格可能性80％ |
| 日能研（R4） | 48〜50 | R4＝80％の指標。予想・結果の2種 |
| SAPIX（80％） | 42〜45 | 合格力判定サピックスオープンの80％基準 |
具体校の例（首都圏模試60±1帯）
最新版は各社の校別表で必ず確認してください。
| 学校・回次 | 首都圏模試 | 四谷A80 | 日能研R4 | SAPIX80％ |
|---|---|---|---|---|
| 専修大学松戸 第2回 | 60 | 54–56 | 50前後 | 44–46 |
| 成城学園 第2回 | 59–61 | 50前後 | 48–50 | 42–44 |
| 青稜 第1回 | 59–61 | 49–51 | 48–50 | 42–44 |
| 獨協埼玉 第1回 | 60前後 | 52前後 | 50前後 | 43–45 |
| 開智日本橋学園 第1回 | 60前後 | 50前後 | 48–50 | 42–45 |
模試ごとの特徴（要点）
- 首都圏模試：母集団が広い。標準〜基礎中心で数値は高め。
- 四谷大塚：合不合の受験者が多く判定が安定。
- 日能研：R4＝80％を基準とし、詳細な分析資料を提供。
- SAPIX：最難関志望中心で偏差値は相対的に低く出やすい。
使い方
- 初期の読み替え目安：首都圏60 ≒ 四谷50／日能研50弱／SAPIX42–45
- 学校・回次・男女で±2〜3は許容。
- 併願設計は四谷A80または日能研R4を主軸に。
- SAPIX80％は難関層での相対位置を確認する指標。
- 判断は直近3回平均で行い、単発値は参考にとどめる。
出典
- 首都圏模試センター（入試結果偏差値一覧）
- 四谷大塚（合不合・偏差値一覧）
- 日能研（R4一覧）
- リセマム（SAPIX予想偏差値特集）
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