模試の帰りに「何点だった?」と聞き、成績が出たら偏差値を確認して終わる。それでは、次の1回も同じところでつまずくかもしれません。模試の役割は、今週の勉強を三つに絞ることです。全問を解き直すより、取れそうだった問題を選び、数日後にも解ける状態にします。
ここでは、首都圏模試として親しまれてきたONETESのテストを例に、受験当日から1週間の使い方を示します。計画は家庭向けの実践案で、得点上昇を保証する方法ではありません。2026年10月3日確認。
首都圏模試の現在の名前と、目的に合うテスト
2026年度の公式案内では、合格ONEテスト、適性ONEテスト、スタートONEテストなどの名称が使われています。過去の「合判模試」「適性検査型模試」の記事を読むときは、学年と年度を確認しましょう。最新の日程・対象学年・申込条件はONETES公式案内から確認できます。
| 家庭の目的 | まず確認するテスト | 選ぶ前に確かめること |
|---|---|---|
| 私立中の教科型入試に向けた到達度・志望校判定 | 合格ONEテスト | 対象学年、2科・4科等の選択、登録できる受験回 |
| 資料読解や記述を含む適性検査型の対策 | 適性ONEテスト | 志望校の形式との対応、問題構成 |
| 本格的な受験学習前に、今の取り組みを知る | スタートONEテスト | 対象学年、基礎と思考の結果をどう返すか |
名前が似ていても、テストの目的は同じではありません。たくさん受けるほど安心というより、前回の復習を済ませ、同じ形式で変化を見られる間隔を考えます。学校会場を利用する場合は、校舎を見る機会と、学校説明会の予約が別かどうかも確認してください。
当日:点数を聞く前に、三つだけ残す
- 解きたかったのに時間が足りなかった場所を問題冊子に印を付けます。
- 迷った末に答えた問題を囲みます。正解していても、説明できない問題は復習候補です。
- 当日の条件として、睡眠、会場到着、休み時間の過ごし方を一行で残します。
疲れている日は、長い反省会をしません。「最後の大問は何分くらい残っていた?」「答えを見ないで、どこまでは分かった?」と、思考を思い出せる質問にします。「どうしてこんな問題を落としたの」と責めても、次の答案のどこを変えるかは決まりません。
結果公開日:総合偏差値から先に進む
公式には解答解説、得点から偏差値を確認する表、正答率などの資料があります。成績表と答案を横に置き、「正答率が比較的高いのに自分は間違えた問題」「解ける考え方だったが途中で崩れた問題」を探します。ここで使う「正答率」は、その回の受験者の結果であり、問題の絶対的な難易度ではありません。出典:ONETES テスト資料データベース。
復習の入口として正答率50%以上などの目安を置く方法はありますが、機械的な線引きにはしません。未習単元や、志望校では出題されにくい形式、本人の基礎段階によって順序は変わります。まず、習った内容であと一歩だった問題を3問選ぶことから始めてください。
| 失点の原因 | 答案で見るところ | 次の練習 |
|---|---|---|
| 知識が出てこない | 用語・公式を書けず止まった | 確認後に資料や選択肢を閉じ、自分で再現する |
| 条件を取り違えた | 単位・人数・問われたものが違う | 条件に線を引き、図・表へ移してから解く |
| 手順が崩れた | 式はあるが途中で計算や転記を誤った | 途中式の置き方を固定し、類題を1問解く |
| 時間の配分に課題 | 前半に時間を使い、後半が白紙 | 短い区切りで時間を測り、いったん進む練習をする |
算数と国語では、「解き直し」の終わりを変える
算数:答えを写した後は、問題だけを見て解けるか
解説を読んで理解できることと、何も見ずに解けることは別です。割合の問題なら、式を覚える前に「何を1とするか」を言ってもらいます。速さなら単位をそろえる場所、図形なら補助線を引いた理由を一言で説明します。説明が長くなる必要はありません。翌日に数字を替えた類題を1問解ければ、次の学習へ進む判断材料になります。
国語:正解の文を暗記せず、根拠に戻れるか
選択肢問題では「正解はウ」で終わらせず、本文のどの表現が根拠か、他の選択肢はどの部分が合わないかを確認します。記述は、必要な要素、主語と述語、字数条件を分けます。採点基準が不明なら、家庭で満点と断定せず、塾の先生などに一度見てもらう問題を選びましょう。
架空の1週間プラン:毎日増やし続けない
次の表は、通常の宿題がある家庭を想定した架空の例です。全部を追加する計画ではなく、その日の復習時間の一部を置き換える形で使います。学年・疲れ方に合わせて短くしてください。
| タイミング | 行うこと | 残す記録 |
|---|---|---|
| 当日 | 迷った問題と時間切れの場所に印 | 本人の感触を一行 |
| 結果公開日 | 答案と正答率を見て3問選ぶ | 問題番号・原因 |
| 翌日 | 3問のうち1〜2問を、解説を閉じて解く | 自力/ヒントあり |
| 2〜3日後 | 同じ考え方の類題を少量解く | どの手順が変わったか |
| 週末 | 選んだ問題をもう一度解く | 次週に残す1問 |
| 次回の模試前 | 解き方と時間配分の約束を見返す | 当日することを1つ |
例えば「割合2問・漢字3語・国語の根拠確認1問」のように小さく始めます。できなかった問題を増やすだけのノートではなく、再テストでできたら線を引いて終えるノートにすると、進んだことが見えます。
保護者が見る数字は、三つで足ります
①同じ模試の教科別の推移、②復習した問題のうち自力で再現できた数、③時間内に着手できた範囲。この三つを並べると、偏差値が横ばいでも改善した部分を拾えます。問題の難しさが変わるため、次回の点数が必ず上がるとは限りませんが、復習のやり方が機能したかは確かめられます。
一方、複数の模試の偏差値を平均したり、1回の判定だけで志望校を外したりするのは避けます。学校の形式との相性や、受験日程も合わせて検討してください。他模試に換算しない偏差値の読み方で比較条件を整理できます。
以前の受験記録から残したいこと
このサイトの旧記事には、2025年10月12日の受験について「会場運営はスムーズだった一方、解散が案内より早かった」「本人は前回よりできたと話していた」という記録がありました。これは当時の一家庭の経験です。現在の会場運営全体の評価や、その後の成績改善の証明にはしません。実務的には、迎えの連絡方法を決め、本人の手応えと実際の答案を後で照合する材料として役立ちます。
復習で親子がぶつかったときの、質問の替え方
「分かった?」に「分かった」と返るだけなら、「最初の一行だけ書いてみよう」と聞いてみます。「全部直しなさい」で手が止まるなら、「この二つなら、どちらからやる?」と選ぶ範囲を小さくします。本人の説明が間違っていても、すぐに解法を言い切らず、どこまでは理解しているかを確認してから補います。
保護者が教えることで毎回口論になる場合、家庭では問題の選別と再テストだけを担当し、説明は解説動画や先生へ任せる方法もあります。誰が教えるかより、本人が次に一人でできるかが確認点です。できなかった日は記録を罰に使わず、問題数や時間を減らして続けられる形へ調整してください。
今週、この記事から進む先
- 復習を記録用紙にしたい:過去問の失点4分類と1週間の記録表。模試にも同じ考え方を使えます。
- 点数を学校選びへつなげたい:東京の私立中10校を学習支援から比較。入学後にどの支援を使いたいか考えます。
- 1月入試を調べたい:千葉の私立中10校の学びと通学を比較。通える候補を見つけてから、出題形式を調べます。
次の模試が終わったら、このページの1週間表をもう一度使ってください。前回の「次週に残す1問」が解けたかを最初に確かめると、毎回違う問題に追われず、学習の積み重ねが見えます。

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